美容ライターが秋田を旅して、秋田美人のヒミツを探ってみた
「秋田には、あきた舞妓がいるらしい」
そんな情報を得て、居ても立ってもいられなくなった美容ライターの私、前田紀至子。
せっかくならば、秋田美人の方々にきれいの秘密を教えてもらいつつ、秋田のおいしいものやかわいいものもたっぷり体験したい! と、思い立って旅をすることになりました。
「おいしい」も「かわいい」も欲張る、1泊2日秋田旅、スタート!
【行程】
「秋田美人」のあきた舞妓に感激
あきた文化産業施設「松下」茶寮で一息
秋田の地酒とおでん、秋田美人で夢心地
秋田市新屋ガラス工房で吹きガラス制作
秋田のお土産はトピコでチェック
「秋田美人」のあきた舞妓に感激
JR東京駅から秋田新幹線こまちに乗って4時間弱。JR秋田駅に到着したら、まずは徒歩約15分、千秋公園内のあきた文化産業施設「松下」へ。こちらは、秋田随一の料亭であった「旧割烹松下」を再活用した、「あきた舞妓に会える」と話題の複合施設。毎週土曜、あきた舞妓による演舞の定時演舞鑑賞会楽しむことができるのです。
文化の厚みを感じさせながらも洗練された佇まいに、胸が高鳴ります施設内には、歴代のあきた舞妓にまつわる展示もたくさん。見ているだけでワクワク
今回は、お弁当を食べながら演舞を楽しめる「お昼の部」に参加。色鮮やかな着物に身を包んだあきた舞妓さんたちによる演舞には、思わずうっとり。
愛らしくも、迫力満点の演舞
終演後、あきた舞妓の佳乃藤(かのふじ)さんに突撃して、秋田美人の秘密を教えていただいたところ、「いつ誰に見られても恥ずかしくない立ち居振る舞いを意識しています。それは、秋田が好きで、秋田を思うからこそだと思っています」とのこと。
心身ともに美しいのが秋田美人の秘密かも!
あきた文化産業施設「松下」茶寮で一息
あきた文化産業施設「松下」内には、割烹だった頃の小厨房の構造を生かして作られた喫茶、「松下」茶寮も。
歴史を感じさせながらも、モダンなセンスが冴え渡る素敵な雰囲気で、カフェや喫茶好きにはたまらない空間!
「喫茶」といえばモーニング。もちろんあります
おすすめメニューのひとつが、田沢湖にある「山のはちみつ屋」による「ハチミツ甘酒」。するすると飲める心地よい喉越しと優しい甘さは、やみつきになりそう。
あきた舞妓にもファンが多いそう
さらに、一番人気だという「あんこトースト」と「松下ブレンドのコーヒー」のセット。ふっくらと炊かれたあんこと、ふわっふわのトーストによるコンビネーションは、夢のようなおいしさ。松下ブレンドのコーヒーは、凛とした「松下」の雰囲気に合わせて、苦味と酸味のバランスを工夫した自慢の一杯。
老若男女に愛される無敵の組み合わせ
「このあんこトーストを食べに来るだけでも、秋田へ来る価値があるかも!」なんて言いながら、満面の笑みで頬張らずにはいられない極上のトースト。あんこ好きもトースト好きも、必食です。
ボリュームはあるけれど、ペロリといけちゃう!
秋田の地酒とおでん、秋田美人で夢心地
あきた文化産業施設「松下」をあとにしたら、散歩を兼ねて、宿泊先のルートイン グランティア秋田SPA RESORTまで歩きます。スーパー健康ランド「華のゆ」を併設していると聞き、サウナ好きとしては、どうしても一度泊まってみたかったこちら。ひとっ風呂(と、サウナ&水風呂)を浴びて、夕食に備えます。
男女合わせて13種類のお風呂とサウナ、露天風呂も広々!
