ソマリアに行かないアグネス! 韓国に行って「北朝鮮に行った」と言うようなもの

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治安が悪化し危険度最大レベルといわれているソマリア。2回も渡航を拒否されたにも関わらず渡航したアグネス・チャンにインターネット上では非難の声が上がっている。渡航目的は「現地の子供たちに心配しているから来たよ」と伝えるためとしている。

ソマリアは日本の外務省が「退避を勧告」しているほど危険な状態の国だ。

インターネット上では命知らずなアグネスに対し「その旅費を寄付してやれよ 」や「流れ弾にでもあたってくれねーかなー」と激しい批判が飛び交っている。アグネスはブログに「ソマリアの空は何色!? 土は何色!? 空気はどんな香り!? 楽しみです(ハート)」と観光気分な書き込みもしている。

批判されても仕方がない状況である。

しかし驚くべき事実が判明した。

アグネスが渡航したのはソマリアではなくソマリランド共和国だというのだ。ソマリランド共和国はソマリアと隣り合わせになっている共和国だ。しかしソマリアと比べて治安が格段に安定している地域としても有名。

そしてソマリランド国民は「治安の良さ」に誇りを持っているという。

国際的にはソマリランドは国として認められていないが「現地住民の中でもソマリランドとソマリアは全く別の国であるという認識が強い」(Wikipedia)という記述もあることから認識としてソマリアとソマリランド共和国は別の国と考えている人は多いようだ。

インターネット上には「つまりアグネスは韓国にしか滞在しないのに北朝鮮を訪問してきますと言っているようなもの」という意見もあった。

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今回のアグネスの渡航について以下のポイントを踏まえて考えてみてほしい。

・ソマリアは危険だがソマリランド共和国は治安が良い
・本当に困っている人たちがいるのはソマリランド共和国ではなくソマリア
・アグネスが行くのはソマリアではなくソマリランド共和国

アグネスがソマリランド共和国に行って「ソマリアの実情を見てきた」と言うのならば見当違いも甚だしい。

そもそもソマリアもソマリランド共和国も視察をするのであればタレントが行く必要はない。屈強な自衛隊員などが現地におもむいて自分の身を守りつつ適切な現状把握をしてもらうのがいちばんである。

日本ユニセフ協会ホームページが掲載している『アグネス・チャン日本ユニセフ協会大使 ソマリア視察へ出発!』という報告記事には「国際社会から見放されてしまったソマリア」と書かれている。

重ねて言おう。アグネスが行く場所はソマリアではなくソマリランド共和国である。国際社会から見放されているソマリアではない。

アグネスは3月16日に日本武道館公演(入場料金:S6800円 A5800円 B4800円)が控えている。

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