アニメ「TO BE HERO X」リトルジョニー役・松岡禎丞インタビュー「究極的に自然体で喋れるようになりたい」

中国を拠点に若者からの絶⼤な⼈気がある bilibili と、数多くの作品を⼿掛ける株式会社アニプレックスの共同製作となる完全新作オリジナルアニメ 「TO BE HERO X」。世界から脚光を浴びる監督Haolin(リ・ハオリン)(『時光代理⼈-LINK CLICK-』『天官賜福』『詩季織々』『TO BE HERO』シリーズ) と BeDream が⼿掛け、全世界で同時展開。毎週⽇曜 朝9時30分よりフジテレビにて放送中、毎週月曜12時よりNetflix&Prime Video にて最速配信中です。
本作でリトルジョニーを演じた松岡禎丞さんに作品の魅力についてお話を伺いました。
――“信頼値”によってヒーローのランキングが変動するという設定や世界観を最初に聞いた時の感想や印象はいかがでしょうか。
最初の設定を聞いた時は、ありそうで考えつかなかった設定だなと思いました。<思いの力>が全てを動かすということで、応援されればされるほど戦闘力やヒーローとしての能力が高まっていくというのは、素敵なことであり、組織票だったら変動出来てしまうような危うい部分も同時に合わせ持っているなと思いました。
――本作は全体的にどのように演じられましたか。
一人一人にフォーカスを当てるシーンがあり、各々のヒーローになりたい思いや心の動き、過去に何があってそういう思いを抱いたのかというのがものすごく丁寧に表現されています。<ヒーローとは何なのか>というのを感じることができる作品なのかなと率直に感じました。

――松岡さんがリトルジョニーに対して最初に抱いた印象と、演じていく中で変化した部分やキャラに対して変化した印象はありますか。
最初に抱いたのは「リトルジョニーは“純真な男の子”だったんだな」という感想です。物語が進んでいくにつれて過去に起きた出来事や心の傷が露わになって、ビッグジョニーとの関係性も見えてきて。心のシンクロで、お互いのことを大事に思っていることも分かるので、お互いがお互いのことを補い合っているところもいいなと思う一方で、過去のあるトラウマが関係してくるところも気になる展開だと思います。
――リトルジョニーを演じる上で工夫されたところや役作りされる上で難しかったところはありますか。
最近の自分のお芝居の傾向というか、そっちの方向にシフトしていきたいなと思っている部分でもあるんですけど。“説明セリフ”ってあるじゃないですか。説明セリフって立てれば立てるほど、ザ・アニメーションっていう感じになります。今やりたいのは、すごく自然に喋りたいなと。自然に、というのは声優になってからずっと抱いていることではあるんですけど。最近さらに冷静に周りを見られるようになって、マイクというものが全く怖くなくなったんです。今、どこで誰がどうやって、どういう風に動くのかっていうのが瞬間的にわかるようになったことで一音一音をよりコントロールできるようになってきたので、究極的に自然体で喋れるようになりたいなと感じる部分をリトルジョニーを演じる際にも取り入れています。
――リトルジョニーとビッグジョニーのコンビのヒーローとしての魅力やコンビの強みはありますか。
この二人だから出来ることがあるんですよね。 いわゆる戦術についても、 二人の日常を見ていても、定点カメラを覗いているような「普段こんな感じなんだ」「やるときはやるじゃん」みたいな。 リトルジョニーが結構人を信じるので、目が離せないからこそ、この二人は面白いのかなって思います。
ビッグジョニーが獣だからという線引きをしてないんですよね。ビッグジョニーはリトルジョニーのペットではなく、家族であって、対等の関係としてみています。リトルジョニーが「ダーチャンは俺の息子なんだ」と言っている部分からも読み取れます。 リトルジョニーとビッグジョニーの衝動的な波長がシンクロするとビッグジョニーがギラギラするので、感情が高ぶれば高ぶるほどそれが顕著になります。それは表現しようとするというよりも、 結果的にそうなったっていう方向ですかね。 僕一人で作るわけではないので、 そこのさじ加減は皆さんと相談して作っていきました。
――制作面でも、劇中歌「growL」など音楽まわりが豪華な作品ですが、シーンとマッチしていて惹かれたところなどはありますか。
PVとか観ていても思いましたけど、魅せ方と音楽の合わせ方がスタイリッシュです。1回PVを観たらきっと誰もが本編を観たくなると思います。「『TO BE HERO X』ってアニメ、なんか面白そうだな」って思ってもらえる作品だと思います。
――本作の “ヒーロー”にちなんで、松岡さんご自身にとってのヒーロー像はどんな存在でしょうか。
<生きる希望を与えられる人>じゃないですかね。疲れた日に何かを見て、「あはははは」って笑ってストレス発散するというのは、いいことではあると思うんですけど、根本的な解決にはなってない。その根本的なものに繋がる、心の中のものに浸透させてくれる方というのがヒーローなんじゃないかなって。それが笑わせられるとか、感情移入して泣くとかなんでもいいんですけど、そこの刺さった部分を糧に「なんか明日も頑張れそうだな」と思わせるような人がヒーローなんじゃないかなと思います。
――素敵なお話をどうもありがとうございました!

■キャスト
X:宮野真守
クイーン:花澤香菜
梁龍:内山昂輝
黙殺:中村悠一
リトルジョニー:松岡禎丞
ロリ:佐倉綾音
ラッキーシアン:水瀬いのり
トラ:山寺宏一
魂電:島﨑信長
ナイス:花江夏樹
■スタッフ
原作・監督:Haolin(リ・ハオリン)
メインテーマ:「JEOPARDY」澤野弘之
音楽:澤野弘之、KOHTA YAMAMOTO、ケンモチヒデフミ、DAIKI (AWSM.)、
睦月周平、深澤秀行、馬瀬みさき、髙田龍一(MONACA)
制作:BeDream
製作:bilibili & BeDream, Aniplex
■イントロダクション
異彩を放つヒーローたちが喝采を浴びる世界。
ここでは、「信頼」がスーパーヒーローを生み出す。
人々が「彼は空を飛べる」と信じれば、その男は飛行する能力を手に入れる。
逆に特殊な力を持つヒーローでも、信頼を失えば能力もまた失われる。
信頼はデータとして集計され、その数値によってヒーローのランキングが変動する。
2年に一度、トップランクのヒーローたちが集い繰り広げるヒーロートーナメント。
そこでのパフォーマンスによって「信頼値」が更新され、ランキングは再構築される。
ランキングの頂点に立つ絶対的なヒーロー、人はそれを「X」と呼ぶ――
■TVアニメ公式サイト:https://tbhx.net/
■公式X:@tbhx_officialJP https://x.com/tbhx_officialJP
■ハッシュタグ:#TOBEHEROX

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