人気ライトノベルの無断使用で角川書店が謝罪! 作品は小学館で単行本化

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2002年に角川書店が主催する第7回スニーカー大賞で奨励賞を受賞したライトノベル『されど罪人は竜と踊る』(受賞時は “されど咎人は竜と踊る”)。作者の浅井ラボ先生はディープな世界観と人間描写が特徴で、多くの若者たちに人気を博している作家だ。

しかし、角川書店が発行するライトノベル雑誌『ザ・スニーカー』がその作品を契約終了後にもかかわらず無許諾で誌面に掲載。その他、先生と編集者との間に発生した不信感などを含め、法的な闘争へと発展。2年間ほど両者の闘いが続き、4月30日に角川書店が謝罪文をサイトに掲載するに至った。また、『されど罪人は竜と踊る』は小学館から単行本が発売されることになるという。謝罪文は以下の通り。

<謝罪>
2007年に発行した「ザ・スニーカー」数号におきまして、浅井ラボ氏の了解を得ずに原稿や写真を無断掲載した事実がありました。上記過失その他の事情(編集担当者の度重なる過失、契約終了後の著作物の無許諾利用、原稿返還遅延等)により、浅井氏の弊社に対する信頼を毀損し、『されど罪人は竜と踊る』シリーズの中断および小学館での再販売に至りました。浅井氏並びに読者の皆様にご迷惑をおかけしたことをここにお詫び申し上げます。
角川書店の謝罪

『ザ・スニーカー』は4コマ漫画の人気作品『涼宮ハルヒちゃんの憂鬱』などを連載するなど、多くのファンを持つライトノベル雑誌の老舗である。今回の謝罪が業界や読者にどのような影響を与えるのかわからないが、浅井先生にとっては肩の荷がやっとおりたかたちとなった。

このことについて角川書店に取材を申し込んだが、スタッフが全員ゴールデンウイーク明けまで休みとのことで、コメントをいただくことができなかった。しかし、浅井先生は自身のサイトに一連の件についてコメントをしており、かなり大変な闘いだったことが書かれている。
 

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