48時間以内に『オプーナ』を移植する『むりげー』第6回!作品発表イベント『超むりげー』も開催
お題の発表から48時間で名作ゲームを“無理やり”Flashに移植するプロジェクト『むりげー』の第6回が開催されました。今回のお題は『2ちゃんねる』やアスキーアート(AA)で絶大な人気を誇るコーエーの『オプーナ』。今回はお題の発表が『ニコニコ生放送』と連動したり、締め切りとなる2月7日に作品発表のライブイベントを開催するなど、新しい試みが盛りだくさんのイベントとなりました。
・『ニコ生』でお題決定!?
2月5日の20時30分から、前回の最優秀賞とお題の発表が行われる企画会議が開催されました。この模様は『ニコニコ生放送』の番組『ガジェ通生放送:48時間で名作ゲームを移植する『むりげー』公開企画会議!』で放送。『むりげー』ルールにより、前回のお題を決定した太郎氏が、第4回の最優秀賞として『BABARAGEO』のババラ氏を選出しました。
ルールでは最優秀賞の受賞者が次のお題を発表するのですが、ここでババラ氏はお題発表のムービーを公開。「MAG」の文字が表示され、ソニー・コンピュータエンタテインメントの『Massive Action Game(MAG)』になるのかと思いきや、最終的には「Mendou dakara Antara ga comment de Game kimete yo!!(面倒だから あんたらがコメントで ゲームきめてよ!)」の表示が。お題を『ニコニコ生放送』の視聴者に丸投げするという異例の事態に発展しました。
ちょうど放送の時間帯には、日本テレビで映画『崖の上のポニョ』が放映中。コメントでも「ポニョ」を押す声が圧倒的になりましたが、ゲーム名に絞ってピックアップした『最後の忍道』『トルネコの大冒険』『オプーナ』『マイケル・ジャクソンズ・ムーンウォーカー』の4候補からアンケートにより、『オプーナ』に決定しました。48時間後の2月7日21時までに、参加クリエーターが『オプーナ』の移植に挑みます。
・ライブイベント『超むりげー』で作品発表
迎える締め切り日の2月7日19時30分から、東京・阿佐ヶ谷のASAGAYA LOFT Aで、ライブイベント『超むりげー@ASAGAYA LOFT A』が開催されました。第6回の作品をクリエーターと観客で一緒に楽しもうという趣旨のこのイベントは、『ニコニコ生放送』の番組『ガジェ通生放送:48時間で名作ゲームを移植するイベント『超むりげー@ASAGAYA LOFT A』会場生中継!』でも放送。観客の笑い声と『ニコニコ生放送』のコメントが熱を生み、活気あるイベントとなりました。
当日はゲストとしてゲームクリエーターの米光一成氏、飯田和敏氏、コラムニストのブルボン小林氏が出演。参加クリエーターの作品への鋭いツッコミで場内を沸かせました。第3回のお題が『ディシプリン*帝国の誕生』に決まった裏話を飯田氏が披露する一幕も。休憩時間やイベント終了後に、ゲーム業界で活躍するクリエーターとインディーズゲームクリエーターたちが交流を深めている姿が見られました。
イベントは3部構成で、「第1部:こんなに無理だった!むりげーの歴史」で過去のむりげー作品を振り返り、「第2部:60分1本勝負!むりげー制作実況ガチンコ対決!」を挟んで「第3部:第6回むりげー作品発表!」へと進行します。
第2部では『むりげー』を主催するババラ氏と、初期からのメンバーである『NEKOGAMES』の石井克雄氏がイベント時間中、60分でゲームを制作するという離れ業を披露しました。ババラ氏は『スペースインベーダー』を「時間が余った」と余裕を持って完成。石井氏は『ファイナルファイト』を携帯電話で遊べるFlash Lite形式で制作し、会場スクリーンに映したQRコードからその場でプレイできるという演出を見せます。会場の拍手と『ニコニコ生放送』のアンケートから、2者の勝負は石井氏に軍配が上がる結果になりましたが、2名には会場から大きな拍手が送られました。
・36クリエーターの作品が公開
そして迎えた第3部。会場では、その時点で把握できた25人のクリエーターによる作品が続々と披露され、会場も『ニコニコ生放送』のコメントも、大きな盛り上がりを見せました。イベント終了後も作品は増え続け、前回の23人を大幅に上回る36人の作品が公開されています。各作品は、「関連リンク」からリンクするページ経由でご覧いただけます。
