【注意喚起】血液サラサラの写真撮影を病院以外でされちゃった方へ

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病院以外での採血って、ちょっと不自然だけど、テレビなどで見慣れると不自然ではないと感じるようになってしまう。衛生管理にも注意を払わなくなってしまう。ちょっと怖い話。今回はapjさんのブログ『書くことは考えること 』からご寄稿いただきました。

【注意喚起】血液サラサラの写真撮影を病院以外でされちゃった方へ
ここ数年、「血液サラサラ」がテレビ等で取り上げられている。また、 2003年ころにピークだったマイナスイオンの大流行の時には、「マイナスイオンで血液サラサラ」という宣伝文句が世の中にあふれ、マイナスイオンの効果をうたう商品の販売に際して、実際に、採血して血液サラサラ写真を撮影された人もいた。業者が、商品を売るために、わざわざ血液の写真を撮影して客に見せるといったことまでしていたようである。

ところが、最近になって気がかりな話が伝わってきた。血液サラサラの写真を撮るためには、針などでわずかに傷をつくって(耳たぶや指など)血液を採取するといったことをするのだけど、この採血の器具を使い回ししていた業者がいたという話でである。ごくわずかの傷であっても、他人の血液に触れた器具を使うと、感染症の危険、例えばポピュラーなところでは、C型肝炎に感染する危険がある。

マイナスイオングッズ、及びその他の健康グッズの売り込みを受けた際に、業者に勧められて、医療機関以外で血液サラサラの写真を撮ってもらった覚えのある方は、医師の診断を受けることをお薦めする。針等の使い回しをしていた業者が中には混じっていて、「マイナスイオンで健康に」などと言っている間に、C型肝炎に感染させられている可能性が否定できない。C型は放っておくと命に関わるので、早めに発見して手を打たなければならない。他の感染症についても同様である。

私のところで、具体的に証拠を押さえられないこと、血液サラサラの写真を撮るという販売手法は全国的に行われたために、他にも採血器具のずさんな管理をした業者がいたかもしれないことを考慮し、注意喚起ということでここに書いておく。もし、家族・親戚・友人知人で、過去に、マイナスイオン製品の販売業者や健康グッズ販売業者に、血液サラサラの写真を撮ってもらった人がいたら、医療機関に相談するように注意を喚起してほしい。

この懸念は、実際に検査をされちゃった人に届かせる必要があるので、できれば、いろんなところで話題にして、必要な人に伝わるように協力していただければと思っている。じっくりでいいので情報を浸透させることを手伝って欲しい。検査して異常が何もなければハッピーなのだが、マイナスイオンの流行やマイナスイオン商法が原因で、知らないうち命に関わる感染症にかかったのでは、目も当てられない。C型肝炎についての詳しい情報は、ウェブサイト『C型肝炎の正しい知識』(http://www.c-kan.net)にあるし、厚生労働省のページにもQandAがある。血液サラサラの大流行からの時間経過を考えるに、今ならまだ間に合うだろうから、早期発見に努めて欲しい。

宣伝目的で血液サラサラの話に乗っかるような科学的判断力のない業者が、採血器具の管理の方は科学的(=医学的に)に安全な方法で行ったと考えるのは、いささか楽天的過ぎるだろう。とりあえずは疑ってかかるしかない。

【追記】
黒影さんのところで「血液サラサラ詐欺の被害者にウイルス性肝炎感染の恐れあり」*1 がアップされました。過去に、医療機関でさえ採血器具部品の使い回しが行われていたことの記述や、採血器具の図入りの解説など、大変分かりやすく書かれています。このエントリーをごらんになった方は、ぜひ、黒影さんのところも併せて読んでくださいますようお願いいたします。

*1:黒影さんのブログ『幻影随想』2010年01月25日「血液サラサラ詐欺の被害者にウイルス性肝炎感染の恐れあり」
http://blackshadow.seesaa.net/article/139267402.html

執筆: この記事はapjさんのブログ『書くことは考えること 』より寄稿いただきました。

文責: ガジェット通信

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