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かわいすぎる代表取締役“もふくちゃん”こと株式会社モエ・ジャパン福嶋麻衣子さんインタビュー(前編)

もふくちゃんインタビュー

秋葉原の“いま”を語る上で外せないものが、萌(も)え系ライブ&バー『ディアステージ』と、アニソンDJバー『MOGRA』だ。そして、これら2つの店舗を運営するのが、モエ・ジャパンの代表取締役社長“もふくちゃん”こと福嶋麻衣子さん。新しい道を模索し続ける“もふくちゃん”が、『日本の若者は不幸じゃない』という本を出版した。「不幸じゃない」その言葉には何が隠されているのか、福嶋さんにお話を聞いた。

●日本人の“もの”を探したかった

――そもそも、なぜ秋葉原やアニソン、アイドルなどの世界に興味を持つようになったのでしょうか。

福嶋:そうですね……3才からピアノを始めて音大に行って、音楽家としてエリートな道を歩んでいたんです(笑)。クラシックの世界では、成功するには本場にいかなきゃだめという常識で、みんなロシアとかウィーンとかに留学しちゃうんですね。

――それは魅力的にうつらなかった?

福嶋:私は根源のところまで深く考えちゃうタイプなので、アジア人の私が西洋で宮廷音楽とか勉強しても、歴史的には意味があるんだろうとか、すごい考えちゃったんですよ。どうせなら、日本人にしかできないような音をやってやりたくって。「日本人は浅い」とか「西洋の人はかっこいい」とか言われていて、それがくやしかった。それで何か別の活路を見出したくて、音大をやめて芸術も勉強できるという東京芸術大学に行ったんです。

――大学ではどういったことを?

福嶋:最初にハマったのがノイズミュージック。そのときノイズミュージックは日本人が一番かっこよくて。でもノイズってつきつめるとどんどん精神世界の話になっちゃうんですよね(笑)。哲学になっちゃう。「鳴っているか鳴っていないのか」「0と1の世界」みたいな、私もきれいなサイン波ひとつで感動してたし。

――禅の世界のようですね。

福嶋:そうそう禅の世界(笑)。でもカルチャーとしては行き詰まり感を感じていて、「私がやるのはこれじゃない」と思っていたときに、出会ったのが『ニコニコ動画』だったんです。その頃は、ちょうど『ニコニコ動画』が流行りはじめたあたりで。いろいろ聞いていたら、わけのわからない音楽が流れてきたんですよ。すっごい萌(も)え萌(も)えの声でめちゃめちゃエロい歌詞を高速でずっとラップしているような。『巫女みこナース』 とか。その表現がキャッチーでポップで突き抜けていて、「あたし今まで何悩んでいたんだろう。禅じゃなかった」って、すごい衝撃を受けました。

――それが向かう先を変えたわけですか。

福嶋:そうですね。今思うとそれは電波ソングというものだったかもしれませんけど。音楽理論がめちゃくちゃだったり、高級な機材使っているわけでもなかったり、歌がうまいわけじゃなかったり。ある意味、チープといえばチープなんです。でもこのミクスチャー感が日本人にしかできない、世界に誇れる文化なんじゃないかと思って、それで秋葉原に興味を持ち始めたんです。

●インターネットは悪じゃない

――でも元々、『ニコニコ動画』の前から生放送番組をやっていたんですよね?

福嶋:同時接続数が50くらいの時代です。自分で勉強してサーバーを立てて放送していました。アクセスが増えてサーバーがパンクしてホスティングサービスを利用するようになったのですが、利用料が家賃より高くて、サーバーのためにバイトをしているような状態でした。

『喪服の裾をからげ』
http://www.mofuku.org/

もふくちゃんインタビュー

福嶋:昔からインターネットの世界が好きなんですよね(笑)。「インターネットは現実じゃないからダメだ」「リアルな人間との接点が……」というような、“インターネット悪論”みたいなものがたまにありますけど、逆にインターネットを上手に使うことで、生身のことに価値を見いだして、お金を払うようにもなっているんです。これはディアステージやアイドルを通して観ていて、ものすごく感じています。

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