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【アラサー】意見真っ二つ!初代ポケモン世代で『劇場版ポケットモンスター キミにきめた!』を観てきた

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記念すべきポケモン映画20作目となる新作映画『劇場版ポケットモンスター キミにきめた!』がついに7月15日より公開となりました。今回のエピソードは今から遡ること20年前の1997年4月1日に放送が開始となったTVアニメ第1話『ポケモン!きみにきめた!』で描かれていた、空を飛ぶ伝説のポケモン・ホウオウを見つけたサトシとピカチュウが「いつか、あいつに会いに行こうぜ!」と誓った約束の物語。

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サトシとピカチュウの出会いから始まり、ふたりが旅立ちの日に誓った約束(=ホウオウを目指す旅)の続きが、完全オリジナルストーリーで描かれます。ポケモンシリーズ20年の歴史の中で、語られることのなかった伝説のエピソード、そして全てのポケモンファンが待ち望んだ感動の物語が、劇場版で遂に明らかになるんですよ!!

大人になって子どもがいないと初期ポケモン世代はなかなか劇場版も観に行かなくなりますが、これは観たい! ということで、アラサー・初代ポケモン世代で観てきましたよ。結果は、なんと「感動して泣けた」「不満」の感想真っ二つ!! なぜ!? みんなの熱い『ポケモン』への想いを読んでください! 

あの頃の全トレーナーたちに見て欲しい映画

見る前からカスミ・タケシ・シゲルは登場しないことがわかっていたのでパラレルなんだと割り切っていました。

映画がスタートし、カントー地方の地図がうつりマサラタウンを目にした瞬間にもう歳をとって脆くなった涙腺にきました(1回目)。

オーキド博士にポケモンをもらいに行くところで個人的に大好きなシゲルがチラッとでたところでまた涙腺にきました(2回目)。

ツンツン時期のとっても可愛いピカチュウとなんやかんやありOPが流れます。わたしはもうこの時点で『いい映画だったなあ~』と思うほど満足感がありました。

ここから新キャラたちも登場しキャタピーとヒトカゲを仲間にしてアニメの名場面をさらっていくのですが、若干駆け足なのは否めないものの初代アニメの良い所をぎゅっと詰め込んでいるので涙腺が休まる暇がなく鼻水まで出てきました。

正直辻褄の合わない新キャラってどうなの? と見る前は思っていましたが、みんなとても良いキャラをしていて俳優さんたちの声の演技もあっていました。この映画だけしか出てこないのはもったいないなと思うくらいです。ソウジの過去ではレントラーが大好きなのでここでついに鼻をすすりました。

終盤は映画ならではの激しいポケモンバトルにポケモンとの友情や絆がしっかりと描かれていて、3人は別れこれからサトシの旅ははじまるんだな……と思っていたところにエンドロールでの憎い演出でまた泣かされてしまいました。ケンジー!

あの頃には151匹しか発見されていなかったポケモンも今では800以上になり、今サトシが旅立てば当時とは違う冒険の可能性もあると思います。

そういった目線から見ても、今作は初代の良さが映画という短い時間に綺麗にまとまっていてとても良い作品だなと思うと同時に、ポケモンっていいなあとあらためて実感しました。

【プロフィール】カシ
ゲームは緑→黄→銀→ダイヤモンド
ブイズパが大好き!相棒は素早さ振りサンダース。アニメはたまに視聴のほぼ卒業トレーナーです。

アナザーストーリーとして観ても拭えない“ぐぬぬ感”

初めて手にしたのは緑版でした。フシギダネを選んで、ポッポやキャタピーを捕まえ、500円のコイキングを買ったりしながら冒険を進めて、進化するレベルに覚える技、図鑑の番号とか『ポケモン言えるかな?』とかを夢中になって覚え、今でもゲーム版の鳴き声でポケモンが識別できるぐらいやりこみました。

アニメが始まった頃には何度も殿堂入りをしていたけど、自分が使っていたポケモンをサトシも使ってくれたら嬉しいな、とか思いながら毎週楽しみに観てました。多分、『ダイヤモンド&パール』の途中くらいまでは夕飯を食べながら観てたけど、進学と共に引っ越してテレビも観なくなって。最近になって『ムーン』を買ってみたり、スマホで『GO』してみたり、ポケモン熱が再燃してきたところで『キミにきめた!』なんてタイトルで、サトシとピカチュウの出会いを描いた予告編を観せられたらワクワクせざるを得ない、というものでしょう。

そんな思い入れのある『ポケモン』だからこそ、この作品に思いっきりのめり込めないのが非常に、非常に悔しい。

思い出補正をかけずに全体通して観るとサトシとピカチュウ、そしてホウオウにまつわるエピソードとして完結しており、よくまとまった物語だと思います。ただ、自分の体験というフィルターを通すと、マラソンしながら義務感で給水スポット巡りをしているような感じに、ノンストップでノルマを達成していくだけみたいな印象を受けました。

新たな出会いというのはわかるんだが、記憶の中の奥底に眠っていた微かな思い出が書き換えられていくような違和感と、くすぐったいポイントから数ミリずれたところをひたすら触られているようなもどかしさとが重なって、素直に楽しめません。いっそのことライバルのシゲル側の目線で、サトシがここに居たときシゲルはこんなことをしていたんだ、みたいな方が観たかった。

バタフリー、リザードン、イワーク、オコリザル……みんなどこか違うんだ。ある意味、本編ではありえないことも起きるので完全なアナザーストーリーとして観るのが正しいのだ、としてもぐぬぬ感が拭えない。と思っていたら、エンディングの映像が流れた瞬間、涙腺がふっと緩むのを感じました。それだよ、それ! お前らだよ! と大声で言いたい気持ちを抑えつつ、劇場を出るのでした。

【プロフィール】srbn
緑→銀→サファイア→パール→リーフグリーン→ホワイト→ムーンとプレイしてきたゆとり世代。好きなポケモンはライチュウ。好きな鳴き声はエアームド。

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記者:

アニメや可愛いものが大好き。主にOtajoで執筆中。

ウェブサイト: http://otajo.jp/

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