【神奈川県】南足柄市庁舎にカーボンニュートラル啓発空間OPEN!「CO2を食べる自動販売機」も設置


神奈川県・南足柄市庁舎に、官民共創のカーボンニュートラル啓発空間がオープン!「CO2を食べる自動販売機」や、足柄三山をモチーフにしたペットボトルキャップ回収BOXなどが設置され、市民がペットボトルを分別する場となる。

1月27日(月)には、カーボンニュートラル啓発空間を市民、企業、行政が共創し、未来につなげる空間にできるよう、南足柄市庁舎1階アトリウムにて、メディア向け完成披露会も実施される。

カーボンニュートラルの実現を目指す南足柄市

2050年二酸化炭素(CO2)実質排出ゼロ(カーボンニュートラル)の実現に向け、2022年6月22日に「南足柄市ゼロカーボンシティ宣言」を行った南足柄市。また、地域の事業者と行政が連携して脱炭素社会を実現することを目的に、現在40の事業者と「カーボンニュートラル・パートナーシップ協定」を締結している。

2023年1月には、アサヒグループジャパンと「持続可能な地域づくりを共創するための連携協定」を締結。南足柄市内のステークホルダーと連携しながら、ごみの減量やリサイクル、森林の保全に資する取り組みを通じて、カーボンニュートラルの実現を目指している。

「スーパー分別プロジェクト南足柄」発足

こういった活動を背景に、2023年11月、南足柄にゆかりある企業と市で構成された団体「スーパー分別プロジェクト南足柄」が発足。カーボンニュートラル社会の実現に向けて、環境教育や廃棄物の分別推進など、各種啓発活動などを行っている。

南足柄市内の参画企業は、アサヒユウアスや、あしがら環境保全、高部金属、南開工業、BUNDだ。

「スーパー分別プロジェクト南足柄」は、「楽しく学ぶ」「市民全員で取り組む」ことができる市民参加型プロジェクトを目指し、環境教育、ペットボトルキャップの回収とアップサイクル活動、環境イベントへの出展なども展開している。

南足柄市産のスギの間伐材を活用して空間全体を形成


そして今回、南足柄市庁舎内にて、官民共創型のカーボンニュートラル啓発空間がオープン!南足柄市産のスギの間伐材を活用して、約10㎡の空間全体を形作っているのがポイントで、木材は、光合成によって吸収されたCO2を炭素の形で留めておくことができる「貯蔵庫」としても知られており、積極的な木材の活用はカーボンニュートラルの実現に向けた取り組みとなっている。

CO2を吸収する「CO2を食べる自動販売機」



南足柄市の木材を使用した空間の中には、アサヒ飲料が展開する「CO2を食べる自動販売機」を設置。この自動販売機にはCO2の吸収材が搭載されており、稼働電力由来のCO2を最大20%吸収できる仕様になっている。

その吸収量はスギの木約20本分(林齢56-60年)に相当し、大気中のCO2を吸収する木と同じような役割を果たすとのこと。回収されたCO2は、工業原料として活用される予定になっており、段階的な資源循環の実現を目指している。

足柄三山モチーフのペットボトルキャップ回収BOX



さらに、足柄三山の明神ヶ岳・金時山・矢倉岳をモチーフにしたペットボトルキャップの回収BOXと、南足柄市や事業者のカーボンニュートラル実現に向けた取り組みを知らせるためのモニターも設置。


ここで回収されたキャップは、「スーパー分別プロジェクト南足柄」が市内の小学校で令和6年度(令和5年度には1校で試行)から実施している環境授業との連携を通じて、アップサイクル文房具として市内の小学生に還元する。


足柄市内の小学校では、「スーパー分別プロジェクト南足柄」が主導する形で、プラスチックゴミ削減に向けた環境啓発授業や、学校ごとのキャップの回収活動を展開。


市内小学生が、自宅で出されたキャップを回収する活動を通じて、自分達の身の回りにあるゴミと思っていたものが、資源に変わる活動に主体的に関わりながら、環境に対する学びを深めていけるように支援している。

南足柄市庁舎にオープンするカーボンニュートラル啓発空間に足を運び、カーボンニュートラルやペットボトルの分別について考えてみては。

南足柄市公式HP:https://www.city.minamiashigara.kanagawa.jp

(佐藤ゆり)

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