ガジェット通信

見たことのないものを見に行こう

ガジェ通日誌「警視庁などの不当な捜査と押収に対し国家賠償請求訴訟を提起しました」

DATE: BY:
  • ガジェット通信を≫


※冒頭写真は昨日2月20日の司法記者クラブでの記者会見の様子。原告側の席から見ると会見はこんな感じです。

今回の訴訟の内容を報じたのが以下の記事です。

「遠隔操作で捜索違法」と提訴 NHKニュース
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20130220/k10015662101000.html

訴状全文
http://getnews.jp/archives/291173 [リンク]

以下、今回の訴訟の原告として私が感じたこと、考えたことを書きます。

警視庁などの不当な捜査と押収に対し国家賠償請求訴訟を提起しました

警察の稚拙なIT知識といいかげんな捜査。そして情報リークによる印象操作。これに巻き込まれる方はたまったものではありません。なんとかならないものでしょうか。

未来検索ブラジルとガジェット通信編集部は昨年末、PC遠隔操作事件の件で警視庁・大阪府・三重県警・神奈川県警からなる合同捜査本部より家宅捜索を受けました。さらにその前年も別件で家宅捜索を受け、PCや記憶媒体をはじめ大量の押収がおこなわれました。

未来検索ブラジルは検索エンジン開発やさまざまなウェブサービス開発をおこなう、開発会社です。
2ちゃんねる検索という検索サービスをおこなっており、広告代理店業務もおこなっていますが、2ちゃんねるを運営しているわけではありません。

PC遠隔操作事件で、真犯人は2ちゃんねるにリンクを書き込み、それを踏ませることでPCをiesys.exeに感染させたといわれています。

しかし何故、真犯人の可能性がない私たちが家宅捜索を受けなくてはならないのでしょうか。まったくわかりません。

実際、このとき捜索に来た警察関係者に対し粘り強く抗議したところ、結局なにも押収せずに帰ってしまいました。これってつまり、不必要な家宅捜索だったということなのではないでしょうか。

そもそも知りたいことがあれば、電話とかメールで問い合わせればよかっただけじゃないでしょうか。ちゃんと正面から誠実に照会していただければ、もちろんいつでもきちんと答えることはできます。しかし、不当な捜査に応ずることはできません。

捜索により朝から夕方まで業務を停止させられ、昼食すらとれない者もいました。
また、日本インターネット報道協会に加盟する報道機関である「ガジェット通信」の取材・執筆・編集・配信すべてに支障をきたしました。そもそも不必要であり不当な捜査により、メディアの機能が強制的に停止させられたことは、決して許すことができません。個人的にはこの点に最も憤りを感じています。

今回の訴状にはありませんが、警察からマスメディアへの情報リークによる印象操作も問題があると思いました。
私たちはあえて家宅捜査に関する情報を制限していました。それは、一体どこからどのような形でこれらの情報が漏れるのか確認したかったからです。

それでもマスメディア関係者が次々と取材に押しかけてきました。勝手に社屋や社名の入った看板を撮影して放映した放送局もあります。一体どこから情報を得たのでしょうか。もちろん、私たちはすべての取材を拒否しました。しかしそれでも、私たちが悪いことをしているかのような印象を与える情報がどこからか流され、報道されました。もしかしたら独自の情報ルートがあるのかもしれませんし、熱心な取材の成果なのかもしれませんが、これだけは言いたい。

最終的にまったく犯罪と無関係かもしれない私たちが何故実名で報道されなくてはいけないのでしょうか。

そのようなことがおこなわれれば、犯罪に関与したかのような偏見をもたれ社会的信用を低下させられ、その企業が営業に支障をきたすことはわかっているはずです。そして私たちは実際に損害を被りました。その額は今回の賠償請求額とは桁が違うほど大きなものです。

実は私たちはさらに踏み込んで、マスメディアに対してどのように情報公開がおこなわれているのか検証するため、警視庁に対し取材を申し込んでいました。しかし、結論から言えば、取材は拒否されました。
警察がおかしなことをやっていないか取材をおこないたくても、警察とマスメディアがスクラムを組んで、新しい取材者を排除する仕組みが存在していました。ですので、警察からマスメディア、そして世の中へどのようなに情報公開がおこなわれているのか、その実態は未だによくわかっていません。

「推定無罪の原則」どころかそもそもその犯罪と関わりすらないにもかかわらず捜査中に企業名や個人情報その他の情報が公開される。そのプロセスは検証不可能。明らかにおかしいと私は思います。

警察とマスメディアに対して抗議をおこなうことは大変に難しいことです。
おそらく、普通は泣き寝入りなのでしょう。

しかし私たちはここで、小さなものかもしれませんが、声をあげることにしました。
小さな声でもおかしいと思うものにははっきりと「おかしいよ」と言いたい。
ひとつひとつは小さな声でも沢山集まれば大きな声になります。

誰も声をあげなければおかしなことがまかりとおる世の中になってしまいますが、
みなさんの声が集まることにより、きっと世の中はよくなっていくものだと思います。

みなさんの率直な「声」を期待します。

(ニュースサイト「ガジェット通信」発行人 深水英一郎)

深水英一郎(ふかみん)の記事一覧をみる ▶

記者:

やわらかニュースサイト『ガジェット通信』発行人。未来検索ブラジル・東京産業新聞社社長。ITベンチャー「デジタルデザイン」創業参画後、メールマガジン発行システム「まぐまぐ」を個人で開発。利用者と共につくるネットメディアとかわいいキャラクターに興味がある。好きな食べ物はシュークリーム。

ウェブサイト: http://getnews.jp/

  • 誤字を発見した方はこちらからご連絡ください。
  • ガジェット通信編集部への情報提供はこちらから
  • 記事内の筆者見解は明示のない限りガジェット通信を代表するものではありません。

TOP