【ガジェ通秋葉原制覇】日本で一番ヤヴァイ自動販売機が秋葉原にあると言う噂
ガジェット通信の“秋葉原制覇”と言う事で、秋葉原周辺を徘徊する日々の筆者(YELLOW)で御座います。
戦後、電子部品を扱う闇市から電気街にまで発展した秋葉原は、世界でも有数の電子部品を扱う街です。その後パーソナルコンピューター(パソコン)の需要が増え大型家電量販店が多数進出し、秋葉原は家電製品もとい“電脳の街”として栄えました。
この頃からコアな層、すなわち“オタク”と呼ばれる人々が集まる街として注目され始め、メイドさんが現れたりしてサブカルチャーの最先端を走る街になり現在に至ります。
そして!
古い街並みと最先端のサブカルが融合し様々な意味で発展と衰退、文化の融合が激しい秋葉原ですが、そんな華やかな観光スポット秋葉原の外れに
“秋葉原の深い闇”
と呼べるトワイライトゾーンを筆者は発見しました。時代に取り残されたモノ達の怨念が集まりそうな負のオーラ漂う雰囲気から、記事化するか小一時間悩んだのですが、この様な部分も掘り下げるのが筆者の使命かと思った次第です。
一見、ただの自動販売機と思いきや……。
秋葉原から神田に向かって歩いていると、自動販売機が群れをなしているゾーンがありました。喉も渇いたので『黒ウーロン茶』でも買おうと思ったのですが、残念ながら普通のお茶しかありません。
「おお! まだ“おでん缶”とか売ってるんだ?」
みたいな軽い感動と
「冷やし甘酒って誰需要だよ!!」
みたいな軽い突っ込み感は否めません。まあ、秋葉原と言えば“おでん缶”が一世を風靡した時代もあったので、その名残かなと思った筆者です。
しかし!
良く見てみると『HOTEI』(ギターリストじゃない方)の“やきとり缶”が混ざっているじゃないですか、お客さん!!
しかも値段は強気の“450円”と、そこだけは冷静に対処している感じがデキる予感です。
角を曲がったら更に恐ろしい光景が……。
結構な鋭角的コーナーを曲がると、更に自動販売機が並んでいます。しかも今度はポテトチップスまで売り始めています……。
ポテト、ネクター、ポテト、ポテト、カブトムシ、ポテト(略
よしんば、100歩譲ってポテトチップスを140円で売っているのは良しとしましょう。ちょっと先のコンビニならば、もっと安く買えるのは言うまでもありませんが、どのような値段を付けようがオーナーの勝手で御座います。
しかし!
どさくさに紛れて“カブトムシ”や“クワガタ”の超合金を売るのは、さすがに如何なモノかと存じます。
いや、カブトムシも大概ですが、あえて自動販売機でミートソースを買うシチュエーションの是非については、確実に賛否が分かれる可能性は否めません。
なんでも(適当に)売っている感が半端ない自動販売機
さらに右側の自動販売機では“Nゲージ”(鉄道模型的な何か)が売っています。
しかも!
何気に“昔の切符”みたいな誰得アイテムも微妙に売っていました……。
「こんなの、何処から仕入れてるんだよ?」
みたいな疑問が脳裏を過ぎりますが、190円と試しに買っても“ヤフオク”辺りで捌けば元が取れそうな気がしてしまう、巧妙な価格設定はヤヴァイと思ったのですが、さらに右にある“風鈴”で冷静さを取り戻した筆者です。
その下は鬼のネクター推しとピンスポットで“おでん缶”を混入しています。
さらに“常温110円”みたいな表示があるということは、ここまでネクターを推しながらも
「冷やしてませんが、何か?」
みたいな挑戦的な態度がイラっと来ますね。もはや、この自動販売機は一体何がしたいんだよって疑問が深まる一方で御座います。
ポップコーンの自動販売機もあるよ!あるよ!!
色々なモノにイラっとする反面、このトワイライトゾーンに確実に引き込まれつつある筆者です。
思わずポップコーンを買ってしまいそうになりました。
しかし、冷静に考えたら喉が渇いて立ち寄ったのに、更に喉が渇くであろうポップコーンを購入するとか意味不明なので、そこは冷静に我慢してみた筆者です。
建物の中は完全にOUT!
