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近ごろ、文部科学省のウェブが面白い件について中の人に話を聞いてみた

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近ごろ、文部科学省のウェブコンテンツが面白いんです。今年、5月5日(こどもの日)に公開されて話題を呼んだ『深海ワンダー』と『どんな? 文科!』に続いて、7月には『南極ワンダー』も新たに登場。いずれも非常によく作りこまれたクオリティの高いコンテンツで、“いかにも政府が作った系のアレ”では決してありません。大人も子どもも、時間を忘れて遊んでしまうくらいステキなんです。そこで「どうしてこんなにいいコンテンツが生まれたの?」という率直な疑問をぶつけるために、文部科学省にインタビューを申し込んでみました。

今回、インタビューに答えてくれたのは、文部科学省大臣官房総務課広報室の内場裕子さん。お忙しいにも関わらず、快く対応していただきました(以下のインタビューはメールのやり取りで行っています)。

― 文部科学省のウェブサイトは、非常に見やすくデザインされていますが、ウェブサイトには力を入れていらっしゃるのでしょうか?
国民にダイレクトに情報を伝達できる数少ないツールなので、見やすいものにしようと、今年1月のコンテンツマネジメントシステム(CMS)導入を機にデザインもリニューアルしました。教育、科学、スポーツ、文化を通じて、希望に満ちた未来を目指す姿勢の表現ということで、緑と青をベースカラーにして、明るくさわやかなデザインにしています。アクセントカラーは暖色系オレンジにして親しみやすさを表現しました。

―『どんな?文科!』を作られたきっかけについて教えてください。
文部科学省のウェブサイトは、1日平均で約6万4000セッション、約39万ページビューのアクセスがありますが、全体の約40%が1ページしか閲覧していないんです。「もっと見てもらいたい!伝えたい!」と思ったことがきっかけです。

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―『どんな?文科!』を数字から読み解くコンテンツにしようというアイディアは、どんな風に思いつかれたのでしょうか?
興味をもってアクセスしてくれた方に、回遊してもらえる魅力的なコンテンツを作りたいと思いました。そのためには演出が必要ですが、行き着く先にあるのが読む気がしないようなものだと意味がないので、ボトムとしては「役所独特の言い回しでなく人の心に届く言葉に翻訳したい」と思いました。

そんな私たちの思いを受け止めて、制作会社の方から「視覚的なわかりやすさ、インパクト、情報の伝わりやすさがある」「同一の数字でも、単位を変えることで、多様な意味を持たせることができる」といった特徴をもつ”数字”をトリガーにして文部科学省を感じてもらうコンテンツという提案をいただいたんです。

気が向いたときに、2個でも3個でもクリックして「ふーん」と思っていただければと思います。そして、ニュースや身の回りで何かに出会ったときに、知識がつながっていけばいいなと。

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―『どんな?文科!』を作るにあたって一番大変だったことは?
通常はこちらで文章を作成するのですが、今回は役所独特の言い回しを避けたかったので、すべて制作スタッフ(ライター)に文章を起こしてもらいました。役所独特の言い回しは、誤解される可能性を極力排除したもので、正確性を期す上ではいいのですが、とっつきにくい表現になってしまうデメリットもあります。ユーザーの心に届く表現になっている文案を、なるべく生かしたいと思いました。

―できあがった『どんな?文科!』を見たときの感想は?
文部科学省のコンテンツとは思えないキュートでポップなデザインで、思わずクリックしたくなるなと(笑)。こんなに素敵につくってくれた制作スタッフに敬意と感謝の気持ちでいっぱいでした。

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記者:

京都在住の編集・ライター。ガジェット通信では、GoogleとSNS、新製品などを担当していましたが、今は「書店・ブックカフェが選ぶ一冊」京都編を取材執筆中。

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