ゲーム界の重鎮・カルチャーブレーンが『2ちゃんねる』に法的処置か

ハドソンの高橋名人、任天堂の宮本茂と並ぶゲーム界の重鎮であり、スーパーウルトラ級のゲームクリエイター阿迦手観屋夢之助 (あかでみやゆめのすけ)氏が代表取締役社長をしているゲームメーカー・カルチャーブレーン。『チャイニーズヒーロー』や『スーパーチャイニーズ』、『スーパーチャイニーズワールド』、そして『スーパーチャイニーズファイター』などの人気ゲームソフトを世に送り出しただけに、多くの人たちに知られているゲームメーカーである。

そのカルチャーブレーンが自社の公式サイトに “弊社にマイナスイメージを与える悪質なサイトが存在しています” という告知文を掲載。誹謗中傷が書かれているサイトのことを名指しせずに「近い将来、法的処置に入るであろうサイト」としいているものの、告知文の一部や具体例には『2ちゃんねる』というサイト名がハッキリと書かれており、事実上の『2ちゃんねる』に対する警告文であることがわかる。その内容は以下の通り。

誹謗中傷のお知らせ
ネット上の掲示板やブログ等で、弊社に対する噂や悪口の連呼、ペイントツールを使用した卑猥で不適切な書き込み等、弊社に対する誹謗中傷、すなわち事実無根な内容を含む弊社の名誉毀損、信用毀損、営業妨害等、弊社にマイナスイメージを与える悪質なサイトが存在しています。このようなサイトは、管理者が損害賠償請求を受けた前歴のあるサイトや弊社が、近い将来、法的処置の準備に入るであろうサイトが、大半を占めています。悪質なサイトに関しては、断固、法的処置をしていく所存です。また、ネット上で、ページ表示のドメインを不当に流用し、バナー広告や18禁となるべき動画を予告なしに、お子様方に結果的に見せてしまっている教育上よろしくないページも存在しています。これは、弊社と無関係なサイトの中で弊社の名前を使用し、他社の広告ページにいくようにプログラムされています。これらのことは弊社がやっているように思わせ、お子様方に悪影響を与えかねないページを結果的に見せてしまっている、弊社と無関係な者達の活動ですのでご注意ください。そのような広告を見たくない、見せたくない方は、2ちゃんねるに行かずに弊社ホームページに直接アクセスするか、弊社ホームページURL(http://www.culturebrain.co.jp/)を直接入力し、他ページ経由で、間接的に弊社のホームページにアクセスしないようにお願いします。
※原文を引用して要約

具体例
2ちゃんねる内の「カルチャーブレーン●●」というページ( URL http://game10.2ch.net/test/read.cgi/ghard/△△△△△△△△△△/ )上の「公式HP」という( URL http://www.culturebrain.co.jp/main.htm )をクリックすると、実際には、URL http://ime.〇〇/www.culturebrain.co.jp/main.htm という別ページにジャンプするように設定されており、このページにはアダルトサイトの広告が掲載されています。URL http://ime.〇〇/www.culturebrain.co.jp/main.htm のページを調査したところ、実際のドメイン名は ime.〇〇であり、後についている www.culturebrain.co.jp/main.htm の部分はダミーに過ぎないことが分かりました。このようにダミーを付け足すことで、弊社のホームページURL=http://www.culturebrain.co.jp/ とダミーを付け加えたページ URL=http://ime.〇〇/www.culturebrain.co.jp/main.htm のように、URLが似るように変更している可能性が高く、その結果、このページが弊社のホームページと関係があると勘違いされる可能性が極めて高くなります。(●には漢字、△には数字、〇にはアルファベット が入ります)
※原文を引用して要約

このことに対して『2ちゃんねる』でも話題になっており、いくつかのスレッドが作られているようだ。そのなかでの声は、「クッションページに文句言ってるみたいだけど何ゆえ? 広告にエロが入ってるけどそれはしょうがないだろうに 」「スーパーチャイニーズと飛龍の拳しか知らない」「エイプリルフールネタだろ。こういうイベントごと好きだからなゲームメーカーは」「上司に命令されてコレ(告知文)設置した人を思うと涙を禁じえませんな」などがあった。

今回の件についてさまざまな意見が飛び交っているが、上記の『2ちゃんねる』に書かれていたコメントにもあったクッションページという言葉に注目いただきたい。クッションページとは、現在見ているサイトから外部のサイトに移動する場合、「いまからあなたが入ろうとしているサイトはウチのサイトとは関係のないサイトですよ」ということを告知し、ユーザーに対して親切にナビゲートしてあげるページのことをいう。

『2ちゃんねる』にもクッションページがあり、たとえば外部サイトであるカルチャーブレーンのリンクをクリックした場合、直接カルチャーブレーンのサイトには行かずクッションページに移動させられ、「別のサイトにジャンプしようとしています。宜しければ上記のリンクをクリックしてください」という案内が表示される。それでも問題ないならば、さらにリンクをクリックして先のサイトへ移動することができるようになっている。これは『Yahoo! JAPAN』などの大手サイトも普通に使用しているシステムであり、サイトによってはそのクッションページに広告が表示されることもある。もしかすると、その部分においてはカルチャーブレーンが大きな勘違いをしている可能性もあり、その部分を理解してもらう必要がありそうだ。

カルチャーブレーンがこの告知文でいいたいことをまとめると、「自社の悪口がたくさん書かれている」「自社のサイトになりすましたエッチなサイトがある」という2点に対して批判しているようである。今後どのような動きに出るかまったく不明だが、阿迦手観屋夢之助氏やカルチャーブレーンに多くのファンがいることは事実。これからもおもしろいゲームを開発し、世の子どもたちを楽しませてほしいものだ(このニュースの詳細記事はこちら)。
 
イラスト: まそ先生
 

■ほかにもゲームに関する記事があります
胸がユレすぎるゲーム『ドリームクラブ』動画が約10万再生を達成!
『モンスターハンター3』が雑誌とコラボレーションしまくりな件について
【E3通信】世界最大級のゲームの祭典E3! いよいよマスコミへ情報配信
ニンテンドーDS『メイドイン俺』でエッチなゲームばかり作る人!
ゲーム感覚!? エッチすぎる筋肉トレ用アニメ!『YouTube』実演動画が “エロ” 人気

  1. HOME
  2. ガジェ通
  3. ゲーム界の重鎮・カルチャーブレーンが『2ちゃんねる』に法的処置か
  • ガジェット通信編集部への情報提供はこちら
  • 記事内の筆者見解は明示のない限りガジェット通信を代表するものではありません。