北京にある日本料理店のメニューの日本語訳がひどすぎる件について
今回はaroundtheworld01さんのブログ『俺(おれ)、この旅が終わったら○○するんだ…』からご寄稿いただきました。
北京にある日本料理店のメニューの日本語訳がひどすぎる件について
先日、日本料理が食べたくなって日本料理店に行ったんです。でも、長いバックパッカー生活で培われた貧乏性のためそんなに高い店は行けない、というわけで本当に適当に検索して出てきた食べ放題(笑)のお店に行ってきたわけです。最初から味なんか期待してません。寿司のような形をしたものを腹いっぱい食べれれば、それでまぁとりえずいいやという感じでした。
店に入って、何言ってるか2割くらいしか聞き取れないような中国語で渡されたメニューを見て、最初は普通に注文してたんですが、寿司のような形をしたものを食べながらよくよく見てみると、料理の味以外に色々突っ込みどころがあることに気がついたんです。
・エビのカシヱケーナッツ炒め
カシューナッツ炒(いた)めね、これ理解するのにちょっと間が空きましたw
・牛タソのやおらか炒め
最初これ訳したやつ、絶対2ちゃんねらーだと突っ込みを入れた後で、“やおらか”炒(いた)めに気づきさらに悶絶(もんぜつ)。この店でステーキ頼んだらきっとこんな感じになると思う。
店員「焼き具合はいかがいたしましょうか? レア? ミディアム? それとも“やおらかめ”にいたしましょうか?」“やおらか”今後、流行る気がします(ねーよ)。
・バダコーンー
あれですね、アンパ○マンに出てくる某キャラクターを思い浮かべたのはきっと私だけではないはず。「ンー」って最後伸ばしてるところが、ちょっとレアな感じですね。バダコーンよりもちょっとインパクト狙った感じがあります。
・レーバにラ炒め
レバニラ炒(いた)めなんだけど、もうなんか生焼けの肉が出てきそうな間延び感があります。
・けまぐリベダー炒め
はまぐりに蹴りを入れられそうな名前なんですけど、“ベダー”炒(いた)めって書かれると語感的に“ほかの料理よりはまだましです”と思えて注文してしまった自分がいますw
・かキフライ
もう超訳の日本語を見すぎたせいで“カ”が“か”になってるなんて「え? これ、あってるんじゃない?」と思えてくるから不思議……。
・もやしなもゐ
これはですね、推測で説明しますと“酸味”という中国表記から考えて、韓国料理の“ナムル(なむる)”を日本の料理にもあてはめて、その上また“る”が“ゐ”になってるってことです。そこまで推測して料理の正体が分かるという、クイズ形式の楽しいメニューです。
・ひたしず
きっとサラダのことなんだろうけど、“ドレッシング的な意味”で酢に浸してあるから“浸し酢”ってことなんだろうなと推測しています。
・かリつオルロニア巻
一応書いておくとカリフォルニア巻です。映画のカリオストロ城とナルニア王国が混ざった感じ。ルパン三世が異世界に飛ばされて活躍するって話ですきっと(つまり名作映画と駄作が混じったような微妙な味ですねきっと)。
・お吸し物
お吸い物もこうやって書くとゲームの悪役とかで出てきそうですね。「フハハハ、我は“お吸いし者”なり!」みたいな感じで(我ながら想像力が豊かすぎるけど)。
・イカのでリ焼き
うん、注文したら別の店からデリバリーサービスで届きそうな響き。
・かにぺンーチフライ
ここまでがんばって解読してきたおいらだけど、さすがにこれは
そして最後、一番ツボにはまったのはこれ
・つぶがいのめピリ辛めぇ
つぶがいの“め”ってのも気になるんですが、最後に“めぇ”って付いてるのがもうヤバイです。なんかもう解説するのもヤボなくらい、個人的にはツボでしたw
実はまだまだあるのですが、ここら辺にしておきます。
ちなみにぐるなび中国版のページには
* * * * *
当店は400種類以上の本場の日本料理メニューをご用意しております。品数が豊富で味も格別、低価格で店内はおちついた雰囲気。しかも、5つ星レストランで経験を積んだ料理長が料理の味を保証します。
* * * * *
などと書いてあります(書くのはタダだし)。味の前に保証するもんがあるだろうがw
そんなこんなで、北京のとある日本料理屋のメニューを全く悪意なく紹介させていただきましたが、いかがでしたでしょうか? クスリとでも笑っていただければ幸いです。
たいていこんなメニューの店は美味しくないですw 日本人が介在していない店はたいていこんな残念な感じになりますので、味に期待される方は店選びは慎重にしてくださいね。
執筆: この記事は今回はaroundtheworld01さんのブログ『俺(おれ)、この旅が終わったら○○するんだ…』から、一部を抜粋して掲載させていただきました。
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