石原都知事、都条例に言及 「描くなとは言っていない」
東京都知事選で4選を目指す石原慎太郎東京都知事が2011年3月22日、自由報道協会(仮)主催の記者会見に出席し、過激な性表現を含む漫画やアニメの販売を規制する青少年健全育成条例について、「描くなと言っているわけではない。子供の目の届かないところに置いてほしい」と語った。
石原都知事は、質疑応答でニコニコ動画の七尾功記者に「石原さんは都知事である一方で偉大な作家。そうした方が都条例を施行したことは物をつくる人にとってショックであり、疑問。都知事として反対派の人の意見も聞き運用していくつもりはあるか」と問われると、
「運用については過剰にならないようにするが、小学生が先生と結婚したり姉弟が近親相姦したりするような漫画はまともでない。日本は外国と比べて過剰に寛容すぎる。描くなと言っているわけでない。子供の目の届かないところに置いてほしいという最低限の規制をしているだけなので理解いただきたい」
と述べ、あくまで「表現の規制」ではなく「販売の規制」であることを強調した。
なお、石原都知事は引退を取りやめ、出馬表明した理由として「東京が崩れると日本が崩れる。東京はまだまだ脆い。防災都市として作り直す必要がある」と述べ、東日本大震災での政府の対応については「命令系統が混乱して話にならない」と批判した。
東京都知事選予定候補 石原慎太郎氏記者会見 主催:自由報道協会
http://live.nicovideo.jp/watch/lv43800813
(番組はタイムシフト機能で2011年3月29日まで視聴できる)
(ふじいりょう)
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ウェブサイト: http://news.nicovideo.jp/
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