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「“地デジカ”著作権侵害は許さない」と言っていた民放連が著作権侵害か

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2009.05.06 16:51 記者 : カテゴリー : エンタメ ガジェ通 タグ :

地上デジタル放送推進のイメージキャラクター “地デジカ” の二次創作物(たとえば、萌え地デジカや美少女地デジカ)対して、「許されるものではない。断固、厳しく対応する」「著作権はこちらにある」とコメントしていた日本民間放送連盟(以下、民放連)。しかし、その民放連が著作権を侵害している可能性が出てきた。

民放連の特設サイトには、地デジカのプロフィールが書かれたPDFファイルがインターネット上で誰でも見られるように(ダウンロードできるように)配布されている。そのプロフィールの一部に、ほぼ『ウィキペディア』のシカ(鹿)について書かれたページと同じ文章が使用されていることが発覚した。

つまり、地デジカのプロフィールを書いた民放連(もしくは地デジカを発案したフジテレビ)の人物が、『ウィキペディア』のシカに関する記述をコピー&ペースト(コピーしてそのまま転載)した可能性が出てきたわけだ。もともと『ウィキペディア』に書かれている文書は GNU Free Documentation License(以下、GFDL)という原稿を書いた著作者の権利を守るルールのもと書かれており、そのルールから外れた用途の仕方をするとGFDL違反となる。

カンタンにいえば、GFDLによって守られた原稿を他のサイトや媒体に転載した場合、記事の引用元や著作者を明確にしなくてはならないのである。しかし、民放連はそれらの記述をいっさいしておらず、この地デジカのプロフィールを読んだ人たちは、民放連のスタッフが考えて書いたものと思っていることだろう。

地デジカではなく “恥デジカ” を生暖かく見守るサイト『鹿が裸になって何が悪い – chidejika.tv』では、このことに対して厳しく言及しており、「著作権? どの口が言うか!?」とコメントを書いている。では、どれくらい地デジカのプロフィールと『ウィキペディア』の記述がそっくりなのか、見比べていただこう。少々読みにくいかもしれないが、両方の原稿の同じ部分を太文字にして表示してある(一部ポータルサイトやケータイサイトでは太字になりません)。

地デジカプロフィール引用文のバージョン:2009年4月27日 (月) 時間不明
哺乳類 鯨偶蹄目(クジラ偶蹄目)シカ科に属する動物である。同類のシカ科にはニホンジカ、トナカイ、ヘラジカなどが属しており、約16 属36 種が世界中の森林に生息している。生態の特徴として、一匹で行動することが多いが、たまに群れをなす。シカ科のオスは枝分かれしたツノを持つ。多くのシカ科のメスはツノを持たないが地デジカはオスメス共にツノ(アンテナ)を持つ。地デジカのツノ(アンテナ)は皮膚が盛り上がって作られるもので地デジ化普及のためにツノ(アンテナ)を家庭の屋根に刺すとすぐに新しいツノ(アンテナ)に生え替わる。彼らの祖先であるシカのツノは触ると硬いが、水につけていると自然と軟らかくなる。縄文人たちはこうする事で自由な形に加工し、釣り針や矢じりなどを作っていたと考えられている。このように、世界各地の山野に数多く生息していたシカ科の動物はほとんどの民族の文化に対して古くから重要な影響を与えていたと思われる。現在、地デジカは2011 年7 月の完全地デジ化のために最も重要な存在となっている。ちなみにカモシカはシカ科ではなく、ウシ科に属する。

ウィキペディア・シカ(鹿)引用文のバージョン:2009年5月4日 (月) 21:05
シカ(鹿)とは哺乳類 鯨偶蹄目(クジラ偶蹄目)シカ科に属する動物の総称である。ニホンジカ、トナカイ、ヘラジカなどが属しており、約16属36種が世界中の森林に生息している。シカ科に属する動物は草食性で牛のように4つに分かれた胃を持ち、反芻による消化を行う。オスは枝分かれしたツノを持つ。多くのシカ科のメスはツノを持たないがトナカイはオスメス共にツノを持つ。ウシ科の動物のツノ(洞角)は骨の芯があり生え替わらずに一生伸び続けるが、シカのツノ(枝角)は皮膚が盛り上がって作られるもので毎年生え替わる。角は触ると硬いが、水につけていると自然と軟らかくなる。縄文人たちはこうする事で角を釣り針や矢じりなどの自由な形に加工していたと考えられている。体の大きさは体重6~8kg程度のプードウー(チリ、アルゼンチンなどに生息)から、体重800kgにも及ぶヘラジカ(ムース)まで様々である。世界各地の山野に数多く生息していたシカ科の動物はほとんどの民族の文化に対して古くから重要な影響を与えていたと思われる。後世の文化においては、シカは「俊敏」「非力」などの象徴として、また時には峻険な山岳地の象徴として用いられることがある(カモシカも参照)。ちなみにカモシカはシカ科ではなく、ウシ科に属する。

今回のケースは『ウィキペディア』の文章をまるまるコピーし、そこに独自の文章で改変を加えたものとなっており、この場合もGFDL違反となる。著作権侵害をしている人たちを厳しく罰する前に、まずは民放連内部の文書に関する校閲を徹底的に行うなどの処置を早くするべきだと思うのだが、皆さんはどうお思いになるだろうか。もし『ウィキペディア』にシカに関するウソの記述があったらどうするつもりだったのか、気になるところである(このニュースの詳細記事はこちら)。
 
イラスト: 桃吐マキル
 

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