【CEATEC JAPAN 2010】注目のAndroid電子ブック端末『GALAPAGOS』をシャープが出展
10月6日から9日にかけて千葉・幕張メッセで開催している家電・ITの国内最大の見本市『CEATEC JAPAN 2010』。シャープは、9月27日に発表したAndroid搭載電子ブック端末『GALAPAGOS(ガラパゴス)』を大々的に展示し、来場者の注目を集めていました。
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『GALAPAGOS』は、シャープが提唱するXMDF(ever-eXtending Mobile Document Format)に対応し、12月に開始を予定している電子ブック配信サービスの専用端末。5.5型、1024×600ドットの液晶を搭載し、文庫本感覚で読める『モバイルタイプ』と、10.8型、1366×800ドットの液晶を搭載し、雑誌が見開きで読める『ホームタイプ』の2機種をラインアップしています。
本棚のようなインタフェースからダウンロードした本を選び、タッチパネルを指でめくるように操作して本を読み進めます。2本指を開いたり閉じたりするピンチ操作により、拡大・縮小も思いのまま。
『モバイルタイプ』は、手のひらに乗るハンディタイプ。タッチパネルのほかに、2ボタンとトラックボールによる操作が可能になっています。移動先での情報のチェックや、通勤中に文庫本を読むのによさそうなサイズです。
タブレット型の『ホームタイプ』は、家でじっくり雑誌などを楽しむサイズ。片手で持ってもそれほど重さを感じなかったので、カバンに入れて持ち歩くのにもよさそうです。ブースでは『ホームタイプ』の台数が少ないので、会場に行った方は先にこちらをチェックした方がよさそう。
『ホームタイプ』は、タッチパネルのほかにはボタンの左右を押して操作するシンプルなインタフェースとなっています。
いずれも、電子ブックの閲覧のほかに、ウェブブラウザやプリインストールされたアプリを利用できます。ブースの端末には、ブラウザと『mixi』を利用できる『mixi for SH』、『Yahoo! メール』『Yahoo! 天気予報』『Yahoo! ショッピング』『Yahoo! オークション』といったYahoo! 関連サービス用アプリ、『Game Pack』というゲームアプリでソリティアが利用できました。Android搭載機ということで、今後のアプリの拡張性も気になるところです。
シャープは『CEATEC』開催に合わせて、カルチュア・コンビニエンス・クラブと提携して『GALAPAGOS』向けコンテンツ配信サービス『TSUTAYA GALAPAGOS』を12月に開始することを発表しています。新聞、雑誌、コミックといった書籍コンテンツに加え、来春からは映像、音楽、ゲームを含むエンターテインメントコンテンツを配信していくとのこと。ブースでも『TSUTAYA GALAPAGOS』をフィーチャーした展示がありました。Androidによる拡張性は期待できるものの、まず電子ブック端末として用途を絞ったシャープの試み。機能を絞っている分、一般家庭に広く受け入れられる可能性がありそうです。来場者の注目も集めていることから、この冬注目のガジェットになるかも。
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宮原俊介(エグゼクティブマネージャー) 酒と音楽とプロレスを愛する、未来検索ブラジルのコンテンツプロデューサー。2010年3月~2019年11月まで2代目編集長、2019年12月~2024年3月に編集主幹を務め現職。ゲームコミュニティ『モゲラ』も担当してます
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