伝説のとんかつ屋「吉平」が復活したので行ってみた→ おそらく日本で一番ウマイ店

ある意味、とんかつ屋「吉平」を追い続けている「とんかつ人生」といえるかもしれない。

はじめて「吉平」の味を知ったのは、今から10年以上前、秋葉原に店舗があったころ。

筆者にとって、秋葉原の「吉平」(東京都台東区浅草橋5-20-8)はリッチな価格だった。

貧乏であるにも関わらず、「吉平」のとんかつの味を知ってしまい、リッチな価格なのに、通いまくった。

その後、神田に移転。

神田の「吉平」(東京都千代田区神田富山町29)のとんかつも秀逸。

肉質、衣、油、キャベツ、米、みそ汁、すべてが黄金比率で整っている。

完璧すぎて、その味に感動したのだった。

全国のとんかつ屋を知らないのにテキトーなことを言うなと言われそうだが、おそらく「吉平」は日本で一番ウマイ。

少なくとも世界トップクラスのセンスとクオリティなのは間違いない。

そこまで思わせる魅力が「吉平」にはある。

その後、神田の「吉平」が一時休業に。

多くのとんかつファンが復活を待った。

しかし、神田の「吉平」の店舗だった場所が韓国料理屋になった。

この場所での復活はないかもしれない。

そもそも、もう復活しないかもしれない。

神田の「吉平」の閉店後、悲しすぎるとんかつ人生を送っていたが、朗報が入ってきた。

築地に「吉平」が復活したらしい。

その情報だけで、ご飯3杯はイケる。

ということで、ダッシュで築地の「吉平」(東京都中央区築地4-7-5)に向かった。

築地の「吉平」の店舗は、地下鉄築地駅から徒歩2分ほどの場所にあった。

築地KYビルという商業ビルの中にある。

ここ、築地グルメの店が複数あるビルだ。

ビルに入ると、すぐに築地の「吉平」の場所がわかった。

まぶしいくらい真っ白な暖簾に「吉平」と書かれている。

心が躍る!

秋葉原から神田、そして築地へと追いかけて、また、自分の目の前にあるのだ。

「吉平」が。

店内はカウンター席のみ。

着席してメニューを見る。

おぉ、魅力的すぎる「吉平」のとんかつラインナップ。

築地の「吉平」での最初のとんかつは、最上級のものにしたい。

ということでボストンリブの吉平サイズ(税込5000円)か、ベリーリブの吉平サイズ(税込5000円)にしよう。

……と思ったが、この日は肉の種類が限られていた。

厨房内に掲示されているホワイトボードに、本日提供可能な肉の種類が書かれている。

ということで……。

リブロース200グラムサイズ(税込3000円)

ライス普通盛り(税込300円)

みそ汁(税込200円)をオーダーした。

とんかつが出来あがるまで、卓上調味料をチェック。

塩、ソース、唐辛子、醤油などがあった。

席でアルコール消毒ができるのもうれしい。

水を飲みながら店内を観察する。

厨房のまぶしさ。

銀色に輝く厨房の節々から、「吉平」らしさが伝わってくる。

そう、この、厨房の光量と、照らされた厨房の輝き。

記憶として、脳にしみ込んでいる。

水、うまい。

待つこと数分、目の前にやってきたリブロースとんかつ。

これこれ、この、目視だけでも伝わってくる、衣のザクザク感。

ピキー!

あくまで筆者の場合だが……。

「吉平」では、最初は、いつも、塩もソースもかけないで食べる。

肉、衣、油、脂、ただそれだけで、じゅうぶん美味なのである。

かつて「吉平」と「檍」でとんかつを食べて、わかったことがある。

それが「本当においしいとんかつは塩やソースがなくともおいしい」ということ。

いや、塩もソースもとんかつにとって重要な盛り上げ役ではある。

筆者も後半はかけて食べる。

それはそれで、とてつもなくウマイ。

しかし、なくても食べられてしまうのが、「吉平」のとんかつなのだ。

キャベツもうまい。

抵抗感なくフワッとやわらかく仕上げてありながら、エキスあふれるフレッシュ感も楽しめる。

キャベツ、地味な存在だが、地味とはいえ、基本、とんかつについてくる存在。

つまり欠かせない存在。

キャベツをないがしろにしないことが、おいしいとんかつにつながると思っている。

プレーンな状態のとんかつを楽しんだら、次は塩をかけて食べる。

塩と「吉平」のとんかつが出会うと、とんかつ特異点が発生する。

うますぎるのだ。

衣に塩をかけて食べる場合と、肉の断面にかけて食べる場合。

その双方を楽しんでみてほしい。

とんでもなく美味。

ソースをかけて食べても美味。

ソースをかけた「吉平」のとんかつは、ライスにすこぶるマッチする。

ライスあってこその、ソース+とんかつ。

これは筆者だけかもしれない……。

添えられているレモンスライスでとんかつを包んで食べると美味。

調味料はなくてもいいし、かけるなら塩か醤油。

オススメは塩+レモンか、レモン単体。

おいしさを感じつつ、強めのさっぱり感もあって、いったん味覚をリセットできる。

実は、お願いすると、ワサビをもらうことができる。

とんかつに醤油をかけて、ワサビを多めにのせて食べる。

これもまた至高。

かなり極まった和風とんかつの究極系ともいえるテイストだ。

うまい。

今から10年以上前、秋葉原に店舗があったころ。

当時の自分に伝えたい。

10年以上が経過した今も、「吉平」を追いかけていると。

ここからは勝手なファンの願望・心境でしかないが……。

このまま、築地で「吉平」の味を、永遠に楽しみ続けたい。

ワガママではあるが、続けてほしい、ずっと、この場で!

感動のおいしさに大満足。

心の中でマスタードサンクスからの会釈。

ごちそうさまでした。

……そしてこれは余談だが。

メニューにある、ふたつの「肉ではない料理」が気になる。

魚介盛りDX盛り(税込5500円)と、野菜盛りひとさら(税込2000円)だ。

唯一無二の神職人が揚げる、魚介と野菜。

今回は品切れだったが、あれば、まっさきにそれを注文したい。

もちろん肉のボストンリブとベリーリブも。

<お店の情報>

店名: 吉平
住所: 東京都中央区築地4-7-5

(執筆者: クドウ秘境メシ)

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