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総額3億円!ソーシャルアプリ開発者を支援する『アプリやろうぜ!』キックオフカンファレンスレポート

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GMOインターネットグループは、SNSのプラットフォームで展開するゲームなどのアプリケーション“ソーシャルアプリ”の開発を目指すクリエーターとエンジニアに、総額3億円を支援するプロジェクト『アプリやろうぜ!』を2月24日に発表。そのキックオフカンファレンスを3月18日に東京・セルリアンタワー東急ホテルで開催しました。当日は定員300人のところ、1000人の応募が殺到。会場の模様が配信される『USTREAM』にもユーザーが集まり、ソーシャルアプリ開発への関心の高さがうかがえました。

・カンファレンス後から募集を開始

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『アプリやろうぜ!』は、クリエーターまたはエンジニアに1ヵ月あたり30万円を支援し、開発サーバーや運用ノウハウ、ユーザー課金の決済方法、ドメインなどをセットにした『GMOソーシャルアプリ運営キット』を提供するプロジェクト。さらに、開発に集中できるオフィスを都内に用意し、人材や技術が交流する機会や、GMOグループのメディアを活用した集客の支援、SNSとの交渉、経営サポートの提供を予定しています。

チームや法人、個人での参加が可能で、開発に必要な人材はGMOが応募者同士でマッチングをするとのこと。カンファレンス終了後から参加者を募集しており、審査を通過したプロジェクトは4月下旬から開発をスタート、3ヵ月程度の開発期間でリリースを目指すスケジュール。リリースから3ヵ月後、成果について判断し、成否に応じて追加や継続投資を決定します。

開発したアプリの権利は開発者に帰属し、アプリで得られた収益はSNS側の配分を引いた後、開発者とGMOで8:2の割合でシェアする仕組み。結果、開発者への配分比率は『モバゲータウン』で48.7%、『mixi』のモバイル版で57.6%、PC版で72.8%、『GREE』は後日発表するとしています。

企画内容は「アイテム課金型のソーシャルゲームが成功への近道だと考えている」(GMOインターネット代表取締役兼社長・グループ代表の熊谷正寿氏)ため、ゲームが中心となりますが、企画内容次第ではゲーム以外のアプリも採用する模様。個人でもオリジナルの企画で参加し、ほかの応募者のエンジニアとチームを編成することができるとのこと。

・「リリース2割・運営8割」
カンファレンスでは、「リリース2割・運営8割」というキーワードがたびたび発言されます。これは、ソーシャルアプリ開発ではプロジェクト全体のリソースのうち、リリース時にかけるのは2割程度で、その後の運営に8割が割かれることを意味しています。1000万人規模のユーザーを抱えるSNSへ投入するアプリは、リリース後には大量のトラフィックの洗礼を受け、サーバー負荷の解消、バグフィックス、ユーザーの反応への対応など、短期間で複数のアップデートをこなしていく運営リソースが重要となります。

総額3億円の予算はこれに従って2:8に分配、「リリースまでに1億円、運営に2億円」(熊谷氏)で検討しているとのこと。想定例として30万円×チーム構成3人×3ヵ月=270万円の予算をリリースに向けることから、採用するプロジェクトは「30ぐらいを検討している」(同氏)。つまり、『アプリやろうぜ!』は予算をバラまいてアプリを大量にリリースすることが目的ではなく、リリース後の運営まで含めて継続的にサポートしていく考えであることに注目できます。

・プラットフォーマーとプレーヤーが一同に会す

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カンファレンスでは熊谷氏のあいさつの後、ブレークスルーパートナーズの赤羽雄二氏が国内外のSNSとソーシャルアプリの現状について解説。オープン化によりソーシャルアプリを受け入れる『mixi』『モバゲータウン』『GREE』から、それぞれミクシィ代表取締役社長の笠原健治氏のビデオメッセージ、ディー・エヌ・エー取締役ポータル事業本部長兼COOの守安功氏、グリー代表取締役社長の田中良和氏による講演が行われました。

続いてソーシャルアプリの成功事例を紹介するパネルディスカッションで、Exys代表取締役社長の稲冨正博氏、ウノウ代表取締役社長の山田進太郎氏、ドリコム代表取締役社長の内藤裕紀氏が登壇。リリースまでの開発規模についてExysは5人程度で2~3ヵ月、ウノウは10~20人月、ドリコムは7人で2~3ヵ月と、比較的に小規模で開発されたこと、3社ともリリース後のサーバー負荷に悩まされ、サーバー増強にリソースを割いたなどのエピソードが披露されました。

プラットフォーマーとなるSNS、そこでアプリを投入するプレーヤーが一同に会し、ソーシャルアプリ参入を目指す会場の参加者とともに、新しいコンテンツ市場への期待と熱を感じるイベントとなりました。募集の締め切りは3月31日まで。「リクープ(回収)が見えたら第2回を考えており、『アプリやろうぜ!』の商標登録をしている」(熊谷氏)ということですが、ソーシャルアプリの企画を暖めている方はまず今回チャレンジしてみるのがよいのではないでしょうか。

カンファレンスでは、応募された企画を審査する審査員が発表されました。これらプロの目による審査を通るのはどんな企画なのか、今後も注目していきたいと思います。

・審査員
猪子寿之氏(チームラボ代表取締役社長)
清水亮氏(ユビキタスエンターテインメント代表取締役社長兼CEO)
すがやみつる氏(漫画家)
野島美保氏(成蹊大学准教授)
平野友康氏(デジタルステージ代表取締役)
加藤克明氏(エンターブレイン ファミ通ゲーム研究室 室長 ファミ通グループ主筆)
泉 勝彦氏(翔泳社 CodeZine編集部 編集長)
馬場静樹氏(毎日コミュニケーションズ Web Designing 編集長)
馮 富久氏(技術評論社 クロスメディア事業部 部長代理)
三木 泉氏(アイティメディア @IT 編集長)
青柳直樹氏(グリー 取締役 執行役員CFO)
守安 功氏(ディー・エヌ・エー取締役 ポータル事業本部長兼COO)
原田明典氏(ミクシィ取締役事業本部長)

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宮原俊介(編集長) 酒と音楽とプロレスを愛する、未来検索ブラジルのコンテンツプロデューサー。ゲームコミュニティ『モゲラ』も担当してます

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