李大統領の銅像をハンマーで破壊 韓国人作家のパフォーマンスがなんだか怖い
今年大統領選挙を控えた韓国では、与党の内部分裂やカネ絡みの疑惑が相次いでいるせいで、有権者の政治への不信感が加速している。当然、李明博(イ・ミョンバク)大統領の支持率も低迷しており、インターネット上には李政権を批判するコメントであふれている。
このような中、ネット上に李大統領の銅像をハンマーで叩き割る動画が公開された。動画はドゲンウ(Dogandwoo)という彫刻家の男性が、昨年12月に制作したパフォーマンスだというのだが、内容がかなり過激なことからネット上で大きな波紋を呼んでいる。
動画のタイトルは「閣下へ」。始めに李大統領の銅像が現れ、次に「オマージュ・トゥ・コリア(Homage to Korea)」の文字が大きく浮かび上がる。そして、ここからドゲンウ氏による政権批判が始まる。
こんにちは。金大中大統領の胸像を100万ウォンで作った彫刻家ドゲンウです。あなたが数十年前、朴正煕大統領に手紙を送ったように、私も閣下にこの映像を送ります。閣下、生活がとても苦しいです。閣下は経済を必ず立て直すと約束されましたよね。でも、今の現状は忘れられた10年と批判された金大中、盧武鉉元大統領の時より成長率はさらに落ちています。特に、金大中大統領の時は、IMFという国家不渡り状態だったじゃないですか?来年はさらに成長率が落ちると言われています。大企業だけ成長率が6%を超えても、下請け業者マイナス成長をみせています。私だって…10年前と賃金が一緒です。
閣下の夫人のいとこ、夫人の兄、めい、めいの夫、いとこ、いとこの子ども、兄、娘婿、娘婿の親戚、いとこの妻の兄弟…閣下の親戚だけでもこれだけの不正が見つかっています。これがどうして公正な社会と言えますか!道徳的にも正しいと思えません…。
読み終わったドゲンウ氏は、大きなハンマーを振りかざして銅像を思いっきり破壊。最後は元の形が分からなくなるほど粉々になっている。ドゲンウ氏はパフォーマンスを通じて、多くの韓国国民の気持ちを代弁しようとしたのかもしれない。だが、ハンマーで叩き割る姿からは、憎悪からくるストレスの発散としか見えないのはなぜだろうか。
この映像はネット上でも賛否両論で、「私も同じことをやりたい。銅像を売ってくれないかな」「これも作品だ」「一応、韓国の大統領だぞ」「現職大統領の銅像をメチャクチャに破壊する動画を作りネット上でまき散らす行為は度が過ぎている」など反応は分かれる。
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※画像:スポーツソウルより引用
※この記事は、ガジェ通ゴールドラッシュの「朴美奈」が執筆しました。[リンク]
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