実用的なAR!パソコンの画面で腕時計を試着できるティソのウェブサイト
スウォッチ・グループ傘下でスイスの時計メーカーティソ(Tissot)社のウェブサイトがスゴいのでご紹介。AR(拡張現実)を利用して、パソコンの画面上で腕時計の試着ができるのです。実際にお店で見る前に、自分に似合う時計かどうか試せるのはなかなか親切。今までエンターテインメント用途に使われることが多かったARですが、実用的な用途に利用できる例として注目できます。
※すべての画像を表示するにはこちらをご覧ください。
ティソ社のサイト『TISSOT REALITY』を表示すると、紹介ビデオの横に2種類のボタンが表示されています。ここでまず「PRINT WRISTBAND & READ INSTRUCTIONS」をクリック。腕時計が描かれたPDFファイルを開くので、これをプリントアウトします。
腕時計を切り抜いて、バンド部分の切れ込みを組み合わせて腕に装着します。試着にはWindows/Mac両方に対応する専用アプリケーションが必要となるので、サイトでOSを選んで「DOWNLOAD」をクリックし、アプリケーションをインストール。アプリケーションを起動すれば準備完了です。
紙の時計の文字盤に当たる部分には、CGをカメラ画像に合成する位置を示すARマーカーがプリントされています。これをウェブカメラに映すと、腕にティソの腕時計が!もちろん、角度を変えると腕時計も追随し、いろいろな角度から装着したイメージを確認することができます。
製品の画像をクリックすると、腕に表示する腕時計も切り替わり、どの時計が似合うのかチェックできるほか、アプリケーションで「FUNCTION MODE」のボタンをクリックして、腕時計に表示されるマーカーをクリックすると、詳しい製品情報をカメラ画像に重ねて表示できます。
文字盤を傾けるとキラキラと光が反射して、なかなかリアルなCG表示となっています。さらに芸が細かいことに、文字盤の時刻がパソコンの時刻と同じ、リアルな時刻を表示しているのです。カメラ画像にCGキャラクターを重ねたり、ユーザーのコメントを重ねたりと、どちらかというとエンタメ指向だったARの活用ですが、これはかなり実用的な事例といえそうです。
ウェブ通販は便利ですが、製品を身に着けたイメージがわきにくいのが難点。こうしたサービスが広く普及すると、さらにウェブ通販が楽しく、便利になりますね。Tシャツに表示したARマーカーで洋服を試着できるサービスというのは、すぐに実用化されそう。今後のアパレル分野でのAR普及が楽しみになってきました。
ティソ社の『TISSOT REALITY』
ティソ社の『TISSOT REALITY』
http://www.tissot.ch/reality/
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宮原俊介(エグゼクティブマネージャー) 酒と音楽とプロレスを愛する、未来検索ブラジルのコンテンツプロデューサー。2010年3月~2019年11月まで2代目編集長、2019年12月~2024年3月に編集主幹を務め現職。ゲームコミュニティ『モゲラ』も担当してます
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