ウーロン茶料理って本当にさっぱりするの? “豚の角煮”と“しゃぶしゃぶ”をウーロン茶で作ってみた
ウーロン茶というと、飲むと口の中がさっぱりして中華料理など脂っこい料理の時に合う飲み物だという印象があります。ウーロン茶が口の中の脂っこさを低減することを確認した研究発表もあるとのことです。しかし、このさっぱり感、料理に使った場合も同じ結果となるのでしょうか。おいしいけどちょっと脂っこい印象がある“豚の角煮”と、ウーロン茶で脂分がとれることが分かりやすそうな“しゃぶしゃぶ”で試してみました。
ウーロン角煮
まずは豚の角煮を作ってみます。下ゆでからウーロン茶を使って脂分を落とすとのこと、これは効果があるかもしれません。
* 材料(4人分) *
・豚バラ肉かたまり 600g
・昆布 12cm
・ネギの青い部分 1本分
・しょうが 小指の先程度
・ウーロン茶(サントリーのウーロン茶を使用) 500cc
・水 500cc
・酒2/3カップ
・砂糖 大さじ4
・しょうゆ 50cc
・練り辛子 お好みで
* 作り方 *
1.豚バラ肉のかたまりを3~4cm角に切る。
2.昆布を500ccの水につけ、柔らかくなったら1cm幅に切って結んでおく。
※昆布はちょっと面倒なので入れなくてもいいのかとは思いましたが、角煮と一緒に煮込んだ昆布は絶品とのこと、一手間かけてがんばってみましょう。
3.しょうがを包丁の腹でつぶしておく(皮の部分でも良い)。
4.鍋に1の豚バラ肉を入れ、ウーロン茶と昆布をもどした水を1:1の割合(豚バラ肉がひたひたにかぶるくらい)で注ぎ、長ネギ、つぶしたしょうがを入れて強火にかける。
煮立ったら弱火にしてアクを取り、蓋をして30分ゆでる(下ゆで)。
5.豚肉を冷水にとり、アクをきれいに洗い落としてザルにあげる。
6.ザルにペーパータオルを敷き、ゆで汁を流し入れてこす。ペーパーに残った脂分は捨てる。
7.鍋に豚肉、昆布、5でこしたゆで汁400cc、酒、砂糖、しょうゆを入れて強火にかける。
※余ったゆで汁はとっておく。足りなければ水を足す
8.煮立ったら弱火にし、落としぶた(アルミホイルでもOK)をして、常にグツグツ煮えてるように、火加減を調整しながら1時間30分ほど煮詰めていく。
9.柔らかく煮えて、煮汁が少なくなって照りが出ればでき上がり。
※柔らかくなる前に煮汁がなくなってしまったら、とっておいたゆで汁を足し、もうすこし煮ましょう。
10.器に盛りつけ、煮汁をかけ、練り辛子を添える。
* 食べてみよう! *
お!臭みがなくてさっぱりしていますね。ウーロン茶を使わず作った普通の角煮ほど脂っこさを感じません。ほんのりウーロン茶の苦みが大人の味。ごはんに合いそう。昆布もおいしい。カロリーが気になる人にもいいかもしれません。ウーロン茶には脂っこさをとる効果があるというのはホントかも。
* * * * *
ウーロンしゃぶしゃぶ
しかし、1品だけでは分かりません。角煮はけっこう濃い味付けになっているので、もっとシンプルにウーロン茶が料理をさっぱりさせる効果を感じることができるメニューで試してみたいと思います。2品目は“ウーロン茶しゃぶしゃぶ”。水やだし汁を使うところをウーロン茶にするだけ。これはウーロン茶を使わない場合との違いが分かりやすそうです。
* 材料 4人分 *
・ウーロン茶(サントリーのウーロン茶を使用) 3~4カップ
・酒 1/2カップ
・しゃぶしゃぶ用豚肉 500g
・豆腐 1丁
・しめじ 1パック
・しいたけ 1パック
・えのき1袋
・長ネギ2本
※野菜は鍋に入れたい好きなものを選んでください。
(つけだれ・ポン酢)
・大根おろし
・刻みネギ
・七味唐辛子
・ポン酢しょうゆ
(つけだれ・ごま)
・市販のごまだれ
* 作り方 *
1.しめじは石づきを取って小分けにする。しいたけは石づきを取って飾り包丁を入れる(飾り包丁は難しければ入れなくてもよい)。エノキは根もとを切り落として小分けする。
2.豆腐は四角に切る(6等分か8等分くらい)。長ネギの青い部分を薬味用に薄く刻む。
3.長ネギの白い部分9~10cmくらいを使って、飾り用の菊花長ネギを作る。2cmくらいを残して茶せんのように切り込みをいれていく。
4.切り込みを入れた方を冷水につけ、水の中でゆらすとだんだん花のようにネギが開いてくる。
5.残りのネギを鍋用に斜めに切る。
6.切った野菜と豆腐、肉を皿に盛りつける。
7.つけだれを二種類用意する。ごまだれは市販のものを使う。ポン酢たれは大根おろしの上に刻みネギを少しのせ、七味唐辛子をふり、ポン酢をかける。ごまだれはお肉におすすめ。ポン酢たれはお野菜におすすめ。用意するたれはどちらかお好きな方だけでもかまいません。
8.土鍋にウーロン茶と酒を入れて火にかける。
9.煮立ったら先に風味付けのためにしいたけとしめじとネギを少し入れる。
10.再び煮立ったら豚肉をしゃぶしゃぶして、お好みのたれで食べる。
11.順次豆腐やお好みの野菜、肉などお好みの具を煮て食す。
12.鍋の汁を器によそい、塩を1つまみと、長ネギを散らせば、スープのできあがり。口の中がすっきりして、食がますます進みそうです。
※菊花ネギは食べられますが飾り用です。時間のない時は作らなくてもよいので、3と4の手順を省いてください。
* 食べてみよう! *
これはっ……おいしい! そして楽! だしをとる必要もないので、野菜を切るくらいでできちゃう。ウーロン茶が入っていることで豚肉が香ばしくなって、なにかひと技きかせている感じになります。脂っぽい感じもなくさっぱりしています。
2種類のメニューを試してみましたが、ウーロン茶は料理に使っても脂っこさがとれてスッキリとした味になり、更に風味が増しておいしくなるようです。飲むだけでなく料理もかなり使えるということがわかりました。どちらも本当においしかったですよ。
* ウーロン茶についてもっと知りたいかたはこちらから *
『サントリー ウーロン茶』ホームページ
今年もあとわずか。忘年会なども多いでしょうが、そんなイベントの合間のメニューに、ちょっとしたホームパーティーに、さっぱりとしたウーロン茶料理を作ってみるのもオススメです。
今回は『All About』でも執筆をされている料理研究家の大石寿子さんにご協力いただきました。
大石 寿子 (おおいし ひさこ)さんプロフィール『All About』
http://allabout.co.jp/gm/gp/193/
全ての画像が表示されない方はこちらからご覧ください。
https://getnews.jp/archives/90420
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