週刊ガジェット通信ゲームズ 第2回「7月15日はファミリーコンピュータの発売日」
先週から始まった『週刊ガジェット通信ゲームズ』。今回は2回目をお届けします。そのお題は誰でも知っている任天堂の代表すべきゲーム機『ファミリーコンピュータ(通称、ファミコン)』です。昨日7月15日はファミコンの発売日だったんですね。今から27年前に発売されたファミコンは、1万4800円で発売され同時発売ソフトは『ポパイ』、『ドンキーコング』、『ドンキーコングJr』でした。
ソフトはロム交換式にて供給され、差し替えることによっていろんなゲームが遊ぶことが出来ます。実はこの頃にはロム差し替えはメジャーになっていたんですね。『ATARI2600(アタリ)』、『カセットビジョン(エポック社)』、『SG-1000(セガ)』などもロム交換式でした。
1982年末にアメリカでアタリショック事件が起きたさなかに「これは売れないだろう」と言われましたが、価格の安さとサードパーティに恵まれ見事に日本市場で成功しました。ファミコンと同時発売だった『SG-1000』はあまり健闘せず後継機種『セガ・マークIII』を投入。実は性能はファミコンよりも『セガ・マークIII』の方がやや良かったりします。セガが大好きなCPU、『Z80A(通称、ゼッパチ)』を4MHzで駆動させるなどファミコンに内蔵されている『RP2A03(リコー)』を大幅に上回りました。ただ、当初は『Z80』カスタムCPUをファミコンに搭載する予定だったんですよね。それが何故かロックウェル社の6502を採用しそれをカスタムしたのが、『RP2A03』になります。
そんなファミコンですが、アメリカでは2年遅れての発売となりました。名前はファミコンでは無く『NES(Nintendo Entertainment System)』と言う名称です。また外装も異なり白と赤のファミコンに対して、グレーが基調の色となっております。形も全く違っておりカセットの差込口も全然違うどころか、カセットの大きさや形状も違うんですよね。今で言うリージョンコードみたいなものでしょうか。向こうのカセットロムは灰色に統一されており少し大きめでした。NESのソフトをファミコンで遊ぶことはできないので変換アダプターなるものも売られてました。
ファミコンの成功の鍵はなんといっても任天堂が1985年9月13日に発売した『スーパーマリオブラザーズ』じゃないでしょうか。横スクロールアクションの基礎を作り上げたゲームですね。『スーパーマリオブラザーズ』以前にも横スクロールアクションゲームはあったのですが、なんといってもこのゲームは「ブロック=叩く」、「敵=踏む」、「ステージ、ワールド構成」などを見事に構築しました。後に登場したゲームもこれに沿った作りになっている物も多く、違った作りにしようものなら「なんでマリオと違うの?」と言われるくらいでした。最も有名なのが「ジャンプ=Aボタン」の定義ですね。
その後も『ドラゴンクエスト』のヒットそして社会現象にも恵まれ順調に普及していく『ファミリーコンピュータ』でした。もちろん任天堂の野望はここでは終わっておりません。過去の財産である携帯ゲーム層もがっちり狙っています。数年後には『ゲームボーイ』が発売、さらにその数年後には『スーパーファミコン』が発売されます。
しかし最も成功した理由は任天堂がアタリと違ってライセンス管理を怠らなかったのが、勝因じゃないでしょうか。任天堂のライセンス管理は徹底され『ニンテンドウ64』の頃には「少数精鋭」という言葉も出たくらいです。それだけでなく子どもが遊ぶという前提で考え、エログロ描写も厳しく規制されてました。流血が緑だったゲームなんかも……。
最後に……
「ファミリーコンピュータ」の名付け親は開発責任者の奥さんだそうです。開発時のコードネームは「GAMECOM(ガメコム)」と呼ばれており、良い名前は無いかと家庭で話したところ「パーソナルでもないコンピュータならファミリーコンピュータ!」となったそうです。ただこの名前を当時の山内社長が凄いいやがったとか。「ファミコン」の商標は一時シャープに取られていた時期もあったりしたんですね。その後取り戻したらしいですけど。
そんなわけで2回目の『週刊ガジェット通信ゲームズ』はファミコンをテーマにお届けしました。
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ファミリーコンピュータ(ガジェット通信ゲームズ)
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