【セブに分割留学!】1学期-2 試験の結果は予想通りのズタボロ…記者の英語力動画を公開!
語学留学といえば聞こえはいいが敷居は高い。
そこで、記者が3週間の滞在を、3回繰り返すいわば『分割留学』をしながら、時系列で語学留学の実際をレポートする『セブに分割留学!』。
第2回も引き続きQQEnglish ITパーク校からお届けする。
セブの空は青い。本当に青い。ちょっと写真を撮ったらこの出来栄え。
ちなみに、夕方から夜にかけてはスコールも多い。
日中の気温は季節によって異なるだろうが、おおむね摂氏30度を超える程度で日没後は摂氏27度前後となる。
曇りや雨の日は過ごしやすいが、道路の水はけが悪いのでそこら中に水たまりができる。
QQEnglish ITパーク校はセブというビーチリゾートのイメージからはちょっと外れた、内陸部のビジネス街のビルの中にある。無理やり東京で例えると丸の内のような、無理やり大阪で例えると本町のような場所だ。
Skyrise4というビルの7階から10階が学校になっている。日本企業も入るハイソなビルで、入館にはIDが必要だ。
そして、ドレスコードもある。露出の高い服装やホットパンツでは入館できない。もちろんセキュリティチェックは厳重で、銃と実弾を腰に差した警察官ではないマーシャル…という英語が正しいかどうかはわからないが、要するに武装警備員、武装保安担当者にカバンの中をチェックされ、金属探知機で検査される。入ってもいいよというサインの時に必ずと言っていいほど腰を触られる。何か持ってないかさりげなく触れてチェックされているのだろう。
STUDENT IDはICカードになっていて、校内での買い物は100ペソ単位でチャージしたIDカードで決済する。入学当初にもらうのは仮カード、つまりテンポラリーカード。
そして、一般の学生が立ち入り禁止のフロアで取材したり、授業風景を撮影したりするので、同時にプレスパスが発行された。
つまり学生の立場と記者の立場のダブルエージェントというわけだ。
さて、ガイダンスの際に英会話を学ぶにあたっての参考事項がスタッフから伝授された。英語習得を目指す人には参考になるかもしれないので紹介する。
・日本で学ぶ単語は中学校までで1200語、高校までで3000語、大学の専門課程までで5000語、通訳レベルで7000語
・1300語あれば会話には十分
・単語を覚え、文法も学んだが会話をしたことがないのでしゃべれない
・英語で何をしたいのかを明確にする
・直訳をする癖をやめる
最後の直訳癖のくだりについて解説をすると「彼に一目置いている」という日本語を英語にしようとしたとする。
正解は”I acknowledge his superiority. ”となるらしいが、そんな単語は知らない。
そこで、日本語の方を言い換えて言いたいことを伝えるということだ。
例えば、「尊敬しています」と言っても意味はほぼ同じなので”I respect him.”ならばどうだろう。「リスペクトしています」というフレーズはもはや日本語しても通用している外来語なので、中学生でも言うことができる。
実はこの方法は記者が記事を書く際にもよく使用するので共感できる。英語に翻訳することはしないが、記事を書く際に専門用語をいかに読者にわかりやすく伝えるかという点において、日本語の言い換えは日常的に行っている。
結論を言うと、「英語を学ぶことと英会話をすることは違う」と認識しておいた方がいいということのようだ。
写真は記者の試験結果。これにより授業のレベルが決定される。
各項目が10点満点で採点される。
リスニング4.0、リーディング4.0、スピーキング3.3、ライティング1.9、平均3、スキルレベルはおそらく一番下のランクであろうビギナーという情けないボロボロの結果であった。予想通りとはいえさすがにへこんだ。
1日目はお試しに4コマの授業を受けて終了。
翌日に正式なカリキュラムと使用するテキストブックが決定されてスケジュールを2日目の朝に受け取る。
教科書は特に購入する必要はないし配布もされないが、予習や復習で必要な人は買うこともできる。
コースにより1日当たり6時限もしくは8時限の授業となる。記者はすべてマンツーマンの授業で8時限だ。1時限は50分。
朝8時か9時スタートになるが、それは学校側が決定する。スタート時間が異なれば当然終業時間が異なる。
記者のカリキュラムは次の通り。
09時 Speaking A(とにかくしゃべりますよ)
10時 Speaking B(文法を習得しながらしゃべります)
11時 Pronunciation(発音を徹底的にやります)
14時 News(テーマに沿って先生と質疑応答をします)
15時 Listening(文法を学びながら聞く耳を養います)
16時 Callan(4倍の速さで質問攻めにあいます)
17時 Callan(質問攻めにあったら即答しなければなりません)
写真はReadingのAmetrine先生。
