鈴与の物流センターにて、人と協働する自律走行運送ロボットが本格稼働開始!
労働力不足に悩む物流業界。鈴与株式会社においては、特に倉庫現場のピッキング作業の人員確保に加え、人員の入れ替わりによる生産性低下を防ぐための教育に多くの時間を費やしていることが課題だといいます。
そこで同社は、ラピュタロボティクス株式会社(以下、ラピュタロボティクス)が提供する協働型の自律走行運送ロボット「ラピュタPA-AMR(以下、AMR)」を導入し、物流センターにおける本格稼働を開始しました。
ラピュタロボティクスについて
ラピュタロボティクスは、チューリッヒ工科大学発のベンチャー企業です。
最先端の制御技術および人工知能技術を活用した次世代クラウドロボティクス・プラットフォーム「rapyuta.io」の開発と、それを活用したロボットソリューションの開発・導入・運用支援を手がけています。
「rapyuta.io」では、複数のロボットをクラウドで管理可能。個々のロボットのローカライゼーションやモーションプランニング、マルチロボットシステムのタスク割り当てやルートプランニングまで対応します。
「rapyuta.io」と群制御AIで複数台が連携
今回導入されたAMRは、「rapyuta.io」と群制御AIにより、複数台のロボットが最適なルートで連携し荷物を搬送するロボットソリューションです。
現場では、商品棚まで自律移動したAMRのもとへ作業員が手ぶらで移動し、商品を棚からピックしてAMRに乗せます。作業員は作業が完了するとAMRに表示される次のピッキング場所へ移動。AMRは、次のピッキング場所に自律移動し、次の作業員へ指示を出します。
作業員は、AMRの指示に従い移動・ピックを行うことにより、効率的なピッキング順を理解していなくても正確かつ最適な順路でピッキング作業ができます。
導入による効果
AMRの導入により、作業者の熟練度によって変動するピッキング作業を標準化し、作業者のレベルに依存せず高い生産性を維持できることが確認されました。
また、運搬作業がなくなり、かつ効率的に移動することで、従来使用していた台車の押す・止める作業による肉体的疲労が低減したといいます。
さらに、作業者はロボットの指示に従って作業を進めるため、最低限の現場知識があればオペレーションが可能に。教育期間の短縮につながったようです。
鈴与株式会社は今後も、物流現場に最先端技術を積極的に導入し、ロボティクスを活用した倉庫業務の最適化を図るとともに、作業員の労働環境改善に取り組み、高品質な物流サービスを提供したいとしています。参考元:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000199.000075524.html
(文・Higuchi)
ウェブサイト: https://techable.jp/
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