『ヒプノシス レコードジャケットの美学』2/7から全国順次公開 各界著名人がコメント
ピンク・フロイド、レッド・ツェッペリン、ポール・マッカートニーら大スター達のアルバムデザインを手掛け、レコードジャケットの概念を覆したデザイン集団、「ヒプノシス」のドキュメンタリー『ヒプノシス レコードジャケットの美学』が、2025年2月7日(金) よりYEBISU GARDEN CINEMA、シネマート新宿、シネ・リーブル池袋 他全国順次公開される。
斬新・奇抜・洗練…あらゆる言葉が相応しいその独創的なデザインは、今話題のバンドTシャツやレコード蒐集ブームにも繋がるほど、色褪せず,今もなお輝き続けている。
本作では、ヒプノシス創業者のストーム・トーガソンとオーブリー・パウエル、ふたりを支えたカメラマンやグラフィックのスタッフ達に加え、ピンク・フロイドやレッド・ツェッペリン、ポール・マッカートニーらアーティスト本人によるジャケット制作秘話はもちろん、その当時の貴重なインタビューや写真・映像の数々が収められている。また、ヒプノシスを敬愛するオアシスのノエル・ギャラガーが語るレコード文化やジャケット愛も必見だ。アントン・コービンによる最新作にして初の長編ドキュメンタリー映画。
公開が迫る中、各界著名人から様々なコメントが届いている。
コメント
成功し過ぎたロック、湯水の如くのジャケット制作。私たちが憧れたロック全盛期のスターたちが、実は私たちとあまり変わらない普通の青年だったという事実。本当に面白い時代を共有できたのだなぁという喜びと同時に、押し寄せるこの寂寥感。これもいわゆるロックというやつですね。――浦沢直樹(漫画家/ミュージシャン)
すごい音楽にはすごいジャケットが! 骨の髄までそんな真実を染み込ませてくれたのがヒプノシスだった。70年代に誕生した新総合芸術の震源地がここだった。――大鷹俊一(音楽評論家)
S・ソーガソン率いる英国異能デザイン集団、ヒプノシス。全てのグラフィック少年少女、及びロックファンたちの夢の存在だ。写真、モンタージュ、ロゴ、イラストレーションを複雑に多用し織りなされるヴィジュアルの魔法たちはまるで、ロンドンの狭小物件の中に設えられた途方もない無限宇宙のよう。――小田島等(デザイナー)
あまりに身につまされるエピソードの数々。ミュージシャンの抽象がアートディレクター、フォトグラファー等によって具象化される過程が今も昔も変わらないんだなぁと改めて確信しました。それにしても最後の一言!The英国映画!――
木村豊(アートディレクター)
「捻りを入れてくれないか?」ーーツェッペリン『Presence』のジャケットにうつる黒いモノリスに、ジミー・ペイジが加えたこの「一捻り」が意図せずしてヒプノシスの美学を要約している。硬質な様式美、謎、アイロニー、逆さま、ツイスト……20世紀英国マニエリスム・アートの極北を堪能してほしい。――後藤護(暗黒批評家)
かつてヒプノシスによってレコードジャケットを飾ったイメージの数々は、20世紀という時代やロックというジャンルを超えて、いまや21世紀のアートの「骨髄」や「無意識」になりつつある。――椹木野衣(美術批評家)
気難しいナルシスト?!怒りっぽくて我慢ならない怪しい詐欺師?!ロックの偉人たちをこんなに生き生きと語らせられるヤツいるか?!これこそが未来に遺すべきドキュメンタリーの金字塔だ!――髙嶋政宏(俳優)
1960年代のイギリスでは何もかも激変しました。音楽はもちろん、映画、演劇、文学、コメディ、ファッションもそうです。グラフィック・デザインの分野で大改革を起こしたヒプノシスのふたりはピンク・フロイドの仲間として出発したのですが、その後、不思議なほどバンドと似た運命をたどるこの物語には寓話といってもいい、人間関係の普遍的なものを感じます。――ピーター・バラカン(ブロードキャスター)
映画情報
『ヒプノシス レコードジャケットの美学』 [原題:Squaring the Circle (The Story of Hipgnosis)]
監督:アントン・コービン/字幕:山口三平/2022年/イギリス制作/101分/出演:オーブリー・パウエル、ストーム・トーガソン(以上ヒプノシス)、ロジャー・ウォーターズ、デヴィッド・ギルモア、ニック・メイスン(以上ピンク・フロイド)、ジミー・ペイジ、ロバート・プラント(以上レッド・ツェッペリン)、ポール・マッカートニー、ピーター・ガブリエル、グレアム・グールドマン(10cc)、ノエル・ギャラガー(oasis) 他
プロフィール
【ヒプノシス Hipgnosis (1968-1983)】 ストーム・トーガソン、オーブリー・“ポー”・パウエルが共同で創立したイギリスのデザイン・アート集団。ケンブリッジでピンク・フロイドのメンバーと出会いジャケットやツアーポスターの制作を開始。後にピーター・クリストファーソンが加わり、1970年代を中心に、ピンク・フロイド、ジェネシス、レッド・ツェッペリン、ポール・マッカートニーら数々のアーティストのカバーアートを創作。それまで宣伝用パッケージにすぎなかったアルバム・ジャケットを芸術の域に高めた。その後、MTVの登場など時代の変化に押され、1983年にチームは解散。ストームは2013年に死去。ピーター・クリストファーソンも2010年に死去している。
【監督:アントン・コービン(1955-)】 ポートレート写真家としてキャリアを築いた後、ミュージックビデオの制作も開始。以来、U2、ジョニー・キャッシュ、アーケイド・ファイア、デペッシュ・モード、ニルヴァーナ、メタリカ、ニック・ケイヴなど名だたるアーティストのプロモーションに関わってきた。ジョイ・ディヴィジョンのリード・ボーカル、イアン・カーティスの人生と死を描いた初の長編映画『コントロール』は、2007年カンヌ国際映画祭で5つのBIFA賞とカメラドール特別賞を含む約20の賞を世界中で受賞。その後、ジョージ・クルーニー主演『ラスト・ターゲット』(2010)、故フィリップ・シーモア・ホフマン主演『誰よりも狙われた男』(2014)、ジェームズ・ディーンと写真家デニス・ストックを描いたロバート・パティンソン&デイン・デハーン主演『ディーン、君がいた瞬間』(2015)を製作。デペッシュ・モードとそのファンを描いた『Spirits in the Forest』が2019年に公開された。
インフォメーション
・オフィシャル・ウェブサイト
https://www.hipgnosismovie.com/
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