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イルカ、クジラ、核兵器、食品汚染(中部大学教授 武田邦彦)

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今回は武田邦彦さんのブログ『武田邦彦(中部大学)』からご寄稿いただきました。
※この記事は2015年5月22日に書かれたものです。

イルカ、クジラ、核兵器、食品汚染(中部大学教授 武田邦彦)




(画像が見られない方は下記URLからご覧ください)
https://youtu.be/m5BEknLDmuo

イルカの捕獲方法(追い込み猟)、核兵器の廃絶の2つの国際的な問題で日本が窮地に陥っている。クジラの問題も長年、日本が国際社会で非難されている。なぜだろうか?

イルカの猟について日本は「伝統的な猟だ」としており、ヨーロッパを中心とする国際社会は「残酷な狩猟法だ」と主張している。クジラもほとんどそうだ。日本の中では「白人は牛を大量に殺している。同じ哺乳動物なのに」とか、「地方で重要な産業だ」とマスコミや自治体を中心に沸騰しているが、テレビや新聞ではほとんど「なぜ、世界の多くの国が反対しているのか」ということを理解しようとしていない。

私はクジラが好きで、クジラの資源量は問題がないので捕鯨賛成である。だからといって国際的な見方にも同調している。自分の感性は世界の考えとは一致していない。

これに似ているのが、この記事を執筆しているときに行われている世界の核軍縮会議だが、日本が「広島・長崎の訪問」を求めていたのに対して、核保有国や日本を敵視する中国・韓国の反対で、訪問は取りやめ、その代わりの声明を準備していると報じられている。

実にまずい対応だ。日本は「情に訴えて核軍縮をする」という方針だが、世界の「非核保有国」は「情に訴えてではなく、具体的な国の安全を求めたい」ということだから、日本が被爆国で先進国だから、非核保有国の中心となり、「非核保有国連合」を提案すれば喝采され、中国は核保有国なので手も足もでない。

イルカ、クジラ、核武装、いずれも情に訴えた手法は世界には通じない。世界は論理的で冷静で、多くの国の利害に応じた方法を主張することだ。たとえばイルカなら、なぜ「人工繁殖」がだめで「天然物」でなければならないかとか、クジラなら産業的なことはないから、「肉が食べたいから」という理由で「希少動物(間違いだが)」を殺害する必要性があるか、クジラの調査を長くやっているが、科学的に問題がないかについて正々堂々、正面から論を展開しないとどうにもならない。

日本の中は常に情緒的で、マスコミと評論家が空気を作り、非科学的なことをしていたら、これまで日本が誠意で築き上げていた信用を失うことになる。このことがマスコミがだらしない現在、日本の発展の阻害要因になるのではないか?

執筆: この記事は武田邦彦さんのブログ『武田邦彦(中部大学)』からご寄稿いただきました。

寄稿いただいた記事は2015年07月27日時点のものです。

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