アドビ システムズがデザイン・開発向けソフト製品群『CS5.5』を発表

access_time create folderデジタル・IT
アドビ システムズがデザイン・開発向けソフト製品群『CS5.5』を発表

アドビ システムズは、デザイン・開発向けソフトウェア製品群『Creative Suite 5.5』(以下『CS5.5』)を発表しました。いずれも本日から同社のオンラインストアで予約受付を開始し、5月下旬から製品の提供を予定しています。

『CS5.5』は、昨年リリースされた『CS5』からのメジャーバージョンアップではなく、中間サイクルのリリースという位置づけ。これまで同社は18か月のサイクルでメジャーバージョンアップを提供してきましたが、「リリースのサイクルが早すぎる」というユーザーの要望にこたえるためにリリースサイクルを2年と定義。一方で、コンテンツが動作する環境や技術の変化、市場の変化に対応するために必要なバージョンアップはこうした中間サイクルで提供していくことになります。

『CS5.5』から、パッケージ販売と平行して“サブスクリプション”と呼ばれる、月額で最新版のライセンスを提供する料金体系を導入しているのが特徴。必要な期間だけ利用できる、バージョンアップ後にアップグレード費用を払わずに最新版を利用できる、固定資産にすることなく経費として購入できる、といったメリットがあります。利用期間中にバージョンアップがあった場合は、最新版に更新することも、そのまま使用中のバージョンを使い続けることもできます。1か月単位で支払う『月々プラン』と、年間で契約して月割りで料金を支払う『年間プラン』があり、いずれも同社の『Adobe Store』でのみ販売。

本記事では、数多くのソフトから構成する『CS5.5』の各パッケージの情報を整理してお伝えします。ガジェット通信は、アドビが事前に開催した『CS5.5』の内覧会を取材、各製品の新機能を実際に見てきました。主要な製品の詳細記事については、本記事の関連リンクを随時追加していきます(関連記事をあわせて読む)



・『CS5.5』の関連記事
【Adobe CS5.5】Android/iPhone向け開発に機能を強化した『Flash Professional』と『Flash Builder』
【Adobe CS5.5】『iPad』をパレットや画架にする『Photoshop』連携アプリが登場
【Adobe CS5.5】映像制作を取り巻く環境変化に対応する『Premiere』と『After Effects』
【Adobe CS5.5】HTML/CSS3対応に加えモバイルアプリの書き出しが可能になった『Dreamweaver CS5.5』

・セット製品
『Adobe Creative Suite 5.5 Master Collection』は、大きく分けてウェブ分野、印刷・デザイン分野、映像分野に分類できるパッケージ製品群をすべてまとめたパッケージ。下記の製品が含まれます。製品版の価格は39万7950円(税込み)。ほかに以前のバージョンからのアップグレード製品と学生・教職員個人版の製品があります。サブスクリプションの『月々プラン』は2万8000円、『年間プラン』は1万9000円。
・『Adobe Acrobat X Pro』
・『Adobe Photoshop CS5 Extended』
・『Adobe InDesign CS5.5』
・『Adobe Illustrator CS5』
・『Adobe Contribute CS5』
・『Adobe Dreamweaver CS5.5』
・『Adobe Fireworks CS5』
・『Adobe Flash Builder Premium 4.5』
・『Adobe Flash Catalyst CS5.5』
・『Adobe Flash Professional CS5.5』
・『Adobe After Effects CS5.5』
・『Adobe Premiere Pro CS5.5』
・『Adobe Audition CS5.5』
・『Adobe CS Live』

Adobe Creative Suite 5.5 Web Premium

『Adobe Creative Suite 5.5 Web Premium』は、ウェブ分野のデザイン・開発に向けた製品群です。下記の製品が含まれます。製品版の価格は23万6250円(税込み)。ほかに以前のバージョンからのアップグレード製品と学生・教職員個人版の製品があります。サブスクリプションの『月々プラン』は1万7000円、『年間プラン』は1万1000円。
・『Adobe Acrobat X Pro』
・『Adobe Photoshop CS5 Extended』
・『Adobe Illustrator CS5』
・『Adobe Contribute CS5』
・『Adobe Dreamweaver CS5.5』
・『Adobe Fireworks CS5』
・『Adobe Flash Builder Premium 4.5』
・『Adobe Flash Catalyst CS5.5』
・『Adobe Flash Professional CS5.5』
・『Adobe CS Live』

Adobe Criative Suite 5.5 Design Premium

『Adobe Criative Suite 5.5 Design Premium』は、印刷・デザイン分野向けの製品群。下記の製品が含まれます。製品版の価格は24万9900円(税込み)。ほかに以前のバージョンからのアップグレード製品と学生・教職員個人版の製品があります。サブスクリプションの『月々プラン』は1万8000円、『年間プラン』は1万2000円。
・『Adobe Acrobat X Pro』
・『Adobe Photoshop CS5 Extended』
・『Adobe InDesign CS5.5』
・『Adobe Illustrator CS5』
・『Adobe CS Live』

Adobe Creative Suite 5.5 Production Premium

『Adobe Creative Suite 5.5 Production Premium』は、映像向け製品群です。下記の製品が含まれます。製品版の価格は26万1450円(税込み)。ほかに以前のバージョンからのアップグレード製品と学生・教職員個人版の製品があります。サブスクリプションの『月々プラン』は1万9000円、『年間プラン』は1万2000円。
・『Adobe Photoshop CS5 Extended』
・『Adobe Illustrator CS5』
・『Adobe Flash Catalyst CS5.5』
・『Adobe Flash Professional CS5.5』
・『Adobe After Effects CS5.5』
・『Adobe Premiere Pro CS5.5』
・『Adobe Audition CS5.5』
・『Adobe CS Live』