『オプーナを求めて』
作者:ババラ(BABARAGEO)
妹に頼まれたゲームを買いに行く主人公。タイトルは何だったのでしょうか?ちゃんとクリア(?)もできるコミック調アドベンチャーゲーム。
『ボンボンバッティング』
作者:石井克雄(NEKOGAMES)
オプーナの頭にある『エナジーボンボン』を野球のバットで打撃。バウンドさせてボーナスを稼げる、やり込み要素のあるアクションゲーム。
『ボンボンを置く仕事』
作者:RucKyGAMES(RucKyGAMES)
iPhoneアプリ『i刺身』で話題を呼んだRucKyGAMESの作品。お刺身にタンポポを載せるお仕事同様、オプーナの頭に『エナジーボンボン』を刺す簡単なお仕事です。
『honyoo』
作者:nekonote(nekonote)
とある青い星で離れ離れになった弟と妹と再会するために、お客さんにジュースを注ぐお仕事に就いた“ほにょ”のお仕事アクション。
『opooooooooooooooona』
作者:カレクサラボ
降り注ぐエナジーボンボンの雨を、ひたすら避け続けるアクションゲーム。
『オポーナ』
作者:hojamaka(Hojamaka Games)
『エナジーボンボン』ではなく、男らしく素手で戦う主人公を操作する格闘アクション。攻撃パターンの異なる3匹の敵を倒すとエンディングが。
『(前略)オp(後略)』
作者:neoaco(仮)
ワゴンのある密室から外に出る脱出ゲーム。ナゾを解くと、題名に隠された秘密が分かるというのですが……。
『ボン・ボ・ボン』
作者:タカヒロウ(SKT)
『モアイまわし』で知られるタカヒロウが『むりげー』に参戦。『エナジーボンボン』をマウスオーバーで「ボン・ボ・ボン」させる珍妙なゲーム。
『バルーンファイターOPUNA』
作者:ケン(無料ゲームで遊ぼう!)
『エナジーボンボン』を風船に見立てて、懐かしのあのゲームを再現。水に落ちると、赤い人面魚に食べられてしまいます。
『オプーナさんはエナジーボンボンを落とすと死ぬ』
作者:太郎
エナジーボンボンをひたすらヘディングして落とさないようにするゲーム。落とすと大爆発して死んでしまいます。
『ライススタイルRPG』
作者:|・ミ ◆H0MotH/SqY(蚕蛾総合集積所)
「ライフスタイル」じゃなく「ライススタイル」なのがポイント。敵(?)を倒してお金を集め、カレーの材料を買いに行くマルチエンディングのアクションRPG。
『A corner of Landroll』
作者:Creative-G(Creative-G)
前回も好評だった、本編のサイドストーリーを描く『A corner of~』シリーズ。懸命に頑張るオプーナら兄弟たちの裏側では……まさかの野球練習!
『棚の上のオプーナ』
作者:ks(フォルテ第一居住区)
棚の上の『マ○オギャラクシー』を『エナジーボンボン』で破壊し、『オプーナ』の売上を伸ばすパズルアクション。
『オプーニョを買わない権利をやろう』
作者:South(近接戦闘.FLA)
弾道をマウスで曲げる操作が楽しい縦スクロールシューティング。唐揚げかと思った障害物は隕石でした……。
『エナジーボ ンボ ン』
作者:yu-ki(ちびたみどっとねっと・わーくす)
『オプーナ』に登場するミラの服のボタンを『エナジーボンボン』で破壊するのが目的……。一見お下劣なようで、実は正統派のアクションゲーム。
『山の上のオプーナ』
作者:イナダ(ヤマ☆ギン)
赤い服を着た女の子が主人公のアクションゲーム。『エナジーボンボン』を引っ張って離す操作で、ステージを登ったり敵にぶつけたりする動きがユニーク。
『ランドロールのくせになまいきだ。』
作者:BANG!(Bang-Flash)
ランドロール星に墜落したオプーナが、星を爆破する暴挙に出るアクションゲーム!パチンコのように『エナジーボンボン』を撃って攻撃しましょう。
『おーーぷなー』
作者:サクマン(LAVENDA_ISLAND)
ワイン“オープナー”の力で攻撃し、敵を撃退するアクションゲーム。宇宙ステージは、赤い人面魚が登場する通常ステージを上回る難易度と病み具合。
『権利の価値は』
作者:毛(安らげる部屋)
『オプーナ』を買う権利を集めながら、恐ろしい魚の子と戦うシューティング。魚の子が吐き出す魚の弾幕に注意!
