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人口ピラミッドと若い女のプレミアム

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今回は藤沢数希さんのブログ『金融日記』からご寄稿いただきました。
※すべての画像が表示されない場合は、http://getnews.jp/archives/290621をごらんください。

人口ピラミッドと若い女のプレミアム

一般的に、日本人男性はロリコンだといわれている。世界の中で、日本人男性は若い女子を好む傾向が強いというのだ。生物学的に、男が若い女をセックス相手として好むのは世界共通であるから、日本人男性が若い女を好むこと自体は、世界と比べてなんらおかしな話ではない。おそらく、世界と比べて、日本人男性は「より」若い女を好む、若い女をチヤホヤする、という強い傾向のことを言っているのだろう。つまり、20歳の女子の平均セックス価値を100とした場合に、世界標準ではアラサー女子に対するセックス価値を90程度と評価する所を、日本人男性は70ぐらいにしか評価しない、というセックス価値曲線の勾配のことを問題にしているのだと思われる。横軸に年齢、縦軸に女性のセックス価値のカーブを描いたときに、日本人男性のそれは、よりスティープな右肩下がりのカーブを描くと言っているのだ。

僕自身は、個人的には顔もオツムもよろしいアラサー女子には特段の敬意を払っており、また、グローバルな恋愛市場において日々競争しているため、このような日本人特有のスティープなカーブ(仮にそれが本当だとして)を持っているわけではない。しかし、日本人男性が若い女子をチヤホヤしがちだという意見にはある程度同意している。一方で、日本人男性がロリコンだという意見には、いささか違和感があるのも事実だ。確かに、二次元のアニメのキャラ(その多くが中学生ぐらいにしか見えない)などを追いかける日本人男性は多く、彼らを見ると確かに日本人男性はロリコンのように思われる。しかし、日本人男性はロリコンだという意見の多くが、日本人女性から聞こえてくることを考えると、こうしたアニメは関係ないと思われる。なぜならば、こうした男性たちは、多くの女性の視界には入らず、そもそも存在しないも同然なので、女性の意見としては汲み上げられないはずだからである。

僕の率直な意見としては、日本人男性がロリコンというより、若い日本人女子の「調子乗り度」の方が、世界の中でもかなり高いほうである、ということだ。とりわけアジア諸国の若い女子と比べた場合に、その違いは顕著になる。しかし、これは何も日本人男性、あるいは日本人女性特有の遺伝的資質の問題ではない、というのが僕の考えである。単純な需要と供給の問題に帰着するのだ。

以下に、日本の人口ピラミッドとフィリピンの人口ピラミッドを示す。

出所: U.S. Department of Commerce, International Data Base
(画像が見られない方は下記URLからご覧ください)
http://px1img.getnews.jp/img/archives/pyramid01.jpg


出所: U.S. Department of Commerce, International Data Base
(画像が見られない方は下記URLからご覧ください)
http://px1img.getnews.jp/img/archives/pyramid02.jpg

これらのグラフから何が分かるのだろうか? 20歳~49歳の日本人男性の人口は約2340万人である。一方で20代前半(20歳~24歳)の日本人女性は約300万人である。これがフィリピンだと、20歳~49歳の男性が2250万人に対して、20歳~24歳の女性は470万人になる。これら年齢帯の男性と女性の人口比を取れば、各国の恋愛市場における若い女子を獲得するための倍率が計算できる。日本では、その数値は7.7となり、フィリピンでは4.7となる。つまり日本では、男性が、若い女子をゲットするためには約7.7人のライバルに打ち勝たねばならず、フィリピンでは約4.7人でいいことになる。以下に、このレシオをアジア各国で計算したものを示す。


(画像が見られない方は下記URLからご覧ください)
http://px1img.getnews.jp/img/archives/pyramid03.jpg

これほどに需要と供給のバランスが歪んでいると、若い日本人女子が調子に乗るのも無理はない。それは日本人男性が、数が少ない若い日本人女子をチヤホヤする、あるいはしなければいけないことの裏返しでもある。こうやって考えると、日本人男性はロリコンでもなんでこなく、ただ少子高齢化ゆえに若い女子が少ない恋愛市場で苦しんでいるだけなのである。以前にも、「なぜ、若い男は深刻なセックス不足に陥っているのか? *1」や「週刊金融日記 第7号 金持ちとイケメンと美人の希少性に関する定量分析 *2」などで、人口ピラミッドと恋愛市場の関連性は議論してきたが、ここまでの考察で、極めて重大なことが浮き彫りになった。つまり、少子高齢化で寸胴型の人口ピラミッドになると、恋愛市場の男性プレイヤーに不利に働き、女性プレイヤーに有利に働く、ということだ。

*1:「なぜ、若い男は深刻なセックス不足に陥っているのか?」 2005年07月02日 『金融日記』
http://blog.livedoor.jp/kazu_fujisawa/archives/26941044.html

*2:「『週刊金融日記 第7号』間もなく送信します!」 2012年05月28日 『金融日記』
http://blog.livedoor.jp/kazu_fujisawa/archives/51908395.html

僕は、こうした日本人男性の深刻なセックス不足の問題を解決するために、毎週メルマガを書き、少しでも読者が恋愛市場での競争上の優位を獲得できるように努力してきた。そして、多くの男性読者のレポートを読む限り、僕の試みはかなりの程度は成功してきたと自負している。しかし、これは所詮ゼロサム・ゲームでしかない。週刊金融日記を購読していない男性が獲得するはずだった女子を、週刊金融日記の購読者が奪い取っているに過ぎないのだ。それはメルマガの著者として嬉しい限りだが、やはりここは政治の出番ではないかと思う。現在、環太平洋地域の経済を統合していこうとTPPの議論が盛んである。アジア各国の恋愛市場を統合することが、多くの日本人男性のセックス不足解消のために極めて重要であり、TPP参加は待った無しなのだ。

執筆: この記事は藤沢数希さんのブログ『金融日記』からご寄稿いただきました。
寄稿いただいた記事は2013年02月18日時点のものです。

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