【超会議2015】『Pepper超アプリラボ』にPepperが参戦! ロボットアプリが簡単に開発できる未来がやってきた!
4月25日、26日に開催された『ニコニコ超会議2015』。新旧人気コンテンツが幕張メッセに大集合したこちらのイベントの一角には、『超ロボットエリア』という心躍るタイトルのコーナーが展示されていた。『超ロボットエリア』内の『Pepper超アプリラボ』と名付けられたブースには、CMでも話題のロボット『Pepper』が招待ロボットとして参戦。なんと10台以上もの『Pepper』がブース内に点在しており、近未来を感じさせるブースとなっていた。
『ニコニコ超会議2015』に参戦した『Pepper』は、展示からステージイベントまで多くのコンテンツをこなす超多忙な2日間を過ごした。展示コーナーでは、コミュニケーションやゲームを楽しむことができるプログラムを導入した『Pepper』が来場したお客さんと話したり、ゲームで対戦したり、ステージではダンスを披露したりと大活躍であった。それでは『Pepper超アプリラボ』の様子を紹介しよう。
『Pepper』と遊べる! 『Pepper超アプリラボ』の未来感がヤバい
『Pepper』といえば、テレビなどでは会話ができたり、動いたりするロボットという印象を持っている方が多いだろう。もちろん、そういうことをするのが得意なロボットなのであるが、印象よりもさらに高度なことができるロボットであることを展示ブースから感じることができた。
まずは『Pepper』2台と、『Pepper』を開発しているアルデバラン社のロボット『NAO』1台の合計3台を連動させる会話を実現させた“慶應大学 高汐研究室 – Sociable Robot Lab -”の展示。最初に一言挨拶を話しかけると、そこから『ニコニコ超会議2015』の様子について3台での会話がスタート。前に立った人を会話相手と認識するとアイトラッキング機能で常にこちらの方を向いてくるなど、愛らしい要素もあるプログラムだ。
ゲームを展示していた“ワン・トゥー・テン・デザイン”は、簡単なホッケーゲームで『Pepper』と対戦ができるプログラムを開発。実際に対戦させてもらったが、序盤は難なく筆者が勝利をつかんだものの、ゲームが進むにつれて『Pepper』側のマレットが変化して苦戦を強いられた。健闘むなしく敗北を喫した筆者だが、ふと隣を見るとドヤ顔の『Pepper』がこちらを向いており悔しい思いでいっぱいになった。
変わったところでは、鳥居の中にたたずむ『Pepper』の姿もあった。開発者によると、白い『Pepper』に赤の袴が似合うのではないかという、衣装ありきで着想を得たというこちらの『Pepper』だが、よく見るとすごく良く似合っているのがわかる。また、自分では思考を持たないロボットである『Pepper』に、人間がこうしたい、ああしたいという欲望をプログラムとして詰め込んでいく様子が、『Pepper』に神頼みをする人間の構図と似ているという哲学的な面も含まれているという不思議なコーナーでもあった。
展示だけでも『Pepper』の新しい魅力を存分に味わえたのだが、ステージイベントではまた一味違った『Pepper』を鑑賞することができた。音楽に合わせて人気ボーカロイド曲『千本桜』を踊るというパフォーマンスを披露したのだ。曲に合わせて手や顔を動かしながら、前後左右に移動する息のあったダンスを魅せつけた。事前に動きのいい『Pepper』をオーディションしたというほど力の入ったパフォーマンスに会場からも拍手喝采。
他にもいくつか展示されていたが、どのプログラムも意外と簡単な作業で作成できることがわかった。基本的な会話プログラムは、『Pepper』に言ってもらう言葉を起点にして、音声による回答に対する選択肢を用意するだけ。簡単なプレゼンテーション資料を作成するぐらいの作業量で『Pepper』を動かすことができるので、少年の頃の夢であった“ロボットプログラミング”が気軽に行えるようになることに興奮を禁じ得ない。今年の夏、一般販売される『Pepper』で一足早く未来を手に入れてみては。
ニコニコ超会議2015でのPepperブース詳細
http://www.softbank.jp/robot/news/product/20150416a/
ネットで流行っているものを追いかけていたら、いつの間にかアニメ好きになっていました。 http://com.nicovideo.jp/community/co621
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