ロンドン五輪日本選手の謎の退場 「オリンピック側のミス!」VS「日本の要望で去った」どちらが正しいの?
昨日報じたロンドンオリンピック開会式に起きた日本選手が、謎の退場を行うというトラブル。これには数々の憶測が飛び交い未だにハッキリとした答えが出ていない。何故日本人選手だけがトラックから外れることになったのか。新たな情報を元にガジェット通信は再度まとめ直すことにした。
まず、憶測として挙げられているのは次の通りである。
・誘導のミス
・選手の調整のため
・トラックに入りきらないため人数を削った
・そもそも日本以外の選手も退場していた
このようにどれも納得いくようなどれも信じがたい内容である。そんな中、朝日新聞が報じた記事には「調整を優先し…」と書かれていた。具体的には次の通りである。
“日本選手団は、入場行進の95番目に登場した。(中略)調整を優先し、参加した選手はわずか四十数人。スタジアムを一周しただけで、旗手を残し、すぐ会場を後にした。”
これが正しければ、誘導ミスでもなければ強制退場でもない、ということになる。これで決着がついたかと思いきや、Twitterでは別の論を発言する者が登場した。タリーズコーヒージャパン設立者であり参議院議員の松田公太氏が「文科省・JOCに確認したところ、「オリンピック組織委員会のミスで日本選手団は全員『退場』させられた」とツイート。朝日新聞の記事とは真っ向しているのである。
JOCに確認したのならこっちが正しいだろうと思った人も多いはず。しかし今度は海外で同じくTwitterにより発言した者が居た。AP通信記者のスティーブ・ウィルソン(Steve Wilson)氏が「LOCOG confirmed that Japanese team in opening ceremony left stadium after doing lap in athletes march. Was their request.」と発言。要約すると、「LOCOG(ロンドンオリンピック組織委員会は開会式の途中で日本チームが抜けた事実を認めた。それは日本チームの要望である」と書かれている。つまり日本側から退場を求めたとなっている。スティーブ氏が確認したのはLOCOG(ロンドンオリンピック組織委員会)。
スティーブ・ウィルソン氏の意見と、先ほどの松田公太氏の意見が真っ向にぶつかる形となった。退場させられたのか、退場を要求したのかでは全く異なる。このスティーブ・ウィルソン氏のツイートを誰かが松田公太氏見せたところ、「開催側はそう言うでしょうね。今は試合に集中してもらいたいので、後日選手団への確認が必要」と返事。
結局どちらの意見が正しいのかわからないままである。オリンピックが閉会するまでは混乱を避けるために正式な発表は避けているのだろうか。それともスティーブ・ウィルソンが取材した内容が正しいのか。
※画像はTwitterから引用。
※この記事は、ゴールドラッシュの「ソル」が執筆しました。[リンク]
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