ゆとり第一世代がドラマ『ゆとりですがなにか』を見て思ったこと(第4話)
こんにちは。ゆとり記者のよしだです。
日本テレビのドラマ『ゆとりですがなにか』(日曜22時30分~)について、ゆとり第一世代の視点から思ったこと、思い出したことなどをアレコレと書き連ねております。
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【連載】ゆとり第一世代がドラマ『ゆとりですがなにか』を見て思ったこと
第4話は、教育実習生・佐倉(吉岡里帆さん)の彼氏を名乗る男が小学校に押しかけ、山路(松坂桃李さん)を糾弾する場面からスタート。
山路との浮気(?)がバレた原因はスマホののぞき見だったワケですが、「0000」から順番にパスワードを打ち込んでロックを解除し、やり取りの内容を「予測変換で1センテンスずつ解読した」という考古学者もビックリのミッション・インポッシブルをクリアした彼氏にはアッパレです。
手書きで作成したレポートを写メで提出したり、ビジネスメールもスマホで打った方が早いらしいなど、スマホ世代と呼ばれる彼らの信じがたい逸話の数々に新たな1ページが刻まれました。
教育現場である学校は一般企業とはまた異なる視点からゆとりの問題が語られ、ゆとりを培養してしまっている場であることが強調されます。運動会で順位を付けなくなったり、学芸会で桃太郎が何人もいたりというゆとりエピソードは当時かなり話題となりました。
山路のクラスも学芸会の演劇で『オズの魔法使い』を披露することになりますが、主役に落選した子の親(「モンペじゃないのよ」)が学校に怒鳴り込みに来た挙句、発表当日には脇役になってしまった妖精3と西の魔女が不可解な胃腸炎で欠席して大ピンチという展開に。愛する我が子を思うあまりに……という気持ちに理解を示す親世代も多いのかもしれませんが、その過保護が将来の山岸(太賀さん)を生み出すかもしれないと肝に銘じましょう。子どもにどんな声を掛けたら良いのか分からなかったら、武富健治先生のマンガ『鈴木先生』(双葉社)を読みなさい!
そんな山岸は、今回もさんざん暴れ倒した挙句に最後は意味ありげに落ち込んだ様子を見せていました。でも、反省したフリ、改心したフリが繰り返され過ぎてもう何も信用できないぞ! 空気を読んで機転を利かせたまりぶ(柳楽優弥さん)が山岸を蹴飛ばしたシーンは爽快でした。
「世の中テメェ中心に動いてんじゃねぇんだよ!」
まりぶはポン引きからガールズバーの店長に昇進。そして、彼に特別な感情(?)を寄せるゆとりちゃん(島崎遥香さん)がアルバイトの面接を受けにやってきます。
浪人生活11年目の男に「就活するために大学入ったみたいだな。就活しかしてねぇじゃん」と言われたゆとりちゃんは、「こんなに頑張ってるのに働く権利すら与えられないなんて、こんな社会おかしくない? 働くなってことは、生きるなってこと?」「何を威張ってんの? インターン行って、説明会行って、OB訪問して内定もらっただけじゃん。それで社会で通用するかって言ったら、価値ある人間かって言ったら、それはまた別の問題じゃん!」とボヤくのです。
リーマンショック後の就職氷河期を経験した第一世代からしたら、ゆとりちゃんの発言はまだまだ社会を舐め切ってるけど……はい、「可愛い」です! ガールズバーの経営を考えるなら採用ですよ! 連日通いますよ!
佐倉先生の教育実習が終了し、坂間(岡田将生さん)と山岸の間合いにわずかな変化が現れ、まりぶとゆとりちゃんが店長とアルバイトの関係になった第4話。まだまだ一波乱も二波乱も待ち構えていそうですね。
日本テレビ『ゆとりですがなにか』公式サイト:
http://www.ntv.co.jp/yutori/index.html[リンク]
※画像は日本テレビ公式サイトより引用
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