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「言葉狩り」という言葉の使われ方について

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鉢呂さん(経産省ウェブサイトより引用)

鉢呂大臣の辞任を受けて「言葉狩り」という言葉が飛び交っていますが、この文脈で「言葉狩り」という言葉を使うことに違和感を感じます。

「言葉狩り」という言葉は、自主規制や圧力によってある言葉が使えなくなる状態に陥る事を指すものです。代表的なものは自主規制や自粛によりうまれる「放送禁止用語」です。

しかし鉢呂大臣は、規制や圧力によって使えなくなった言葉を使ったわけではありません。

この「言葉狩り」という言葉は筒井康隆氏の断筆につながる一連の出来事がきっかけで使われだしたと記憶しています。筒井氏の「無人警察」という作品が国語の教科書に掲載されることになったのですが、作品内の表現が差別的だとして「日本てんかん協会」が抗議をおこない、教科書への掲載中止等を求めたことがはじまりです。この時点では「自主規制によりある言葉が使えなくなること」を言葉狩りといっていました。

しかしながら鉢呂さんの件では自主規制の対象となっていた言葉がその発言の中に見当たるわけではなく、事後にマスコミが不適切な発言があったとして勝手に騒いでいるだけのように見えます。「それ言っちゃいけないんだぞー!」とメディアが騒いでいるだけ。そして、今回の件があったからといって新たに自主規制の対象となる言葉も存在しません。

あえて言えばマスコミだけが勝手に騒いでいて、社会的な圧力が伴わない「勝手に言葉狩り」といったところでしょうか。微妙なところなので「言葉狩り」としてもよいと思われる方も多いと思いますが、個人的にはその微妙なところでモヤモヤしていたので書いてみました。お叱り歓迎です。

余談ですが、今回の件に関しては「オフレコ」という言葉の使い方も気になります。オフレコっていうのは、「その中で話されたことは表に出さない」という意味だと思うのですが、なぜ表に出ているのでしょうか。そんなオフレコ懇談会なら今後開催する必要はなく、オープンにやってみてはどうだろうと思う次第です。


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深水英一郎(ふかみん)

記者:

見たいものを見に行こう――で有名な、やわらかニュースサイト『ガジェット通信』発行人。トンチの効いた新製品が大好き。ITベンチャー「デジタルデザイン」創業参画後、メールマガジン発行システム「まぐまぐ」を個人で開発。利用者と共につくるネットメディアとかわいいキャラに興味がある。

ウェブサイト: http://getnews.jp/

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