Adobe Creative Suite 5.5 Design Standard

『Adobe Creative Suite 5.5 Design Standard』は、印刷分野向けの製品群。下記の製品が含まれます。製品版の価格は19万8450円(税込み)。ほかに以前のバージョンからのアップグレード製品と学生・教職員個人版の製品があります。サブスクリプションの『月々プラン』は1万4000円、『年間プラン』は9000円。
・『Adobe Acrobat X Pro』
・『Adobe Photoshop CS5』
・『Adobe InDesign CS5.5』
・『Adobe Illustrator CS5』
・『Adobe CS Live』

・『CS5.5』個別パッケージ
印刷向けのレイアウト・デザインツール『InDesign CS5.5』は、製品版が9万3240円(税込み)。ほかにアップグレード版と学生・教職員用個人版、『PageMaker』ユーザー向けの特別提供版の製品があります。サブスクリプションの『月々プラン』は7000円、『年間プラン』は4000円。

Flashコンテンツのオーサリングツール『Flash Professional CS5.5』は、製品版が8万8200円(税込み)。ほかにアップグレード版と学生・教職員用個人版の製品があります。サブスクリプションの『月々プラン』は6000円、『年間プラン』は4000円。

Flashと連携するインタフェースデザインやレイアウト作成に向けたオーサリングツール『Flash Catalyst CS5.5』は、製品版が3万9900円(税込み)。ほかに学生・教職員個人版があります。サブスクリプションの料金体系はなし。

Flashコンテンツのコード開発者向けオーサリングツール『Flash Builder 4.5 Premium』は、製品版が8万9250円(税込み)。『Premium』に対して、大規模なアプリケーション開発をサポートするためのパフォーマンスの向上、メモリとパフォーマンスのプロファイラー、ネットワークモニター、コマンドラインビルドの機能を除いた『Flash Builder Standard』は、製品版が3万1500円(税込み)。いずれも『Flash Builder』『Flex Builder』からのアップグレード版があります。サブスクリプションの料金体系はなし。

ウェブ用オーサリングツール『Dreamweaver CS5.5』は、製品版が4万9875円(税込み)。ほかにアップグレード版と学生・教職員用個人版、『GoLive』ユーザー向けの特別提供版があります。サブスクリプションの『月々プラン』は4000円、『年間プラン』は2000円。

ノンリニア映像編集ツール『Premiere Pro CS5.5』は、製品版が9万8175円(税込み)。ほかにアップグレード版と学生・教職員用個人版、『Premiere Elements』ユーザー向けの特別提供版があります。サブスクリプションの『月々プラン』は7000円、『年間プラン』は5000円。

映像制作ツール『After Effects CS5.5』は、製品版が15万6240円(税込み)。ほかにアップグレード版があります。サブスクリプションの『月々プラン』は1万1000円、『年間プラン』は7000円。

・『CS5.5』でバージョンアップしない個別パッケージ
デジタルイメージングツール『Photoshop CS5』は、今回の『CS5.5』によるバージョンアップはありません。『CS5』の製品版が9万9750円(税込み)で、3D機能を追加した『Photoshop CS5 Extended』が14万700円(税込み)。いずれもほかにアップグレード版と学生・教職員用個人版の製品、『Photoshop Elements』ユーザー向けの特別提供版があります。サブスクリプションの『月々プラン』は『Extended』が1万円で通常版が7000円、『年間プラン』は『Extended』が7000円で通常版が5000円。

ベクターグラフィックツール『Illustrator CS5』も、今回の『CS5.5』によるバージョンアップはありません。『CS5』の製品版は8万4000円(税込み)。ほかにアップグレード版と学生・教職員用個人版、『FreeHand』ユーザー向けの特別提供版の製品があります。サブスクリプションの『月々プラン』が6000円、『年間プラン』が4000円です。

ベクターとビットマップに対応したウェブ向けグラフィックツール『Fireworks CS5』も、今回の『CS5.5』によるバージョンアップはありません。『CS5』の製品版は3万9900円(税込み)。ほかにアップグレード版があります。サブスクリプションの料金体系はなし。

ウェブ編集ツール『Contribute CS5』も、今回の『CS5.5』によるバージョンアップはありません。『CS5』の製品版は2万4675円(税込み)。ほかにアップグレード版があります。サブスクリプションの料金体系はなし。

■関連記事
HTML5/CSS3やマルチスクリーンへの対応進む『Dreamweaver』最新動向を聞く
“Mobile is Here.” 米アドビ社のプロダクトマネージャーがFlashプラットフォームのスマートフォン展開を語る
FlashのAndroid対応に注目集まる アドビが最新技術とトピックを紹介するイベント『Adobe MAX 2010 RETWEET』開催
Photoshop CS5の驚異の凄さ! ぼっさんやガンダムが一瞬で消えた?
アドビのAndroidキャンペーン始まる!? 「iPhoneアプリを10分でAndroidアプリにできる」

  1. HOME
  2. デジタル・IT
  3. アドビ システムズがデザイン・開発向けソフト製品群『CS5.5』を発表
access_time create folderデジタル・IT

shnsk

宮原俊介(エグゼクティブマネージャー) 酒と音楽とプロレスを愛する、未来検索ブラジルのコンテンツプロデューサー。2010年3月~2019年11月まで2代目編集長、2019年12月~2024年3月に編集主幹を務め現職。ゲームコミュニティ『モゲラ』も担当してます

ウェブサイト: http://mogera.jp/

TwitterID: shnskm

  • ガジェット通信編集部への情報提供はこちら
  • 記事内の筆者見解は明示のない限りガジェット通信を代表するものではありません。