『崖の谷のオプシナ』
作者:カサハラン(カサハラン.COM)
エレベーターに乗って、はぐれた弟と妹に会いに行く『エレベーターアクション』風アクションゲーム。クリアまでの時間を競います。
『オプーナ外伝 ~オペレーション ミリオンヒット~』
作者:キング(王の巣窟)
AAネタは任せろ!『人生オワタ\(^o^)/の大冒険』のキングが投下する経営シミュレーション。スロットの数字で変化するAAを楽しめます。
『ボンボンにすべてをまかせろ』
作者:dsan(2dk)
正直、これだけは遊び方が分かりませんでした。縦スクロールシューティングのようなのですが……。
(2/10追記)
敵をクリックして『エナジーボンボン』をぶつける、ラクガキ感覚のアクションゲーム。現在、Internet Explorerのみでプレイできます。
『オポーニョ』
作者:某・ゲーム製作部(胡曼堂書房)
『エナジーボンボン』を飛ばして、海上に現れる敵を倒していくアクションゲーム。海上を走る赤い服の女の子はひょっとして……。
『オンプーナ』
作者:Nora Shishi(のらげーどっとこむ)
オンプーナちゃんの音ゲーが始まると思いきや?! 会場を爆笑の渦に包んだビックリゲーム。
『むりげーファイター(β)~オプーナの野望~』
作者:polig(Polygon Gmen)
48時間でここまで!と驚異のオンラインリアルタイム対戦格闘ゲーム。むりげーメンバー+オプーナからキャラクターを選んで戦えます。
イベントで公開できたのはここまで。イベント中、さらにイベント終了後も作品は増え続けました。
『オプーナさんのボンボボン』
作者:MOGA
敵をロックオンして、『エナジーボンボン』で撃破するアクションゲーム。必殺!シャイニングオプーナ!!
『metarna メターナ』
作者:dice(GAME GIGA)
「メニョ メタリック すきー」なメニョを『エナジーボンボン』で倒し、悪の組織ヘッドオ・ブアク・リフ(崖の上?)を壊滅するアクションゲーム。
『オプーナの戦闘』
作者:旭日ゆうほ(AM902)
ワイヤフレームで完全再現された『オプーナ』の戦闘。自分が投げたエナジーボールにエナジーボールをぶつける、ひとり遊びゲームです。
『オポーニョ』
作者:イジワル猫キャット(イジワル海賊団)
『崖の上のポニョ』と『オプーナ』が微妙に混ざった世界観のクリックアドベンチャー。終盤にはババラ氏の作品に登場するキャラもゲスト出演。
『変態エスパー・ブサオ』
作者:Yadiweb(Yadiweb)
自身のシリーズ『週刊くそゲー』のノリで制作されたアクションゲーム。ブサオが変態ボンボンをぶつけまくります。
『俺がオプーナ』
作者:hrk(drumsoft)
ウェブカメラを使う異色のゲーム。自分の頭に『エナジーボンボン』をつければ“俺がオプーナ”!
『爆転在庫オプーナブレード!』
作者:したっぱ(SHITAPPA-COMBATANT)
なぜか『エナジーボンボン』を中心にオプーナの顔を振り回して敵を撃破するアクションゲーム。敵は「スクエニの工作員」とありますが……。
『たすけろ!オプーナ!』
作者:famico
女子高生を操作して、ゲームショップのワゴンに積まれたオプーナを救出するゲーム。恐ろしい店員の視線に注意!
『エナジーボンボンフィッシング』
作者:cpu_t
『エナジーボンボン』でブリを取るフィッシングゲーム。エネルギーをフルにためたら連投して大漁!
『えなじー!』
作者:udonkobilly(Go West!)
エナジーボンボンを刺したキャラクターにエナジーを配分し、ロケットを守るタワーディフェンス的リアルタイムシミュレーション。爆発に注意!
『ボンボン危機一髪』
作者:風の騎士
オプーナが宇宙まで飛べるように、限られた本数のナイフを刺していく『黒ひげ危機一髪』のアレンジゲーム。
・裏テーマはやはり『ポニョ』?
お題を決定する企画会議で『崖の上のポニョ』が放映されていたことから、36作品中12本に『ポニョ』ネタが仕込まれるという結果になりました(タイトルを含む)。『むりげー』では毎回、企画会議で盛り上がった話題が“裏テーマ”になる傾向があるのですが、今回の裏テーマは間違いなく『崖の上のポニョ』ということになるのでしょう。個人的には『ボンボンバッティング』と『A corner of Landroll』の2本に野球ネタが登場するという奇妙な符合が気になったのですが……。
ライブイベント『超むりげー』は会場、コメントとも大いに盛り上がり、作品数も大幅に増加。今回の新しい試みは成功したといえるでしょう。次回の開催は3月を予定。20日(土)にお題発表、22日(月)に作品が発表される見込みです。正式にスケジュールが決定次第、ガジェット通信でお伝えします。毎回、規模と勢いを増す『むりげー』の今後に、これからも目が離せません。
関連リンク
『むりげー』関連リンクページ
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宮原俊介(エグゼクティブマネージャー) 酒と音楽とプロレスを愛する、未来検索ブラジルのコンテンツプロデューサー。2010年3月~2019年11月まで2代目編集長、2019年12月~2024年3月に編集主幹を務め現職。ゲームコミュニティ『モゲラ』も担当してます
ウェブサイト: http://mogera.jp/
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