『Twitter』のデマ発信源はつきとめられる
今回はさくらい海老さんのブログ『エビログ』からご寄稿いただきました。
『Twitter』のデマ発信源はつきとめられる
『Twitter』で震災関連のデマが問題になっている。デマは不安を煽り、混乱をもたらす。人命もかかってる非常時に。大迷惑だよね(デマのまとめはコチラ*)。
*:「地震のデマ・チェーンメールその1」2011年03月13日『原宿・表参道.jp』
http://hara19.jp/archives/4905
ってわけで、『Twitter』でデマをはじめてつぶやいた人を『Google』を使って、つきとめてみたよ。
例えば……
「ワンピース作者の尾田栄一郎さんが15億円寄付」
このデマの発生源をつきとめてみよう。
まず、普通に『Google』検索してみよっかな。
「尾田栄一郎 15億円寄付」キーワードはこんな感じ。
検索結果
▲デマと分かった今はこんな感じ。
デマだという事は分かってもデマの発信源は分からない。
ってわけで『Googleリアルタイム』。『Twitter』や『Facebook』のつぶやきを、リアルタイムで表示するツール。
▲左のサイドバー内
クリックすると、こういう画面↓
▲今もたくさんの人がつぶやいてるね。
▲んで、ここに注目。
『Googleリアルタイム』は“現在”だけでなく“過去”のリアルタイムも確認することができる。
では、時系列をさかのぼってみよう(アイビームの位置を変えるだけ)。
▲14日の15時あたり
この盛り上がりは「デマだからRT拡散中止!」の拡散によるもの(´~`;)。
▲13日の18時あたり
アイビームの前を見ると、チョビチョビと短いバーがある事に気付く。つまり、その間はフォロワー少ない人のコミュニティでくすぶってて、アイビームのあたりで、フォロワーが多い人がデマとは知らずに、リツイート(RT)した結果、急激に拡散してしまったってことだね。
では、もっとさかのぼってみよう。
▲見つけた、このひと。一応モザイク。
▲3人くらいいるが、このひとが一番最初。リツイートでなくツイート。
2011年03月13日 0時35分18秒
「ワンピース作者の尾田栄一郎さんが15億円寄付」というデマが『Twitter』上で発生した瞬間である。
▲これ以前は地震発生まで、このデマのつぶやきは一切ない。
んで、どんなひとなのかと、ちょっと調べてみると……。
▲11日にこんなことつぶやいてる。8人もリツイートしてる(´~`;)。
もちろん、12日13日に関西で地震があったという話は聞かない。
「ソースは生放送」って書いてあるから、もしかしたら、このひとも、誰かのデマを鵜呑みにしちゃっただけなのかもしれない。
にしても、イタズラに人々の不安を煽る情報の流布はダメだよね。
さて、この記事の主旨はモザイクの“このひと”をあぶりだして叩け! ということではナイ。むしろ、そんなことはしないでね。
そうじゃなくて、
このように特別な技術がない人でも、『Googleリアルタイム』でデマの発生源をつきとめることができる
ということが、知れ渡れば、デマ乱発の抑止力になるんじゃないかなと、思ってさ。ためしにさ。
3/19 追記
わりと重要・影響力がありそうな情報をリツイートする際は、この方法で真偽を確認するのも良いかもという提案があった。
※別にデマの真偽そのものができるわけじゃないから参考材料として。
拡散目的のリツイートは公式を使おう。非公式は改変ができちゃうのでね。伝言ゲームみたいに事実がねじ曲がったまま広まっちゃう可能性がある。“どこで事実がねじ曲がったのか”もつきとめられるから、ね。
デマだと分かったら、デマ発信源の“人”より、その“こと”をリツイートしよう。小さいうちにデマつぶし。デマをにくんで人をにくまず。
発信源になる人は、できるだけ信用おけるソースもつけておこう。非公式リツイートで削られちゃっても、この記事の方法で確認できるので。
不確かな情報でも場合によっては、必要な情報ってあるから、そんな時は“らしい”とか“未確認”とかつけよう、という提案もあるよ。
この方法は100%ヒットするわけではない、という指摘も受けた。だろうね。だからこそ、安易な発信源たたきは控えよう。うかつに広めればそれがデマになりうる。
執筆: この記事はさくらい海老さんのブログ『エビログ』からご寄稿いただきました。
※ブログニュース記者・編集者のみなさんへ:震災記事に関して相互協力を提案します。
参加サイト:ユウノマニアックス, ギズモード・ジャパン, ライフハッカー, Kotaku JAPAN,J-CASTニュース,ガジェット通信
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