海水で冠水した車両には「むやみに触らない」「バッテリーを外す」 JAFが呼びかけ

JAFロードサービス ウェブサイトより


JAF(日本自動車連盟)は、津波によって被災した車両について、「海水に冠水した車両は火災を起こす可能性がある」とその取扱いについて注意を呼びかけています。2004年8月に香川県高松市で台風16号による高潮が発生したとき、海水に浸かった車が次々と自然発火する事態が起こりました。これは、海水に含まれる塩分が社内の電気配線などをショートさせ、その熱で発火したもの。海水が引いた後も、塩分による配線などの腐食が急速に進んでしまうのです。

車のキースイッチが切れた状態でも、バッテリーが接続されていれば電流は流れている状態。JAFでは、水が引いた後の冠水車両について、以下のように取り扱うようにアドバイスしています。

1. エンジンをかけない。
2. バッテリーの端子(マイナス側)を外す。
3. 外した端子がバッテリーと接触しないようガムテープなどで処置をする。
4. ハイブリット車(HV)・電気自動車(EV)はむやみに触らない。

JAFの被災地域のロードサービス実施状況 ウェブサイトより

JAFは特別支援隊を派遣し被災地のロードサービス体制を強化。被災車両を移動する作業にあたっており、被災地域での地震や津波によるトラブルについては無料で救援を行っています(部品、油脂、燃料代は実費)。マイカーが被災した方、そしてボランティア等で被災地入りしている方は、津波被害を受けた車両にむやみに近づかないよう気をつけてください。
 
JAFロードサービス救援コール
0570-00-8139(通話料有料)
 

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Kyoko Sugimoto

京都在住の編集・ライター。ガジェット通信では、GoogleとSNS、新製品などを担当していましたが、今は「書店・ブックカフェが選ぶ一冊」京都編を取材執筆中。

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