世界中で人気の「写ルンです」→アプリの「写ルンです+」もやっぱり人気!?

富士フイルム株式会社のレンズ付フィルム「写ルンです」がZ世代を中心に人気を呼んでいます。

写ルンです+ チュートリアル動画/富士フイルム(YouTube)
https://youtu.be/SYTz9yePApY

今年5月には「写ルンです」の現像注文と写真の画像データの受け取りがスマートフォンでできるアプリ「写ルンです+(プラス)」がリリースされています。

リリース後「アプリがあるの知らなかった」「現像の手間が省けて助かる」「現像料金が高め」「ネガ返却なし」「写真を見返す楽しさが増した」といった声がSNSなどでは見受けられます。

「写ルンです+」の現状について同社イメージングソリューション事業部コンシューマーイメージンググループ統括マネージャーの高井隆一郎さんに話を聞きました。

ーー「写ルンです+」というアプリを開発/無料配信した理由は?

高井:スマホアプリ「写ルンです+」は、「写ルンです」やカラーネガフィルムで撮影した写真の現像注文と画像データの受け取りをスマホで手軽に行えるアプリで、2025年5月から提供開始しました。画像データを簡単に受け取れることに加え、付加価値(プラス)として、現像後の写真の楽しみ方を提案し、「写ルンです」での撮影体験をより多くの方々に楽しんでいただくことが狙いです。

「写ルンです」の人気再燃を受け、グローバルでユーザー調査を実施し、その本質的な価値を徹底的に分析しました。その結果、スマホでは得られない“粒子感のある画質”や“現像を待つワクワク感”が、ユーザーにとって新鮮な「体験」として魅力を感じる要素であることが分かりました。

ファインダーを覗いて撮影し、現像を経て初めて写真を見るという一連の流れが、思い出をより特別なものにする体験として評価されています。「写ルンです」は、単なる「記録」ではなく「思い出を特別にする」ツールとして価値を感じていただいています。「写ルンです」の価値を保ちながら、デジタルとの融合によって新しい楽しみ方を提案し、体験価値をさらに高めるために「写ルンです+」を開発しました。

ーーこれまでのダウンロード数(DL数)は?

高井:画像データを手軽に受け取れる注文方法や、画像データでスライドショー形式の動画を作成できる機能が反響を呼び、サービス開始から現在までのDL数は計画比の約3倍となっています。

ーー「写ルンです」の人気ぶりとは?

高井:「写ルンです」は現在、世界60か国以上で販売しており、海外売上高比率は約7割となっています。1986年の発売からこれまでに累計で17億本以上を販売しました。カメラ付き携帯電話やデジタルカメラ、スマートフォンが普及したことによって、1997年以降「写ルンです」の需要は落ち込みましたが、2015年頃からのレトロブームやInstagramのストーリーズ機能の登場を追い風にグローバルで人気がでました。「写ルンです」は海外では「QuickSnap(クイックスナップ)」という商品名で販売しており、世界中で楽しまれています。

SNS上で写真を投稿することが自己表現の一つとなるなかで、「写ルンです」のアナログの質感がおしゃれさに繋がると人気です。例えばInstagram上で「#写ルンです」と検索すると現像した写真やスライドショー動画にまとめた投稿が多くみられます。

さらに、SNS上では「写ルンです」を使用した新たなトレンドも誕生しています。街ゆく人に「写ルンです」を渡し、思い出を撮影してもらう投稿者が話題になりました。海外から始まったこのトレンドが日本でも「#カメラ渡すので写真撮ってきてもらえませんか」というハッシュタグで投稿され、「写ルンです」が思い出を残す特別なツールとして受け入れられる一つのきっかけとなりました。

当社は「写ルンです」の人気の背景を、SNSや消費者調査などを通じて改めて定義し、2025年4月にブランドタグライン「飾らない瞬間、なのに特別。」(英語版:”Moments worth waiting for.”)を設定しました。グローバルに愛される製品としてこれからもずっと根付くよう、ユーザーの声を大切にしながら、付加価値のある商品・サービスを展開していきます。

ーーありがとうございました。

現像した写真の画像データをアプリ上で簡単受け取り、画像データ受け取り時のアニメーション演出、思い出を見返せるマイフィルム機能、スライドショー動画を作成できるフォトムービー機能などが「写ルンです+」の特徴です。

料金は画像データ化が税込2420円、写真プリント(Lサイズ・ハーフサイズ)が1枚59円(27枚で税込1593円)。

現像注文時には全ての写真をLサイズでプリント注文が可能。画像データ受け取り後はお気に入りの画像を選んで、Lサイズの半分の大きさのハーフサイズプリントで注文が可能。ハーフサイズプリントはスマホの画面の大きさとほぼ同じで、マット・光沢からプリントの質感を選択可能。

詳細は下記公式サイトでご確認ください。

「写ルンです+」公式サイト
https://quicksnap.fujifilm.com/app/jp/[リンク]

※画像提供:富士フイルム株式会社

(執筆者: 6PAC)

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