ついに店内に入ると、そこは完全に駄目な世界が広がっていました。
いや、そもそもが店内なのかって話ですが、一応は“危ない商品は隠す”みたいな良識の欠片を見出してみました。
メロンソーダに紛れて謎の“鈴”が売っています。
しかも、お値段750円と確実に高額商品と言わざるを得ない案件で、もはや怒りを通り越して怖くなって来ました。
さらに別の自動販売機には小さい鈴が沢山入っていて990円で絶賛販売中だったりします……。
「ここのオーナー……正気じゃない」
自動販売機に無造作に貼ってあるテプラの文言も、ほぼほぼキチっていて治外法権も甚だしい店内は、まさにカオスで御座います。
もはや売る気を感じられないラインナップの数々
よしんば、コレら謎アイテムは買う買わないは置いておくとして、存在しているのは認めましょう。
しかし!
いくらなんでも“ミニにんじん”(食塩無添加)の缶詰とか、もしも間違えて買ってしまった場合、どうしたらよいのでしょうか?
料理に使うんだったら他の材料と一緒にスーパーで買うだろボケナスがって話で御座います。
いや、そもそもが間違えて買う訳はない予感ですが、逆に間違える事なく“ミニにんじん”を欲して購入する可能性もゼロであると言う罠です。
さらに言わせて頂くと、あまりにボロくてキモい自動販売機の為、千円札どころか500円玉すら入れたくない筆者です。
無論、このような極限状況においては、まず10円玉を入れて自動販売機の稼働状態を調べるのがセオリーなのは言うまでもありません。
新手の宗教団体の施設な可能性
「今はまさに戦国時代、勝利に向かっていざ出陣。戦国ポテロングで討手でろ!」
語呂も悪けりゃ頭も悪そうな文章ですが、あえて狙って書いているならセンスあります。
嘘です。
まるでセンスが無いのですが、何故か不安を煽ってモノを購入させる商法は、どこぞの宗教団体の手口に似ています。
つまり!
ここは謎の宗教団体のサティアンである可能性は否めない事実では、ないでしょうか?
何故か防災意識を高め始めた件の是非
さりげなく熊本の地震を使って“カンパン”などを売ろうとする巧妙な手口は、一見ガイキチの犯行と見せた頭脳犯の犯行である可能性が高いですね。
さらに無造作に柱に打ち付けまくられている建材金具の使い方を見る限り、オーナーは大工さんじゃなさそうです。
『菓子爆弾』と呼ばれる凶器を確保!
さりげなく“エスカルゴ”の缶詰に混ざって、謎の『菓子爆弾』なる商品が売られています。この時点で気持ち悪さMAXなんですが、ここで勝負しなけりゃ男じゃない感が筆者の中に芽生えて来ました。
正直、今年一番の勇気を振り絞って『菓子爆弾』(420~770円)を購入してみます。
するとどうでしょう?
お金を入れたら割と普通に購入出来てしまった模様……。
商品の取り出し口から『菓子爆弾』を取り出すと、やたらマスキングテープで梱包された異様な箱に戦慄を覚えます。
しかも微妙に冷やされたパッケージは、絶妙にジットリしていて言葉に出来ない気持ち悪さ感に時が止まります。
開けてみようとすると、更に気持ち悪い4流ポルノ小説みたいな紙が同封されていて、思わず素手で触りたくない衝動に駆られます……。
「全てにおいてネガティブ感しか感じられない……だと?」
ここまで箱を開けるワクワク感が皆無なパッケージを、筆者は見た事がありません。
むしろ、この中にはカミソリとか小動物の死体とか入っていてもおかしくない……そんな不安がギッシリ詰まっています。
中身は意外とまともだった件
細心の注意を払って開封すると、中身は意外と普通のお菓子でした。しかも賞味期限もバッチリです。安心すると同時に
「ここまで引っ張っておいて普通か?普通なのか!!」
みたいな怒りと憎悪に身を焦がす筆者で御座います。っていうか、これで490円とかマジでシネって思いました。
しかし!
良く見てみると「当たりが出たらオリジナル図書カード500円分」みたいなサプライズが書いてあります。
つまり、一見もの凄い損をさせたと思わせておいて、実は10円得しちゃうぜヘイ!みたいな仕掛けにニヤつく筆者で御座います。
謎自動販売機 総評
結果、図書カードは入っておらず、100円するかしないかの菓子を490円で買わされた感に打ちのめされた筆者です……。
「死して屍、拾う者なし」
まさに無駄死にしたとしか表現出来ない結末に全俺が泣いた訳ですが、あえて言おう!
「テメー、マジ金返せよ!!!」
通常、この手のモノは“ユーモアを買った”と思って笑える部分があるはずなのですが、終始“気持ち悪い”もしくは“不快”なフィーリングしか訪れず、秋葉原の闇に飲み込まれた筆者でした。
まさに秋葉原の“バミューダトライアングル”と呼ぶに相応しい場所ですが、あまりにキモいので正確な場所は伏せておく事にします。
それでは、是非みなさんも自分の足で謎の自動販売機を探してみて下さい。
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