ガジェット通信

見たことのないものを見に行こう

睡眠とはなんだろう

DATE: BY:
  • ガジェット通信を≫


今回はメカAGさんのブログからご寄稿いただきました。

睡眠とはなんだろう

人間はなぜ眠るのか。ほとんど眠らない生物は多いし、人間ほど長時間眠らない生物も多い。単にじっとして体を休めているのと変わらない生物も。おおむね高等生物になるにしたがって人間のように長時間眠る傾向があるように思う。

眠るとはどういうことだろう。まず思いつくのは目を閉じること。そして耳は閉じれないけど音に対する反応も著しく低下している。その他の体の感覚も。

耳は目のように閉じれないから寝ている時も音を感じる神経は反応していると思うのだが、それが認識されない。まるでパソコンの省電力モードのように、ポーリング間隔が起きてる時は1マイクロセカンドなのが、寝ている時は10ミリセカンドになるような。

音というものは大脳が能動的に見に行かないと聞こえないのかもしれない。センサーは常時反応しているが、センサーから信号が来て大脳の処理が起動されるのではなく、大脳の一部に常時センサーをポーリングしているタスクがあり、そのタスクが動いていないと、音に反応できない。

   *   *   *

パソコンの処理というのは2種類あるんだよね。割り込み駆動型とポーリング型。割り込み駆動型は、マウスのボタンが押された時、その信号で処理すべきタスクが起動され、処理が行われる。逆に言えばボタンが押されない限り、そのタスクはまったく動いていない。電力も食わない。

ポーリング型は短い一定間隔でタスクが起動・停止を繰り返し、起動したらマウスのボタンの状態をチェックする。押されていなければそのまま次の起動時間まで停止する。押されている時は必要な処理をやって、その後停止する。この場合、マウスのボタンが押されていなくても、タスクは一定間隔ごとに起きなければならない。

たとえるなら割り込みは来客ブザーのようなもの。ポーリングは郵便箱のようなもの。客が来ればブザーがなるから、常にドアを見はって来客がないかチェックする必要はない。一方郵便箱は郵便物が来てもブザーがならないから、郵便物が来てないか定期的に見に行く必要がある。

なのでパソコンの省電力化を図るには、ポーリング型の部分を、割り込み駆動型に置き換えていく。どうしても割り込み駆動型にできない場合は、省電力モードになるとポーリング間隔を伸ばす。反応が悪くなるがいたしかたない。

人間の聴覚はポーリング型なのかもしれない。そういえば何かに熱中してると、他人が呼びかけても気づかないよね。ポーリングのタスクが動いてないのかも(苦笑)。

   *   *   *

もう一つ。人間の特徴として自我を持っている点があると思う。自我とは自分を意識すること。意識するとはシミュレートすること。人間の脳は自分自身をある程度シミュレートできる。「自分はいまこう考えている」と意識できるのは、感がている自分をシミュレートしているから。

人間が自分の行動を予測できるのも、自分をシミュレートしているため。こうすればこうなるから、その時はこうしよう、と。シミュレートできないと、過去の経験に基づいてある程度似たようなことはできるけれど、まったく新たなことは予測できないんだよね。

「とっさに○○した」というおはシミュレートではなく、過去の経験で同じ状況があったので、その時と同じ行動をしたということ。スポーツなんかで「考えずに体に覚えさせろ」というのも、そういうことだろう。いちいち大脳にシミュレートさせていては、間に合わない。経験のデータベースを充実さえ、パターンマッチングで行動できるようにしろ、と。

   *   *   *

以前別エントリで書いたが、夢の中では主体性が希薄だ。これはシミュレータが動いてないのだと思う。人間は夢の中では過去の経験のみで行動している。だから夢の中では「こうするには、どうすればいいだろう?」とか考えることができない。あくまで「(以前)こういう時は、こうした」という集合体だけ。

人間のネイティブな思考というのは感情であり、かなり単純な反応の集合体だと思うのだよね。動物と同じ。もっといえば昆虫と大差ない。昆虫は脳をもたず単純な反射で行動している。人間でいえば脊髄反射的。

そして人間はそのメカニズムを使って、その上に論理的な思考回路を構築している。アセンブラでBASICやjavascriptのインタプリタを書くようなもの。CPUはjavascriptの言語を直接は処理できない。だからjavascriptのインタプリタを作ってそれによってjavascriptのプログラムを実行している。

   *   *   *

人間の脳にも「インタプリタ」部分があるのだろう。そして睡眠とはこのインタプリタ部分の脳細胞を休ませるためではないか。他の箇所の脳細胞なら部分的に休ませることができるのかもしれない。でもインタプリタの中枢部分は常に動いていないとならない。それが人間の「意識」の部分だから。

そのためその部分の脳細胞は他の脳細胞よりも酷使されている。それを休ませるのが睡眠という考えはどうか。

執筆:この記事はメカAGさんのブログからご寄稿いただきました。

寄稿いただいた記事は2014年03月03日時点のものです。

カテゴリー : 生活・趣味 タグ :
寄稿の記事一覧をみる ▶

記者:

ガジェット通信はデジタルガジェット情報・ライフスタイル提案等を提供するウェブ媒体です。シリアスさを排除し、ジョークを交えながら肩の力を抜いて楽しんでいただけるやわらかニュースサイトを目指しています。 こちらのアカウントから記事の寄稿依頼をさせていただいております。

TwitterID: getnews_kiko

  • 誤字を発見した方はこちらからご連絡ください。
  • ガジェット通信編集部への情報提供はこちらから
  • 記事内の筆者見解は明示のない限りガジェット通信を代表するものではありません。

TOP