気鋭の映画監督・藤井道人にご注目 最新作『宇宙でいちばんあかるい屋根』と合わせて観たい過去作

前作『新聞記者』では、センセーショナルなテーマで世間から注目を浴び、第 43 回日本アカデミー賞最優秀 作品賞を受賞したことも記憶に新しい藤井道人監督。2019年には『新聞記者』に加え、俳優・山田孝之が全面プロデュースし、本作で主演を務 める清原果耶も出演した『デイアンドナイト』を公開。そして今回、ひと夏の少女の物語を描いた『宇宙でいちばんあかるい屋根』が9月4日に公開! 「今までは闇の中から光を探す物語を撮ってきたが、今回は光から闇を照らすような作品を作りたかった」と監督自ら語るように、これまでの作品 とは雰囲気は異なるが、卓越した映像表現技術と繊細な感情の機微を描く脚本はそのままに、心温まる奇跡と愛の物語を作り上げています。

藤井道人監督の過去作品と合わせて、『宇宙でいちばんあかるい屋根』にご注目を。

『宇宙でいちばんあかるい屋根』(9月4日公開)

小説すばるで新人賞を受賞するなど、多くの読者を魅了する作家・野中ともその大人気小 説「宇宙でいちばんあかるい屋根」(光文社文庫刊)待望の映画化。迷える少女の不思議な出会いと成長をフィルムに収めたのは、第 43 回日本アカデミー賞最優秀作品賞を受賞した『新聞記者』の監督・藤井道人。主人公、14 歳の少女・大石つばめを演じるのは、2021年春 NHK 連続テレビ小説「おかえりモネ」のヒロインに抜擢され、今最も注目を浴びる若手実力派女優・清原果耶。本作が映画初主演!藤井道人監督とは『デイアンドナイト』に続くタッグとなる。つばめの前に現れた老婆・星ばあ役には、数々の映画賞に輝き、 『SAYURI』でハリウッド映画初出演以降世界で活躍する実力派・桃井かおり。つばめが恋するお隣の大学生役に、NHK 連続テレビ小説「スカーレット」に出演するなど活躍の場を広 げる伊藤健太郎。つばめの父役には日本を代表する俳優・吉岡秀隆、つばめの義母役に は人気実力を兼ね備える女優・坂井真紀。そして水野美紀、山中崇、醍醐虎汰朗など 注目のキャストが集結した。主題歌は、透明感のある歌声とその詞世界でファンの心を掴む、シンガーソングライターCocco の書下ろし楽曲「今とあの頃の僕ら」。本作主演の清原 果耶が、伸びやかな歌声でヒロインの心の旅を爽やかに歌い上げた。星ばあが教えてくれたあかるい屋根の秘密。懐かしくて愛おしい、大切な心を探す奇跡と愛の物語。

<あらすじ>
お隣の大学生・亨(伊藤健太郎)に恋する 14 歳の少女・つばめ(清原果耶)。優しく支えてくれる父 (吉岡秀隆) と、明るく包み込んでくれ る育ての母(坂井真紀)。もうすぐ 2 人の間に赤ちゃんが生まれるのだ。幸せそうな両親の姿はつばめの心をチクチクと刺していた。しかも、学校は 元カレの笹川(醍醐虎汰朗)との悪い噂でもちきりで、なんだか居心地が悪い。つばめは書道教室の屋上でひとり過ごす時間が好きだった。ところが ある夜、唯一の憩いの場に闖入者が―。空を見上げたつばめの目に飛び込んできたのは、星空を舞う老婆の姿!?派手な装いの老婆・星ばあ (桃井かおり)はキックボードを乗り回しながら、「年くったらなんだってできるようになるんだ―」とはしゃいでいる。最初は自由気ままな星ばあが苦手だったのに、つばめはいつしか悩みを打ち明けるようになっていた。

(C)2020「宇宙でいちばんあかるい屋根」製作委員会

『新聞記者』(‘19)

権力とメディアの“たった今”を描く、前代未聞のサスペンス・エンタテイメント! 一人の新聞記者の姿を通して報道メディアは権力にどう対峙するのかを問いかける衝撃作。東京新聞記者・望月衣塑子のベストセラー『新聞記者』を“原案”に、政権がひた隠そうとする権力中枢の闇に迫ろうとする女性記者と、理想に燃え公務員の道を選んだある若手エリート官僚との対峙・ 葛藤を描いたオリジナルストーリー。主演は韓国映画界の至宝 シム・ウンギョンと、人気実力とも No.1 俳優 松坂桃李。

<あらすじ>
東都新聞記者・吉岡(シム・ウンギョン)のもとに、大学新設計画に関する極秘情報が匿名FAXで届いた。日本人の父と韓国人の母のもとアメ リカで育ち、ある思いを秘めて日本の新聞社で働いている彼女は、真相を究明すべく調査をはじめる。一方、内閣情報調査室官僚・杉原(松坂桃 李)は葛藤していた。「国民に尽くす」という信念とは裏腹に、与えられた任務は現政権に不都合なニュースのコントロール。愛する妻の出産が迫った ある日彼は、久々に尊敬する昔の上司・神崎と再会するのだが、その数日後、神崎はビルの屋上から身を投げてしまう。真実に迫ろうともがく若き新 聞記者。「闇」の存在に気付き、選択を迫られるエリート官僚。二人の人生が交差するとき、衝撃の事実が明らかになる!

(C)2019「新聞記者」フィルムパートナーズ

『デイアンドナイト』(‘19)
名実ともに日本を代表する俳優・山田孝之が裏方へ徹し初の全面プロデュースに挑む。主演に企画・原案も手がけた阿部進之介、監督に映画・ MV・CM と映像表現の幅を広げる若き俊英・藤井道人と、同世代の才能たちがこころ揺さぶる人間ドラマを完成させた。完全オリジナルである本作 が問いかけるテーマは「人間の善と悪」。家族のいのちが奪われ、自らの善悪に翻弄される者たちの物語は、混沌とした現代で、強く生きることの厳し さを描き出す。出演陣は、自殺した父の復讐へ駆られていく明石幸次に阿部進之介。父親同然に養う孤児のためなら犯罪をも厭わない北村に安 藤政信。北村がオーナーを務める児童養護施設で生活する少女・奈々に、圧倒的表現力に山田プロデューサーが惚れ込んだ清原果耶。明石の 父を死に追い込んだ大手企業の社員・三宅に田中哲司と、実力派俳優たちが集まった。家族を殺された男。家族を生かすため罪を犯す男。家族 を知らない孤独な少女。突きつけられる悲痛な真実のなかで、探し求めた正義の在り処―。いま、極限の人間ドラマが動き出す。

<あらすじ>
父が自殺し、実家へ帰った明石幸次(阿部進之介)。父は大手企業の不正を内部告発したことで死に追いやられ、家族もまた、崩壊寸前であっ た。そんな明石に児童養護施設のオーナーを務める男、北村(安藤政信)が手を差し伸べる。孤児を父親同然に養う傍ら、「子供たちを生かすた めなら犯罪をも厭わない。」という道徳観を持ち、正義と犯罪を共存させる北村に魅せられていく明石と、そんな明石を案じる児童養護施設で生活 する少女・奈々(清原果耶)。しかし明石は次第に復讐心に駆られ、善悪の境を見失っていく―。

(C)「デイアンドナイト」製作委員会

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藤本エリ

映画・アニメ・美容が好きなライターです。

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