『Google』で賢く探すために最低知っておくべき5つのこと

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読書猿Classic: between / beyond readers

今回はくるぶし(読書猿)さんのブログ『読書猿Classic: between / beyond readers』からご寄稿いただきました。

『Google』で賢く探すために最低知っておくべき5つのこと
検索オプションや演算子の紹介や「辞典になる」「電卓になる」みたいな機能紹介は省く(これについては、『Google』のヘルプセンター *1 か、たとえばここ *2 を参照)。

*1:『Google』ヘルプセンター
http://www.google.com/support/websearch/
*2:『Google』検索コマンド一覧
http://search.web-sun.com/g_help.html

以下では、基本の考え方と、それを受けて具体的にどう検索するかを、いくつかの事例をつかって簡単に説明する。どれも知っている人にはあたりまえのことばかりだが、このあたりのことをまとめたものは意外に少ないようなので、メモがわりになるようにまとめてみた。

まとめたのは最低限のものであって、取り上げるべき事項は他にもいろいろあるだろうが、簡素なのがウリということで。
考え方は、『Google』で検索するときだけでなく、調べもの全般に用いることができると思う。

1.(基本)○○について××が知りたい → 検索語 「○○ ××」

[例]富士山の高さが知りたい

(考え方)
→ 富士山の高さが知りたい
→ 「富士山」(○○)について「高さ」(××)が知りたい
→ 検索語 「富士山(○○) 高さ(××)」

(探し方)
→ 「富士山 高さ」でググる

2.(絞り込む)何の一種かを考えて、キーワードに加える

[例]学校の聖堂にかけてあった子供がお祈りしている絵のタイトルが知りたい

(考え方)
→ 画像検索を使おう
→ 聖堂にあった絵だから英語で検索
→ 検索語「child」「pray」→探しているのは絵画の一種だから「painting」や「fine art」をキーワードに加えて絞っていく

(探し方)
→「child pray fine art」でGoogle画像検索

ちなみにこの事例で探していたのはこの絵。

googleで賢く探すために最低知っておくべき5つのこと

The Infant Samuel (circa 1776)
Joshua Reynolds
Musee Fabre, Montpellier, France
Tate Britain, London, United Kingdom

http://commons.wikimedia.org/wiki/File:The_Infant_Samuel_at_Prayer_-_Sir_Joshua_Reynolds.png

3.(広げる)関連語を使って表現のゆれに対処する

[例]ソクラテスが言ったという「近ごろの若者は年長者を敬わない」とかいう言葉を探す

(考え方)
→ (とりあえず英訳を探すとして)「若者」にあたる語としてyouthをつかうかyoungをつかうか、はたまたchildか、それともkidsか迷う。「敬わない」もdisrespectかdon’t obeyかいろいろ迷う。
→ 思いつく限り「|」(「または」を意味する)で区切って並べる。

(探し方)
『Google』の関連語検索を使う。検索語の前に「~」(チルダ)をつけると関連語を含めて検索できる。
「~child」なら「child」の他に、「boy」「girl」「baby」「kids」「young」などでも検索してくれる。
→ 「~child ~disrespect ~elder socrates」でググる(Googleで検索をする)

どんな関連語を使ってくれるのか確かめたい場合は「~」と「-」を組み合わせる。これで関連語だけの検索結果を出してくれる。
「~child -child」でググる

4.(推測する)探しているものがどんな形で出現するかを推測して検索

[例]江戸時代の一両は今のお金に換算するといくらぐらいなのか?

(考え方)
→答えは「一両は今の○○」という形をしているはず

(探し方)
→「一両は今の」でググる

[例]画像のPNG形式の「PNG」は何と読むのか?

(考え方)
→答えは「PNGは○○と読む」という形をしているはず

(探し方)ワイルドカードを使う。「 * 」の部分を任意の文字に置き換えて検索してくれる。
→「”PNGは* と読む”」「”PNGは*と発音する”」でググる
→「”PNG is pronounced*”」「”*pronounce PNG as *”」でググる
※語順も大事なので「””」(クォーテーションマーク)で囲んでフレーズ検索する。

[例]「血を吸う」を英語でなんというか?

(考え方)
誰が血を吸うのかを考える
→ 蚊mosquitoや吸血鬼vampireが血bloodを吸う
→ 答えは「mosquito ○○ blood」「vampire ○○ blood」となるはず(○○のところに動詞「(血を)吸う」がでてくるはず)

(探し方)
→「mosquito * blood」でググる

5.(推測する)探しているものがどんなページにあるかを推測して検索
[例]ゆずジャムの作り方(レシピ)が欲しい

(考え方)
→ ジャムだから材料に砂糖は要るはず
→ レシピだから、材料名の他にグラム数が入っているはず

(探し方)
→「ゆずジャム 砂糖 グラム」でググる

[例]公共経済学の教科書のオススメは?

(考え方)
→ 公共経済学の教科書を使うのは?
→ 大学の授業
→ 大学のシラバス(授業概要)のページに欲しい情報はあるのでは?

(探し方)
siteオプションを使って検索するドメインを大学・教育機関に限定する
→ 「”公共経済学” 教科書 シラバス site:ac.jp」でググる

[例]欧文の文献を引いた「近ごろ(最近)の若者は」の記事

(考え方)
→ 欧文の文献リストに使われる表記が出ているはず

(探し方)
例えば多数の著者がいる場合に用いられる”et al.”が入っているページが求めるもの
→ 「”*の若者は” “et al.”」でググる

(参考)
・Google Librarian Central – Teaching Tools
http://www.google.com/librariancenter/librarian_tools.html

・Google Guide Quick Reference: Google Advanced Operators (Cheat Sheet)
http://www.googleguide.com/advanced_operators_reference.html

執筆: この記事はくるぶし(読書猿)さんのブログ『読書猿Classic: between / beyond readers』からご寄稿いただきました。

文責: ガジェット通信

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