アドビのAndroidキャンペーン始まる!? 「iPhoneアプリを10分でAndroidアプリにできる」
アドビ システムズがFlashから『iPhone』アプリを書き出す機能『Packager for iPhone』について「今後投資しない」と明言し、アップルによる新iPhone OSからのFlash締め出しに回答した同日、今度はAndroidアプリを積極的にサポートしていく動きを見せています。アドビのアプリケーション実行環境『AIR』の開発ブログ『Adobe AIR Team Blog』に「Flash to AIR applications for Android in 10 minutes!」という記事が公開され、『iPhone』向けに制作したFlashやAIRのアプリケーションが、10分でAndroidアプリに移植できるとアピールしているのです。
ブログ記事には、AIRアプリケーションをAndroidアプリに変換する『AIR for Android』のプライベートベータプログラムに参加するクリエーターのコメントを掲載。2~3時間から、早い人は10分でAndroidアプリに移植できたと紹介しています。10分で移植できた例は、おそらく前もって『iPhone』アプリ用に制作していたFlashのプログラムがあり、それをほとんどいじらずにAndroidアプリにできたのでしょう。
こうしたコメントのほかに、記事ではAndroidアプリに移植された事例として34ものアプリケーションをブログ記事、動画へのリンクで紹介。「iPhoneアプリ書き出しがダメならAndroidだ! FlashゲームをAndroidアプリに移植したクリエーター」の記事でご紹介した、タカヒロウ(宮澤卓宏)氏の『モアイまわし』も含まれています。おそらく、FlashからAndroidアプリが簡単に作れることを全世界で一斉にアピールするのが狙いと考えられます。
アドビとFlashユーザーの“iPhone離れ”を象徴するこちらの記事。ひるがえったアドビのAndroid支持キャンペーンが今後活発化していきそうです。
Flash to AIR applications for Android in 10 minutes! (Adobe AIR Team Blog)
画像:『Adobe AIR Team Blog』より引用
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宮原俊介(エグゼクティブマネージャー) 酒と音楽とプロレスを愛する、未来検索ブラジルのコンテンツプロデューサー。2010年3月~2019年11月まで2代目編集長、2019年12月~2024年3月に編集主幹を務め現職。ゲームコミュニティ『モゲラ』も担当してます
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