シューティングゲームは進化を続ける。弾幕シューティング『弾幕なお姉さんは好きですか?』
【モゲラプロジェクト】ゲームピックアップ:弾幕なお姉さんは好きですか?
一般に、ゲームとしては「枯れた」ジャンルとしてみられるシューティングゲーム。「もうアイデア出尽くしたんじゃない?」と思っていたら、斬新なアイデアを盛り込んだ新作がFlashゲームから現れました。
ゲーム内容は、2Dの縦スクロールシューティング。ゲームを開始すると、「あれ?」と思うかもしれません。シューティングゲームで一般に「オプション」と呼ばれる、自機をサポートするキャラクターが2機、最初から使えるのです。ゲーム中であるキャラクターを撃つと、さらにオプションが現れ、自機に追加していけます。
自機がやられると、オプションの1機が自機に繰り上がり、プレイを継続できます。このゲームの新規性は、「オプション数=自機数」というコンセプトにあったのです。最後の1機になっても大丈夫。なぜかいきなりパワーアップして、1機だけで猛攻をかけることができます。最後の1機がやられたらゲームオーバー。
移動はマウス操作で、オート連射となっていること、難易度を4段階から選べることから、シューティングゲームが苦手なユーザーでも気軽に遊べるのが特徴です。「Z」キーを押すと、オプションのフォーメーションが変化します。臨機応変にフォーメーションを変更し、マウスボタンで発射する「ボム」を使いこなせば、難易度「やさしい」は比較的カンタンにクリアできることでしょう。
『スペースインベーダー』からメジャーになったシューティングゲームというジャンルは、日本で独自の進化を遂げ、一大文化圏を築いたと言っても過言ではありません。とりわけ、2Dの縦スクロールシューティングに関しては、当たり判定を小さくして、敵から放たれる大量の弾を「避ける」ことをゲーム性の中心とした「弾幕シューティング」というジャンルを生み出すまでに至りました。
弾幕シューティングの登場により、それまで高い難易度を競い合い、初心者には敷居の高いジャンルとなっていたシューティングゲームは、また広くユーザーを増やす活気を見せています。同人ゲームで人気を集める『東方Project』は、その世界観やキャラクターの魅力もさることながら、「弾幕のグラフィックとしての美しさが、以前Flashで『PV(プロモーションビデオ)系』と呼ばれたモーショングラフィックスのファンに受け入れられているのではないか」(同人に詳しい当編集部記者)とのこと。
この『弾幕なお姉さんは好きですか?』も、弾幕シューティングに分類されるゲーム。先鋭的なアイデアをすぐ実装して公開できるFlashゲームにより、このような新しい提案が増えていけば、シューティングゲームが再び黄金期を迎える日が来るかもしれません。この記事の配信元はこちら。
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宮原俊介(エグゼクティブマネージャー) 酒と音楽とプロレスを愛する、未来検索ブラジルのコンテンツプロデューサー。2010年3月~2019年11月まで2代目編集長、2019年12月~2024年3月に編集主幹を務め現職。ゲームコミュニティ『モゲラ』も担当してます
ウェブサイト: http://mogera.jp/
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