結婚とダイエットのインセンティブ
今回は青木理音さんのブログ『経済学101』からご寄稿いただきました。
結婚とダイエットのインセンティブ
結婚や離婚が適正体重を維持するインセンティブに大きな影響を与えるという(当たり前の)話。
「The divorce diet」 by Felix Salmon Jun 14, 2010 『REUTERS』
http://blogs.reuters.com/felix-salmon/2010/06/14/the-divorce-diet/
元記事:「For Better, for Worse, for B.M.I.」 by Abby Ellin June 11, 2010 『New York Times』
http://www.nytimes.com/2010/06/13/fashion/weddings/13FIELD.html?scp=1&sq=divorced%20bmi&st=cse
参照論文:「For Better or Worse: Relationship Status and Body Mass」 by Susan L. Averett / Asia Sikora / Laura M. Argys
http://www.atl-res.com/macro/papers/Averett%20paper.pdf ※Adobe Acrobat Readerが必要です
まずは結婚を境にしたBMI(肥満度)の変化がグラフになっている。非常に分かりやすく結婚を機にBMI(肥満度)が急上昇していく様が見て取れる。結婚相手を探す必要がなくなるためにダイエットするインセンティブが減るという以外にも多くの理由が考えられる:
・共同生活によって自炊をして食べる量が増える
・二人だとデザートを食べることが多い(これはデート中でも同じか)
・結婚と出産が重なっている
・ホルモンの影響
・同居によるストレス
※「For Better or Worse: Relationship Status and Body Mass」 P22 より引用
by Susan L. Averett / Asia Sikora / Laura M. Argys
http://www.atl-res.com/macro/papers/Averett%20paper.pdf ※Adobe Acrobat Readerが必要です
逆に離婚後のBMI(肥満度)の急減も明らかだ。特に女性で体重減少が甚だしい。これもまた、結婚市場での価値だけでなく様々な要因で説明できる:
・別居によるポーション(一度の食事量)の減少
・離婚に伴なう心理的な要因
・そもそも太り過ぎてたのが離婚の一因
※「For Better or Worse: Relationship Status and Body Mass」 P23 より引用
by Susan L. Averett / Asia Sikora / Laura M. Argys
http://www.atl-res.com/macro/papers/Averett%20paper.pdf ※Adobe Acrobat Readerが必要です
さらっと眺めた限りでは特にこれらのファクターを分離している様子はないが、結婚相手を探しているかがダイエットするかどうかに強い影響を与えているのは明らかだろう。
執筆: この記事は今回は青木理音さんのブログ『経済学101』からご寄稿いただきました。
文責: ガジェット通信
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