DJプレイが1台で完結!ワコムが『nextbeat』を正式発表

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ペンタブレットでおなじみのワコムがDJ機器に参入する新製品『nextbeat』が、9月18日に発売されることが明らかになりました。価格は16万9800円で、主要な電器量販店や楽器店で販売されます。

8月24日に東京・代官山のクラブ『UNIT』で製品発表会が開催され、3月の第1報では不明だった製品の詳細が明らかになりました。製品コンセプトを簡単にまとめると、“1台で完結”“タッチセンサで演奏”の2点が挙げられます。

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“1台で完結”とは、これ1台でDJプレイが可能になるということ。従来、DJプレイには音源(アナログレコードを再生するターンテーブルやCDプレーヤー)が2台、音源をミックスするミキサーが最低限必要でした。さらに、音源をサンプリングするサンプラーや音を加工するエフェクターを使って、音源の音プラスアルファの演奏を実現します。『nextbeat』では、上記に挙げた機器の役割を、30×30cmの本体1台でまかなえるのです。音源は、コンパクトフラッシュにデータを収録します。対応するデータ形式は、WAV、AIFF、AAC、MP3の4種類。機器としての操作は、すべて『nextbeat』上で実現しています。

“タッチセンサで演奏”とは、DJ機器としてだけでなく、1台の楽器というコンセプトで製品が設計されていることを指します。製品で特徴的な、本体右下にあるターンテーブル状のタッチセンサが、ワコムの技術を活用したインタフェース。こちらは、円盤状のタッチパッドを囲むように、5コの円弧状センサが配置されています。

一番下の円弧状センサは、音源Aと音源Bをミックスさせるクロスフェーダーになっており、中心部から左右に指をスライドさせて音源をミックスします。クロスフェーダーの左右は、音源Aと音源Bそれぞれの音量を調節する、いわゆる“縦フェーダー”。こちらも指をスライドさせて音量を調節します。“縦フェーダー”の上は、音源Aと音源Bそれぞれのピッチを調節するピッチコントローラーになっています。円盤状のタッチパッドは、4分割したエリアにサンプリング音源を割り当てて、タッチ操作による演奏が可能。2本指のタッチで回転させると、スクラッチや頭出しなど、アナログレコードと同様の操作ができます。

音源の選択とキューボタンは、本体左下とタッチセンサ上部の2ヵ所に配置されています。本体右上にはエフェクターのスイッチを配置。リヴァーヴやフランジャーなど6種類のエフェクトから選択して、コントロール用のツマミで調整します。サンプラー機能は本体の左上に配置。音源やサンプリングに関する情報は本体左上のディスプレーで確認できます。

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“楽器”を強く意識しているのが、タッチパッドとその上部のツマミ、エフェクター部分が一体で取り外せて、本体とワイヤレス通信が可能になる『ポータブルプレイ機能』。サンプリング音源をタッチパッドに割り当てた後は、サンプラーの機能も一部利用できます。DJブースから離れて演奏するなど、ライブでの演奏を重視した機能。製品発表会では、3組のDJが『nextbeat』を使ったパフォーマンスを披露し、従来のDJ機器と異なるコンセプトをアピールしていました。

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ワコムは発売を前に、各地のクラブイベントなどに製品を展示し、プロモーションを展開中。8月29日に開催される国内最大規模のテクノ系フェスティバル『WIRE09』にも展示ブースを出展するとのこと。いち早く触ってみたいという方は、足を運んでみてはいかがでしょうか。

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宮原俊介(エグゼクティブマネージャー) 酒と音楽とプロレスを愛する、未来検索ブラジルのコンテンツプロデューサー。2010年3月~2019年11月まで2代目編集長、2019年12月~2024年3月に編集主幹を務め現職。ゲームコミュニティ『モゲラ』も担当してます

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