ラーメン二郎上野毛店のラーメン「アブラニンニクマシマシ」とコレがあれば最強

ラーメン二郎って、凄まじい引力、吸引力、トラクタービーム的パワーがあるラーメン屋だと思うのです。近くのラーメン二郎には行くが、数十分、1時間、2時間、半日かけて遠方のラーメン二郎に行ってしまう。人を惹きつける魅力が凄まじい。まさにラーメンの特異点。

ラーメン二郎店主のスキルとセンスが光る「オリジナル性」

どの店舗で食べてもベースにラーメン二郎というおいしさがある。店舗により、店主のスキルとセンスが光る「オリジナル性」もあり、それが極めて甘美。それが人をチャームする魅力のひとつなのは間違いない。

そういう点でいえば、「ラーメン二郎 上野毛店」(東京都世田谷区上野毛1-26-16)は極めて魅力的であり希少性もハンパない。まだ行ったことがないのであれば「これから行きたいラーメン二郎リスト」のトップに位置させるべきだ。

ヤサイの上に盛られたアブラがヤサイにジワジワ浸透

オススメのラーメンは、小豚ラーメン+ニンニクアブラマシマシだと信じて疑わないが、異論は認めまくる。ラーメン二郎上野毛店のホロホロ豚をガッツリと堪能でき、さらにヤサイの上に盛られたアブラがヤサイにジワジワ浸透。ニンニクはあとからスープに溶かしてシメまでエスコートしてくれる。

ピュアな「ヤサイの甘味」と「アブラの甘味」

まず、アブラに着目してほしい。トゥルントゥルンのジェリー状アブラがヤサイの隙間から浸透。それを食べれば、ピュアな「ヤサイの甘味」と「アブラの甘味」のダブルスウィートが堪能できる。さらにアブラ由来のコクも素晴らしく、この時点で、スープと合流していなくとも「ヤサイとアブラだけでラーメン二郎の良さを物語っている」といえるのだ。

スープをヤサイにかけても絶品だが、ヤサイの8割ほどはピュアなテイストのまま楽しむとベスト。スープは残り2割の野菜と麺とともに楽しむことで、最初から最後まで、あらゆるテイストバリエーションが堪能できるからだ。

目視で確認できる油膜に刮目せよ。クリアでなめらかなアブラが油膜を作り、ビジュだけでぇてぇ存在に昇華。1秒でも早く食べたくなる。写真を撮っている場合ではない。撮っているが、写真を撮っている場合ではない。

ヤサイやスープの奥底にガッツリと大量の豚が眠っている

豚も凄まじく素晴らしい。この豚、小豚ラーメンをオーダーすると、ラーメンの表面上だけでなく、ヤサイやスープの奥底にガッツリと大量の豚が眠っているのである。

ふたつの状況下に置かれた豚を交互に食べる

スープの旨味をたっぷりと表面にまとった豚は至高。スープに浸った豚と、スープに浸っていない豚、そのふたつの状況下に置かれた豚を交互に食べることで、テイストの違いが生じる。つまり、味の緩急が体験できるのである。実に素晴らしい。

スマートな太さがたまらなく良い効果

ラーメン二郎上野毛店の麺、これまさに唯一無二。バキボキではなくクニュに徹したクニュ麺であり、スマートな太さがたまらなく良い効果をもたらしている。

アブラを潤滑油としてツルツルんと流れ込んでくる至高っぷり

もちろんゴワゴワの極太麺も絶品ではあるが、ラーメン二郎上野毛店のクニュなスマート麺のツルツル食感も極めて極上。ラーメン二郎だからこその旨味たっぷりアブラスープを纏ったクニュ麺が、アブラを潤滑油としてツルツルんと流れ込んでくる至高っぷり。ここ、ラーメン二郎上野毛店でしかたいけんできないウマさだ。

そして、そんなラーメンに、コレがあれば最強、ラーメン二郎上野毛店の烏龍茶。

「カンッ!」という音とともに出される缶の烏龍茶

烏龍茶の食券を買ってカウンターに置くと、「カンッ!」という音とともに缶の烏龍茶を出してくれる。この、烏龍茶が出されるモーション・シチュエーションが極めてエモいのである。そして、濃すぎず、薄すぎず、ちょうどよい苦味でラーメンの味を引き締めてくれる。

もう一度言う。コレがあれば最強、ラーメン二郎上野毛店の烏龍茶。ごちそうさまでした。心の中でマスタードサンクスからの伏丼、そして会釈。

(執筆者: クドウ秘境メシ)

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