プラド美術館の傑作アートを“超至近距離&超高画質”で鑑賞できる専用アプリ
夏休みには展覧会に足を運ぼうと思っている人もいるかもしれない。現在、世界の名だたる作品を所蔵する「オルセー美術館展」をはじめ、多くの展覧会が開催されている。
スペインの著名な美術館Museo del Prado(プラド美術館)では、デジタルコンテンツ作成会社Madpixelと協力して、「Second Canvas Museo del Prado」というアプリをローンチした。プラド美術館所蔵の作品のうち、“Las Meninas” Diego Velazquez(“ラス・メニーナス” 画家ディエゴ・ベラスケス)など、14点の傑作といわれるアートをピックアップし、驚くほどの詳細までじっくり鑑賞できるというものだ。
iPhoneやiPadを使って、アプリを起動して利用する。超接近させて絵の細部にクローズアップして見ることはもちろん、エックス線、赤外線機能を用いて、絵画が描かれたキャンバスの構造や、絵の具で塗られた下に描かれたスケッチまで見通すことができる。ウルトラHDの高画質で再現された美しいアートは、まるで実物作品を鑑賞しているかのような気分にしてくれる。
14の傑作作品にまつわる60のアートが紹介されており、より詳細な情報にアクセスするリンクや、音声ガイド、手話ガイドも用意されている。画像などは、Facebook、Twitter、emailなどで友人とシェアすることも可能だ。iPadを対応のテレビやプロジェクターに接続させれば、自宅や学校で、大画面のスクリーンで絵画の鑑賞会を開催することもできるだろう。
展覧会で絵を鑑賞するときには、全体像が眺められる距離をとってみたり、あるいはブラシタッチや質感が見えるほど接近してみたりするものだが、とはいえ、ある一定の距離までしか近づいて見ることはできない。このアプリがあれば、これまで絵の所有者や学芸員しか許されなかった超至近距離までクローズアップして、絵をじっくり好きなだけ鑑賞、観察することができる。アートファンや美術を学ぶ学生なら要注目のアプリといえそうだ。「Second Canvas Museo del Prado」アプリは3.99ドルで提供中。
ウェブサイト: https://techable.jp/
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