高校のリーダーとやることは同じで、テキストの文章を音読する。読むのに詰まった単語や読めなかった単語、発音がおかしかった単語は先生がホワイトボードに抜き出して、1パラグラフを読み終わった段階で発音と意味を教えてくれる。
ここからが日本の高校と違うところ。
意味を教える言語は当然英語なので、英和辞書で説明されるのではなく英英辞書で説明されているのに等しい。説明された単語がわからなければ、さらにその意味を説明してもらわなければならない。しかし、日本語で理解するのではなく、知っている簡単な英語の組み合わせで「雰囲気」を理解すれば足りる。もちろん、日本語できちんと理解した方が良いのだろうが、授業ではそれは要求されない。というよりも、むしろ日本語で考えることは不要と言ってもいいだろう。
例えるならば、”Fast Food”は”quickly prepared dish”のようなものと認識すれば足り、「手軽に手べることのできる食事でハンバーガーのようなもの」という日本語での認識をする必要はないということである。
そして、「このパラグラフでは何を言っているのですか?」と英語で質問される。英語で答えるのだが、記者の知っている単語を駆使して文章にならない単語の羅列で説明をする。日本語の文章を要約して短文にするのはプロだが、英語となるとそうはいかない。
何も言わずにずっと単語の羅列を聞いていた先生が「こういうことを言いたいのですか?」と、記者の使った単語を織り交ぜながら正しい英語でしゃべってくれるので教科書とは違うもっと簡単な違う英語表現を聞くことができる。先生の言った表現は比較的簡単なので、すぐにでも使うことができる。
最後に1つの物語が終わると、「この物語からあなたは何を学びましたか?」と質問され、これに英語で答え文章の狙いを理解しているかどうかが確認される。
まったく高校のリーダーの授業とは違うことに驚きを禁じ得なかった。
写真は8時限目のRich先生によるカランという授業。この授業が恐怖で、詳細は動画をご覧いただくとして、英国で開発された習得方法だ。
QQEnglishはこのカランメソッドという教育方法ではセブで唯一の認定学校。
先生が4倍のスピードで質問してくるので、それに即答せねばならない。パターンは決まっているが意味うんぬんよりも、聞かれたことに対してYES/NOとう簡単な答えだけではなく、その後の文章も即答する訓練である。
もっとも簡単な例を挙げると、鉛筆を見せられて”Is this a pen?”と2回聞かれる。最初はゆっくり、2回目は4倍のスピードで質問される。
これに対して、”No.”とだけ答えてはだめで、”No,it isn’t. It’s a pencil.”と、短縮できるものは短縮してきちんと答える。これを正しい発音で即答しなければならない。そして50分間延々とこれをやり続ける。それが1日の最後の2時限連続という「いじめ」のようなカリキュラムで、先生も2時間連続ということに驚いていたし、通常の留学生では2時限連続ということはあまりないようだ。
しかし、不思議なことにこの連続授業のおかげで、12まであるレベルのうちレベル1は4日間で終了し、比較的早い進捗であることが確認された。
では、大変恥ずかし限りではあるが、留学2日目の記者の英語力を授業風景を収録したのでダイジェストでご覧いただく。
NewsとCallan2コマの合計3コマの授業を収録した。
■QQEnglish留学2日目
https://youtu.be/02MCy-et5IA
ボロボロの記者の英語力をご覧いただくと、この程度の英語で留学して大丈夫なのかと思う方も多いだろう。
それを検証するために来ているので、「英語は中学校レベルで終わっている」と思っている記者と同レベルの方は面白がって今後の進捗状況を見ていただければ幸いである。
たまには、外でコーヒーでも飲もうと立ち寄ったのが、マクドナルド。
あまりにも普通すぎて申し訳ないが、日本との比較が容易なので取り上げてみた。
アイスコーヒーとはいっても、バニラコーヒーだ。とてもおいしくて甘さで疲れが癒されていくような気がした。50ペソ(約110円)。
ビッグマックよりも高い、最も高価なメニューBig N’ Tastyラージサイズセットが205ペソ(約450円)。
日本にはないメニューとしては、ケンタッキーのようなチキンやパスタがあることだろうか。
次回以降も、生活情報や日常の話題にも触れながら留学の進捗をレポートする。
※参考記事
【セブに分割留学!】1学期-1 ジャコウネコのフンコーヒーは美味いぞ!
https://getnews.jp/archives/1519806 [リンク]
※写真・動画はすべて記者撮影・収録
取材協力:フィリピン政府観光省
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(執筆者: 古川 智規) ※あなたもガジェット通信で文章を執筆してみませんか
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