“日本鬼子”中国オタクへ侵攻開始

「日中文化交流」と書いてオタ活動と読む

今回は百元籠羊さんのブログ『「日中文化交流」と書いてオタ活動と読む』からご寄稿いただきました。

“日本鬼子”中国オタクへ侵攻開始
中国においては“日本鬼子”(ri ben gui zi)というのが日本人に対する最大級の侮辱語なのですが、これについて、『2ちゃんねる』で“日本鬼子”(ひのもとおにこ)という萌えキャラをつくって、この言葉に新たな概念をつくっちまえという動きがあるそうです。

『2ちゃんねる』ではイラストがポコポコと投稿されているようですが、そのまとめサイトはコチラです。

「日本鬼子って萌えキャラ作って中国人を萌え萌えにしてやろうぜ まとめ」 『@wiki』
http://www16.atwiki.jp/hinomotooniko/

それから、『すくいぬ』さんにも『2ちゃんねる』のスレッドまとめ記事が掲載されています。

「日本鬼子って萌えキャラ作って中国人を萌え豚にしようぜ 」 2010/10/21 『すくいぬ』
http://suiseisekisuisui.blog107.fc2.com/blog-entry-1485.html

以下、中国のソッチ系の掲示板で見かけた反応を、例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。

********
・これが“日本鬼子”って……こんなとき、どんな顔をすればいいか分からない……orz

・こう来るとは全く思いもしなかった。あの国はやはりよく分からん……

・萌える……しかし、何かあっちがムカつく言葉を返さなければいけないような気が……そうだ、あれだ
「あなたと合体したい!」これでどうだ小日本ども!

・全く萌えねえよ! かっこいいのは薙刀(なぎなた)くらいだよ!!

・こんな手を打ってくるとは。あの国はまずオタクから何とかした方がいいんじゃないか?

・こっちは罵声(ばせい)を送っていたはずなのに返ってきたのは萌えキャラ……なんかもう、無力感にさいなまれる……

・やべぇ……日本はやっぱりやべぇ国だよ。ちょっと負けを認めるべきなのかもしれない。あ、基本は黒髪ロングでお願いします。

・やつら絶対萌えで世界征服する気だろ。

・日本鬼子まで萌えキャラにするなんて……あの国は本当に何でも萌えキャラにできるんだと痛感した。

・これはアレか。押し倒してハァハァしろということか。とりあえず日本鬼子の凌辱(りょうじょく)同人誌希望と言ってやんよ。

・小日本どもはこんなもんでおれたちが引っ掛かってると思っているのか!? 全くバカにしやがって……おれは触手モノが欲しいんだよ!!

・なんかこういうの見てると、こっちの罵倒(ばとう)が通じているのかとても不安になる。小日本とか言っても、あいつら日本は小さいって普通に認めてるしよ……

・“鬼子”って中国語では相当な罵倒(ばとう)だけど、日本語だとどうなんだ? “子”がついているから普通に人名としてアリだったりするの?

・いや、一応日本語の辞書の“鬼子”の項目を見るとネガティブな意味しかないはずなんだが……

・“鬼”って日本だとクールでカッコイイ意味もあるから、“日本 鬼子”という名前として考えるとカッコイイと思われてしまうのかもしれない。てか日本人を罵倒(ばとう)するときはちゃんと言葉を選ばないと意味がないぞ。ちゃんと考えろ。

・これ、日本では孫子とかも“子”がついてるから萌えキャラにされちゃったりするのか?

・孫子はちゃんと区別されてるけど、それとは別に既に萌えキャラ化されている……
もう日本はこのまま“西洋鬼子” “東洋鬼子” “洋毛子” “老毛子” “高麗棒子” “台巴子”とかの蔑称(べっしょう)をシリーズで作っちゃえよ。なんかその方が良い気がしてきたわ。

・“中華支那子”がもう存在しているのが恐ろしい。

・なんかもうどうしようもねぇな。こういうやり方で来られると返すのが難しい。

・正直こういった蔑称(べっしょう)をスルーして萌えキャラ化できるってのは強いと思うわ。

・日本鬼子が萌えキャラだと? こうなったらあいつらをどう呼べばいいんだ?
ジャップ(JAP)? それともキモオタ?

・キモオタでいいんじゃね? 二次元を抱いて溺死(できし)しろ、日本の魔法使いども。

・キモオタも魔法使いもそのままこっちに返ってくるぞ。
てか『pixiv(ピクシブ)』にもう日本鬼子タグが出来ているんだが……
パロディで返すってのはうまいやり方だし、それを実際にやれるってのはスゴイね。

・みんな待つんだ! 安易に萌えるんじゃない!
今の流行からして、実は男の娘だというワナがしこまれているかもしれないんだぞ!!

********

とまぁ、こんな感じで。

真っ向からのものではなくこういった変化球(?)で返されてしまうとかなり微妙な気分になるようですね。

ちなみに、中国語では“鬼”という言葉は化け物全般や幽霊全般を指したり、嫌なもの、ネガティブで怖いものというような意味となっています。また“鬼子”は侵略者に対しての蔑称(べっしょう)といった意味でよく使われますし、過去の日中戦争などから“鬼子”といえば一般的には“日本鬼子”を指すことが多いです。

しかし、日本語の“鬼”は角がはえてトラのパンツなイメージですし、一応怖い化け物のカテゴリにはいるとはいえ、物語ではコミカルな役回りを演じることも少なくありません。私も“鬼の出てくる話”で思い浮かぶのは『ないたあかおに』* とかですし。

* :『泣いた赤おに』 浜田廣介・作 偕成社
https://www.kaiseisha.co.jp/webapp/bookdata.pl?isbn=978-4-03-963590-7

同じ漢字とはいえ、日本語と中国語におけるニュアンスの違いなどから、中国人が“鬼子”と言っても日本人にはいまいちピンと来ないなんてこともおこるのでしょうね。

執筆: この記事は百元籠羊さんのブログ『「日中文化交流」と書いてオタ活動と読む』からご寄稿いただきました。

文責: ガジェット通信

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