お風呂上がりで向かうは、ホテルからも程近い、秋田おでんと地酒のお店「さけ富」。さけ富があるのは、かつて芸者の町でもあった川反(かわばた)エリアで、あきた舞妓を目的にした今回の旅にぴったり。
澄み切ったダシの中に美しく整列した、至高のおでん
おでんを前に、まずはこの季節のお楽しみ、「ひやおろし」をいただきます。春にしぼったお酒を、瓶詰めして加熱処理したのち、秋まで冷蔵保管でじっくり寝かせた秋田地酒のひやおろしですから、飲まない手はありません。1杯目は、おすすめいただいた純米吟醸酒「鳥海山」を。
純米吟醸酒「鳥海山」
じゅんさいやきりたんぽといった秋田の郷土料理も取りそろう、こちらのお店。魅力的なラインナップに目移りしつつも、頼まずにいられなかったのは、期間限定の「かに面」! 秋田県、男鹿産のかにを使用したかに面は、一足早く味わう冬の贅沢。
絶品かに面に、お酒も進む進む!
おでんのタネはどれもこれも魅力的で決めきれず、おすすめ10種盛りをオーダー。白神山水と男鹿半島の塩、しょっつる(秋田県で作られる魚醤)を使った秋田らしいダシによって、旨味が際立ちます。
卵はもちろん、比内地鶏の卵2杯目は熱燗で特別純米酒の「左多六」を
秋田の地酒とおでんに加えて、店員さんが秋田美人ぞろいなのも「さけ富」の魅力。こちらでも秋田美人の秘訣をリサーチ。いわく、「アカモク(海草)やじゅんさいなどの粘りのあるものを食べたり、日本酒を飲んだりする機会が多いのは、関係あるかもしれないですね」とのこと。秋田では、飲み会での最初の一杯を地酒にすることも珍しくないのだとか。
「自分たちの笑顔で、お客さんを笑顔にすることも大切だと思います」
秋田市新屋ガラス工房で吹きガラス制作
翌朝はホテルを出て、新屋線大町五丁目からバスに乗り込みます。新屋駅入口で下車したら、秋田市新屋ガラス工房にて、吹きガラス制作体験に挑戦。こちらのガラス工房での制作体験は、毎週金・土・日曜日、午前3名、午後4名と超少人数制。それゆえに、自分の理想の器をつくるためのアドバイスをいただきながら、制作できるのです。
まずは、作りたいガラスの器を思い浮かべながらデザインを構想
形や色、模様など、自分の作りたいイメージが決まったら、制作に移ります。工房スタッフのデモンストレーションや指導のもと、吹き竿でガラスを膨らませたり、熱しながら形を整えたり。
ゴム風船を吹くように息を吹き入れるのが、上手に膨らませるコツ約30分で、世界にひとつだけの器が完成!
自分の器が完成した後は、ショップで自分へのお土産探し。秋田県内外の作家さんによる、センスの良いガラスの器やアクセサリーは、あれもこれも欲しくなってしまうほど素敵なものばかり。
気の利いたセレクトに、物欲がむくむく友人へのお土産にぴったりな価格帯の箸置きなども、数多く取りそろえられています
私は、自分へのお土産として、ガラスでできたピアスをチョイス。旅先でひとつ、ずっと大切にできるものを購(あがな)うのが、私の旅のお約束。
こちらは制作体験で指導もしてくださった、柴田有紀さんの作品。繊細ながらも華のあるデザインのピアス。すぐさまとりこになりました
秋田のお土産はトピコでチェック
東京駅行きの新幹線に乗る前に必ず立ち寄りたい、秋田駅ビルのトピコ。有名な駅弁や地元の名産品、秋田らしいお土産まで、秋田にまつわるものがいろいろそろっているので、乗車の1時間前には駅に到着しておくのがおすすめです。
2階お土産コーナーの「あきたくらす」で人気の利き酒セット。45mlずつ3杯いただけます 一度食べてみたかった秋田銘菓「金萬」と、ばらまき土産に個装がうれしい「しょっつるおせんべい」を購入車中では、秋田こまちを使った「あきた鮨」と「バター餅」で、最後の最後まで秋田を満喫!
当初の目的通り、「おいしい」も「かわいい」も、そして極上の「楽しい」も、たっぷり満足できた秋田旅。1泊2日とは思えない充足感で、すでにリピートしたいほどに秋田が大好きになったのでした。
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