おしゃべりもゲームもOK。子どもたちが放課後に集まる東京都『豊島区立上池袋図書館』
ゲームを楽しむ小学生、地下では3Dプリンターでものづくり。
本好きライターによる散策企画『ぶらり、図書館めぐり』第11弾は、2026年6月にリニューアルオープンした東京都の「豊島区立上池袋図書館」を訪れました。
静かに本を読むだけではなく、話し、学び、ものをつくり、人と出会う。そんな”居場所”として生まれ変わったのが上池袋図書館です。
「静か」と「にぎやか」を分けた、新しい図書館
館内へ入ると、木目調で温かく優しい雰囲気のエントランス空間が広がっています。
館内は、フロアごとに役割がはっきり分けられています。
1階は、おしゃべりもOKな「にぎやかなフロア」。2階は、じっくり本を読める「静かなフロア」。そして地下1階には、3Dプリンターなどを備えた「ファブスペース」があります。
利用目的に合わせて過ごす場所を選べる。それが、この図書館の大きな魅力です。
ゲームを楽しむ小学生も。1階「にぎやかなフロア」
1階は「にぎやかなフロア」で、おしゃべりOKなのが大きな特徴です。
児童書やティーンズ向けのコーナーを中心に、本を片手に自然と会話が生まれる空間になっています。
ゲーム機を囲む小学生たちの姿もあり、「図書館では静かに」という従来のイメージとは違う、自由で心地よい空気が流れていました。
「おはなしの部屋」という、親子で絵本を楽しめるスペースも用意されています。
さらに、上池袋さくら公園に面したテラス席は飲食も可能。緑を眺めながら過ごせる心地よい空間で、中高生が勉強する姿も見られました。
ゲームを楽しむ子どもたち、勉強に励む中高生、親子で絵本を読む家族。それぞれが思い思いに過ごしながら、同じ空間を自然に共有しているのが印象的でした。
本と自分の世界に没頭できる。2階「静かなフロア」
一方、2階「静かなフロア」へ上がると、一転して落ち着いた空気に。こちらは、本をじっくり読む人や勉強に集中したい人のための空間です。
ユニークなのが、半個室型の「電車席」。
上池袋図書館が旧国鉄電車区の跡地に建つことにちなみ、鉄道車両をイメージした閲覧席が設けられています。土地の記憶を今に伝える、遊び心あるデザインです。
ほかにも、“グリーン席”の愛称で親しまれる窓際のソファ席は、新聞や雑誌をゆったり読むのにぴったり。
さらに、PCが使えるパソコン席や自習室も整い、それぞれが自分に合った過ごし方を選べます。
一部自由席を除き予約制ですが、区民以外でも利用者登録をすれば座席を使ったり、本を借りることも可能です。
本を読むだけじゃない。「つくる」場所もある
地下1階には、図書館としては珍しい「ファブスペース」があります。
ここは、3DプリンターやUVプリンター、レーザーカッターなどが並び、ものづくりができる空間です。
中学生以下の子どもたちが、3Dプリンターでネームプレートを作ったり、自分で描いたイラストをアクリルコースターにしたりといった体験を、なんと無料で楽しめます。
ファブスペースにはインストラクターもいて、初めてでも安心。平日は15時~18時、土日祝は11時~17時までと、ほぼ毎日開かれています。
放課後になると、3Dプリンターを目当てに子どもたちが集まってくる─そんな光景が、この場所では当たり前になりつつあります。
みんなの居場所になる、新しい図書館
ゲームを楽しむ放課後の小学生、本を読む人、宿題に励む中高生。そして、3Dプリンターでものづくりに挑戦する子どもたち。
誰かの時間を邪魔することなく、それぞれが思い思いに過ごせる。その風景こそ、この図書館が目指した「居場所」なのかもしれません。
静かに本を読むだけではない、新しい図書館の姿が、ここにはありました。
豊島区立上池袋図書館
住所:〒170-0012 東京都豊島区上池袋2-45-15
開館時間:平日 9時~20時/土・日・祝日 9時~18時
ファブスペース利用時間:平日 15時~18時/土・日・祝日 11時~17時
休館日:第1火曜日、第4金曜日、年末年始(12月29日~1月4日)
アクセス:東武東上線 北池袋駅から徒歩約8分
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