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骨伝導イヤホンってどうなのか? オーディオブックや語学教材に向いています

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「骨伝導イヤホン」を個存知でしょうか? 耳に音を入れるのではなく、耳の近くの骨を振動させて音を聞く原理のイヤホンです。骨を振動というと怖そうですが、昔からある枯れた技術で、主に聴覚障害者や年配者のための器具として実績はあるので安心です。 
この技術をエンターテインメント向けにBluetoothのイヤホンに組み込まれたものが「骨伝導イヤホン」です。普通のイヤホンとは違い耳をふさがないので、周りの音が聞こえるという利点もあり、普通のオーディオ機器として通販などで販売されています。 
ただ、紹介のされ方が「自転車に乗っていても警察に止められない」といったものや、騒音の中でも聞きやすいという、やや特殊な環境での利用方法なので、買いたいという気持ちにはならないのではと感じます。 
今回、筆者が個人的にサンプル提供を受けた『Andoer YKL-701』を長期間試してみました。

見た目はリアバンド型のヘッドホン

見た目はリアバンド型のヘッドホンです。でもよく見ると、ヘッドホンのイヤーパッドが耳からずれています。これが骨伝導イヤホンの特長です。イヤーパッドからは音が振動に変換されて震えています。これを耳の横の皮膚が薄い部分当てると振動が骨を伝わり耳の内部に届きます。これで音が聞こえるという理屈です。耳をふさいでいないので会話などの音は普通に聞こえます。


イヤーパッドに相当する部分です。穴は空いてなく振動するパッドが付いています。

骨伝導イヤホンの誤解

骨伝導イヤホンの誤解として、音を出さないので音漏れはないということがありますが、音漏れに関しては激しいです。モデルによって差はありますが、隣に座っている人であれば音楽の種類が分かってしまうほどの音は出ます。このため、残念ながら電車の中や図書室など静かな場所では使えません。 
他には騒音の中でも音が聞こえるとの誤解もありますが、普通にスピーカーで別の音楽がなっている程度だと骨伝導イヤホンが負けてしまうという印象です。筆者の想像ですが、騒音の中で使えると言うのは同じ技術を使った「骨伝導マイク」と勘違いされているのではと思います。ちなみに骨伝導マイクは騒音の中でも声だけが確実に伝わります。

一番の特長は耳をふさがないこと

音質は悪いです。低音はスカスカで、高音は繊細さを失っています。このため、いわゆる音楽鑑賞という意味では使えません。 
ただ、その代わりに一番の特長としては「耳をふさがないこと」があります。どのような高級イヤホン、ヘッドホンでも当然耳はふさがっているので、音楽を聴いているときは外の音はほとんど聞こえません。玄関の呼び鈴、電話の音、家族の呼びかけなど音楽に集中していると聞こえずに結果として無視してしまっています。 
ちなみに筆者は普通のイヤホンで何度も宅配便業者を無視しており、後で郵便受けを見たら不在票が入っていたということがあります。

骨伝導イヤホンは全く耳をふさがないので、普通に周りの音が聞けます。呼び鈴も聞こえるので宅配便の到着にも確実に対応できます。

語学教材やオーディオブック向けです

音質は悪い、でも周りの音は聞こえるという特徴を生かすと、骨伝導イヤホンに向いているのは語学教材やオーディオブックです。スピーカーよりは明瞭に内容を聞くことができ、周りの音も確実に聞けるので学習中に連絡を無視してしまうことはありません。

運動・エクササイズでは

ウォーキングやランニングの用途としても使えますが、静かな場所でエクササイズを行う場合に向いています。耳はふさがれていないので、騒音が大きいと音楽が聞こえません。スポーツクラブなどテンションが上がる爆音が流れている施設では不向きです。 
自転車も周りの音が聞こえるので安心ですが、周りからは「自転車に乗りながらのヘッドホンは禁止!」と思われているので誤解はされそうです(法律上では直接イヤホンを禁止しているわけではなく、緊急車両などの音が聞こえないほどの音を禁止しています。ただ、説明など面倒が嫌な人は装着しないのが無難です)。


見た目はヘッドホンです。耳はふさいでいないので自転車での利用は問題ないと考えますが、誤解はされそうです。

音楽を聴いていても会話できてしまう

骨伝導イヤホンで音楽を聴いていても会話は出来てしまいます。例えると、喫茶店のスピーカーから音楽が流れている中で一緒に話をする、といった感じです。これは今までなかった体験です。筆者の想像ですが、二人で別々の音楽を聴きながら、会話は同じ話題という不思議な体験も出来そうです。
会話で使えると言いましたが、見た目はヘッドホンなので礼儀的な問題としては会話中は外しておくことが無難です。

耳をふさがない骨伝導イヤホンですが、耳をふさいでも使えます

言葉だけ見ると背反していますが、骨伝導イヤホンは耳をふさいでも使えます。このため、騒音の中で作業する人で耳栓を付けている場合でも音楽を楽しめます。ひたすら騒音を我慢するだけの環境でも音楽を聴けるのは嬉しいです(ただし、職場規定には従って下さい)。

骨伝導イヤホンは色々な利用方法がありますが、筆者が考えた一番の活用法は

・オーディオブックや語学教材を聴くこと

です。音楽もBGMと割り切れば疲労感は少ないので良いと感じます。
色々書きましたが、長時間使っていて快適な部分は耳に触れないことだと感じました。イヤホン、ヘッドホンで感じる不快感が全て無いことです。圧迫感はなく、耳をふさがないので蒸れずに、長時間使えるところです。内容が理解できる程度の品質で長時間音をモニターしたい人に嬉しい製品だと感じました。

10日程度使ってみて、最初に感じた音の悪さはBGMと割り切れば自然に感じました。例えるならレストランの天井のスピーカーから流れている音です。店のスピーカーは決して高音質ではないですが、よく考えてみれば誰も文句を言っていないと思います。筆者も本格的なイヤホンやヘッドホンを持っていますが、今回の音の悪いはずの骨伝導イヤホンで不思議と音楽アルバムを三枚程度聴いていました。音楽をBGMとして楽しんでいる人にも快適な製品だと感じました。

Andoer 骨伝導 後掛け式 ヘッドセット YKL-701 商品レビュー専門 YouTube
https://youtu.be/h0L7Hibv71s

―― 見たことのないものを見に行こう 『ガジェット通信』
(執筆者: 動画解放軍) ※あなたもガジェット通信で文章を執筆してみませんか

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