名古屋弁は本当は「エビフリャー」なんて言わない! タモリが原因で広まったのか?

名古屋と言えば日本三大都市の一つであり、変わった名物や文化が多い地方としても知られる場所である。特に方言である“名古屋弁”は独特さが際立っているとされており、「デラ○○(凄い○○)」「やっとかめー(久しぶり)」「○○だらー」という聞き慣れない言葉に驚かれる。

関西弁は芸能人のおかげもあり全国的に普及してきたが、名古屋弁(愛知)はまだまだ普及の兆しが見えてこない。今回はそんな名古屋弁に関するお話だ。

名古屋弁で「エビフライ」のことを「エビフリャー」と言うと聞いたことはないだろうか? 私は名古屋生まれ名古屋育ちの現東京在住なのだが、生まれてからリアルに言っている人を未だかつて見たことがない。過去にお婆ちゃんにこのことを聞いても「そんなこといわんでよー」と返された。

では何故「エビフリャー」という方言が勝手に一人歩きしているのだろうか。それはテレビの影響が大きいのだ。

原因を作ったのはタモリさんで、『笑っていいとも!』や自身のレギュラー番組で、名古屋の話題になるとしつこく「名古屋はエビフライのことを『エビフリャー』って言うんだろ」と言い続けた結果、皆が信じてしまったようだ。もちろんこれは都市伝説で、愛知、岐阜、三重のどこも使っていない。

大阪弁で言うところの「でんがなまんがな」と一緒のレベルだろう。もちろん冗談と知った上で「エビフリャー」と口にする人はいるが、本気で日常的に使っている人はいない。名古屋に来て『エビフリャー』と言っても逆に「え?」と聞き返されるてしまうぞ。

<おまけの名古屋弁講座>

やっとかめ:久しぶりの意味。八十日目から由来。
デラ○○:凄いの意味。デラックスから取った説と「どえらい」がなまった説がある。更になまって「ダラ○○」と言う時もある。
ケッタ:自転車のこと。スタンドを蹴ることから由来。
放課:休み時間のこと。日本語的にはこれが正しい言葉。
○○しやー:「○○して」の意味。なまって「しゃー」となることもある。
ちゃっと:早くの意味。使用例「ちゃっとしやー(早くして)」と用いる。
わやなる:なくなるの意味。北海道でも同様の意味で使われる。鎌倉ハムのCMでお馴染み。
まー:「もう」の意味。
つって:「持って」「運んで」の意味。使用例「机つって」。
おそがい:恐ろしいの意味。
おみゃー:おまえ。
かう:(鍵を)かけるの意味。

名古屋という文化は良い意味で異様だということ 「変わった食文化」「ブスが多いは都市伝説?」

※この記事は、ゴールドラッシュの「ソル」が執筆しました。[リンク]

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ソル

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