「内紛の認識ない」岡田幹事長の発言に野次あいつぐ
民主党は2011年1月12日午後、都内で両院議員総会を開いた。菅直人首相は冒頭で、「やるべきことはしっかりやってきた」「大きくみて間違っていなかった」と述べて、ベトナムとのレアアース共同開発や原発建設受注などを例に、これまでの自らの政権運営の成果をアピールした。その上で、「自信を持とうじゃないか」と議員を鼓舞した。
しかし、その後の議員からの質疑では、「参院選の総括がなされていない」「相談なしに唐突に物事を決めないでほしい」「何を根拠に自信をもってやっていけばいいのか」など、春に行われる統一地方選への不安もあり、首相への批判が相次いだ。総会の様子は、ニコニコ生放送で中継された。
小沢一郎元代表の国会招致問題については、「内紛はもうやめるべきだ」「政権与党の中が一枚岩でないのが最大の問題」との地方議員の指摘に対して、岡田克也幹事長が「内紛の認識はない」と回答、この発言には会場の議員から多くの野次が飛んだ。「小沢氏を敵と思っているのか、味方と思っているのか」との質問も出たが、岡田幹事長は答えなかった。
■岡田幹事長、「党内一丸」を強調
また国会改革について、森ゆうこ参院議員が「問責決議についての考え方を民主党として提案するとか、3分の2の議決を2分の1にするという案があるという噂を聞いた。これが本当なら野党からの反発は必至だが、どう考えているのか」と質問。岡田幹事長は、「役員会で議論し、メンバー間で共通認識をもって進めているので一任してほしい」と言葉を濁した。
岡田幹事長は、民主党に対する国民の期待を得るには、「みんなで選んだ菅総理の下で、党内が一丸となって頑張っている姿を国民に示すことだ」と念を押した。岡田幹事長が「会場で黙っている人の中で、同じ思いの人もずいぶんいるだろうと思う」と言うと、会場内からはパラパラと拍手が起こった。
13日14時から開催される民主党定期党大会では、2011年度の政党方針が決定される。こちらの模様も、ニコニコ生放送で生中継する予定になっている。
民主党両院議員総会
岡田幹事長の「内紛の認識ない」発言部分より再生
http://live.nicovideo.jp/watch/lv37229835#57:28
(番組はタイムシフト機能で2011年1月19日まで視聴できる)
(村井七緒子)
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